最近は、生成AIが出回ったことで
けっこうな長文でも、誰でも書けるようになっている。
…それに反比例して、
長文はどんどん読まれなくなっているという
流れが加速しているのだけれど(笑)
まぁ、いずれにしても、
文章をナリワイとしている私としては
「ほえー」と思うことばかりなのだけれど、
「少なくとも、今のAIでは、
書けない文章ってのがあるなぁ」
ということは、ひしひしと思う。
もちろん、AIでまとめた方が分かりやすい
ジャンルもある。
たとえば、完全なるノウハウ系、
報告文、契約書、説明書とかは
AIに文章を作ってもらった方が
分かりやすいかもしれない。
逆に、物語、エッセイ、詩、
セールスコピー、意見書、
人間関係ノウハウ、自己啓発系などは
現時点のAIには向かない。
平たく言うと、
・「頭に訴える。情報。定量的」文章はAI
・「心に訴える。面白さ。定性的」文章は人間
に軍配が上がると思う。
リーダーシップや人間関係構築のノウハウ、
あるいは自己啓発系などは、ギリAIで書けるかもだけれど
それの価値はあくまで「情報のまとめ」であり、
「面白さ、興味性」という意味では難しい気がする。
なんでか?というと、
AIが書いた文章は「ざらつき」が削がれるから。
ツルっとしたプラスチック的な文章は
AIがマジで得意。
しかし、なめし革のようにザラついた文章は、
AIは「直そう」「分かりやすくしよう」とするので
あまり向いていない。
じゃあ、その「ざらつき」ってのは
どんな風に出るのか?
わざと誤字・脱字をすればいいのか?というと
そういうことじゃ、もちろんない(笑)
また要望があれば少しまとめるけれど、
ざらつきは、
「実体験」
「発想の飛躍」
「比喩」
などから生まれると思う。
たとえば、あなたの中で
生涯忘れられないような深い体験があったとしよう。
それはポジティブなものでも、ネガティブなものでも
かまわない。
それを、あなたが、あなた自身の言葉で
文章にして、それをその後AIにリライトしてもらうといい。
その体験が、あなたにとって
深いものであればあるほど
「うーん?なんか違う」
という方向に修正されていくだろう。
なぜなら、AIのフィルターによって
生の体験という「ざらつき」が削がれていってしまうから。
また、AIは「発想の延長」は得意だが、
「発想の飛躍」は、そこまで得意じゃないと思う。
たとえば、現在クラファンをやっている
(応援者240名達成!大感謝!)
『WOOLVES』というゲーム名。
「ヒツジ側とオオカミ側で競うゲーム」
なのだけれど、
「ヒツジのWOOL(羊毛)と
オオカミの複数形WOLVES」
という発想でネーミングしたのは、
私自身であり、AIではない。
もちろん、使い方によっては
上記のネーミングくらいは出てくるかもしれないが、
「あ、全然関係ない、あの要素を加味すると?」
みたいなものは、少なくとも今のAIは苦手で、
そこから文章の「ざらつき」が生まれたりもする。
あと比喩。
発想の飛躍にも近いのだけれど、
「これを○○に喩えてください」
みたいなのをAI任せにすると、
オヤジギャグよりも寒いのしか出てこない。
なんか、
「学級委員長が、無理して
クラスのお笑い担当の真似をしました」
みたいになる(笑)
まぁ、完全にお笑い系に英才教育された
AIならば、イケるのかもしれないけれど。
そういう意味では、
「名セリフ」とか「美しい文章表現」も
AI任せでは出てきにくいだろう。
他にも文章に「ざらつき」を持たせる要素は
あると思うけれど、それらがない文章は
100円ショップの食器のような消費をされる
可能性が高いだろう。
さてさて。
今回書いたのは、あくまで「現時点のAI」だし、
現時点のAIが作る文章も、
無価値だなんてまったく思わない。
日進月歩のAIは、たぶん近いうちに
「ざらつき」を手に入れるだろう。
また、現在のツルっとした文章の方が
好まれるシチュエーションの方が多いし、
それに慣れた人たちが、いつまでも
「ざらつき」を求めるかどうかも分からない。
さらに、今後は生まれた時からAIがあったという
「AIネイティブ」の方が増えていく。
となると、極端な話、
「生まれた時からの記憶を全部
AIに読み込ませている」
なんていうことも起きてくるわけだ。
そうなったら、実体験も、発想の飛躍も
比喩も手に入れられるAIが出てきて、
それらを全人類分ストックできるような時代も
やってこないとも限らない。
私は、テクノロジーが
人を幸せにしていくと思っている派だ。
なので、今はAIの過渡期で、
いつかはAIは人の中の何かを
完全に凌駕していくと思っている。
だからと言って、人類の価値がゼロになる
ということも、絶対に起きないのだけれど。
文章をナリワイとする、
AI過渡期の、いち感想でした。
なので、あなたがもし、
「頭に訴える。情報。定量的」
文章を残したいのではなく、
「心に訴える。面白さ。定性的」
な文章を書きたい時は、
一度、AIを手放すのも、いいかもよ。
知らんけど(笑)
ではでは。
