いろんな人に会っていると、
パワーを感じる人っているよね？
それは物的な筋力とかではなく、
人としての厚みというか、圧というか。
その「圧」は、
もちろんギュッとした圧の人もいる。
けれど、おだやかで、やさしい中に
「この人、只者じゃないよな」
「将来、すごい人になりそうだな」
なんて思わせる人もいる。
自信があって、
同じことを言っていても説得力があり、
なんとなくついていきたくなるような、
そんな魅力を持っている人がいる。
話を聴くと、なんか知らんけど
興味深いエピソードを持っていたりする人もいれば、
聴いても静かに笑うだけで黙っている人もいる。
そうかと思うと、声は大きかったり、
知識もいろいろとあるんだけれど、
「なんか、薄っぺらい」
「良いこと言ってるけれど、響かない」
なんていう人もいる。
この魅力、人としてのパワーってのは、
どこで差が生まれるんだろうね？
なんて思った。
その人間力、人としてのパワーってのは
様々な要因があると思うので
一概には言えないのだけれど、個人的には、
「生きる、と決めた深さ」
が、その人の魅力やパワーになると思う。
「いやいや、みんな生きてますし」
「生きるって決めてますよたいていは」
という意見があるのもあるだろうけれど、
「本人が」
「主体的に」
生きると決めている、いわば覚悟の量や深さは
違いがあるんじゃないかな？なんて思うんだよね。
なにか大きなトラブルに見舞われた時。
それも、自分の未知の領域に放り込まれた時も、
意識的に、主体的に
「生きる」
を選べる人。
自分の現状を変えるために、
予測不可能な場所に入っていく経験をして、
「生きる」
を選んだ人。
たいていは、健康面か経済面、社会面で
大きな喪失に出くわした経験があり、
その中で、
「生きる」
を積極的に選んだ人は、
やはりパワーがあると思う。
これ、非常に微妙なところなんだけれど、
そんなピンチの時に、
「死ぬ、を選ばない」
で、切り抜けた人は、
そこまでパワーがあるようには思えない。
自らが、より大きな予測不可能に飛び込んで
「生きる」
を選んだ人が、パワーのある人のように思う。
「命を張る」のと
「命を投げ出さない」のは、
主体性に大きな差がある。
どんな状況にせよ、
それが自分で選んだものなのか
運命的に降りかかってきたものなのかは別として、
「命を張る」
という経験があり、
そこから生還できた人は強いように感じる。
逆に言うと。
いつのまにか、本人も気づかないうちに
「ゾンビ」になってしまっている人もいると思う。
ずっと同じことを繰り返し、
自分の生きる軸を持たず、
同じ仲間と群れ、
依存できるボスに支配されることを望み、
そして、生きている人に噛みつく。
そんなゾンビもいると思う。
幸いなことに、ゾンビ状態から治ることはできるが、
ゾンビは映画の中の存在ではなく現実世界にたくさんいる。
人間的にパワーのある人は、
自分で「生きる」を決めているため、
トラブルに見舞われても、
迷いながらでも「生きる」を選ぶ。
誰かのせいにするのではなく、
自分で決めて「生きる」を選ぶ。
予測可能な未来を「選択」するのではなく
自分が進む道を「決める」。
誰かの批判をして変えようとしない。
自分で「生きる」を決めたのだから、
他の人がどうしようが自らどうにかしようとする。
天に逃げず、大地を進む。
大地に生まれてきたのだから。
リスクは最小限に抑えようとするが、保険はかけない。
リスク回避は知恵だけど、保険の根本は恐怖だから。
依存や期待をしていることを正当化するために、
怒りを誰かに向けたりはしない。
怒りは、自分の行動を変えるために使う。
「敵」を人生の中心にしない。
自分を生きる、を選んだのだから。
個人的には、そのような人に魅力や、
人としてのパワーを感じるし、
そういう人は、同じ学びをしても自分なりの成果を
出してゆくのだなぁ、と感じる。
ただ、別に
「人としてパワーのある人間に
全員がなるべきである！」
とは思っていないので、本人が生きやすいように
生きるのがベストだよね。
私だってどこまで生きる覚悟があるのか？
なんて分かんないし、誰かの生き方に
とやかく言えるほどの人間でもない。
なので、今回の話は
誰かに対する、というよりも
自分自身への訴えかけっす。
人は生きているのではなく、生かされている
というのも真実だと思うし。
ま、「自分を生きる」を深く深く決めた人の方が
より「自分は生かされている」とも
腹に落としているようにも感じるけれど。
あなたの周りにいる
人間的な魅力やパワーのある人は
どんな人がいますか？
ではでは。