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「タダより怖いものはない」の本当の意味。

ちょい前の投稿で、
「男性はポルノ見るのやめろや」
という話を少ししたんだけれどさ。
 
 
「それって、なんでですか?」
 
「僕から愉しみを奪うんですか?」
 
「なんとなく分かるけど、
 言語化してくださいよやめないけど」
 
 
というお問い合わせが複数あったので、
今回はそれについてちょい書いていこうと思う。
 
 
理由はいくつかあるんだけれど、
 
「相互のエネルギー交換じゃない弊害が
 大きすぎる」
 
と言えるかな。
 
 
 
インターネットの発達によって、
もっとも情報が拡散したもののひとつに
ポルノがある。
 
 
13歳未満でポルノを見始めた男子は
2008年には14.4%だったのが、
2017年には69.0%にまで上昇している。
 
また、毎日かかさずポルノを見る、という男性が
2008年には5.2%だったのが
2011年には13%、
2017年には39%
にまで上昇している。
 
 
それでなんの弊害もないんだったら
男子としてはパラダイス銀河だし、
それで危険な目に合わなくなるのなら
女性も目をつぶるかもしれない。
 
 
 
しかし、ことはそう簡単じゃない。
 
 
なにしろインターネット普及によるポルノは、
脳からすれば、
 
「対価はほぼゼロで、報酬しかない」
 
という存在なのだ。
少なくとも、脳はそう判断してしまうのだ。
 
 
 
え?いいやん?ハッピー!
 
 
と思うかもしれないが、あまりにも手軽に
ワンクリックで見られてしまうポルノは
脳の快楽中枢に刺激を与えすぎてしまう。
 
 
以前のエッチな雑誌を買うビクビク感も、
レンタルビデオに行く背徳感もなく、
お気に入りをクリックすれば瞬時に現れる
スター・エロティック・ザ・ワールド!!!!
 
 
これは報酬神経伝達を担うドーパミンを
必要以上に大量放出する結果になる。
 
そして、この「大量放出状態こそが普通」
と脳が判断すると、とんでもないことが起こる。
 
 
 
どうなるか?
 
 
日常生活の楽しみに対する応答力が低下する。
 
本物の女性に鈍感になってゆく。
 
想像力が欠如する。
 
なんでも簡単にアクセスできないと
気が済まなくなる。
 
パートナーの価値を低く見積もる。
 
そして、うつになる。
 
 
 
脳内の劣化が著しいのだ。
 
 
 
また、通常の行為と違って、
ポルノはいわば「覗き」だ。
 
自分が主体ではなく、
第三者の状態で見ていることになる。
 
 
つまり、現実世界でも
主体的になるのではなく、
いつも批評をする「覗き屋」に堕してしまう。
 
 
そして、毎日の中で
クリエイティブなことよりも、
働くことよりも、
他の楽しみに幸せを感じることよりも、
 
「ポルノこそが人生の目的である」
 
と、脳が変容して指令するようにもなるらしい。
マジかよこわい!!
 
 
そうなると、薬物中毒患者と
同じような状態になるそうだ。
 
 
なので、やめとけ。という話。
 
 
 
ま、堅っ苦しく言うと以上なのだけれど、
もう少しやんわり言うと、本来は
 
「エネルギー交換とか
 エネルギー融合とか、昇華するための
 双方の男女の交わり」
 
を、
 
「自分の快楽のために一方的に
 奪っておきながら第三者的な立場に
 甘んずる」
 
って、異常やろ?
 
 
そのせいで、(同性にも異性にも)人に対する
やさしさが失われてゆき、
ものごとを単純にしか考えられなくなる。
 
さらにポルノ起因性EDといった
自分の健康面や自信にも害が出る。
 
ってことは、
自分の人生を破壊しているのと
同じことだよな?ってこと。
 
 
 
 
で、だ。ニヤリ。
 
 
ここまでは主に男性に対する戒めだったけど、
この、
 
 
「アクセスが簡単になりすぎた報酬」
 
「何も失うことなく享受してるメリット」
 
 
ってポルノだけじゃないと思うんだよね。
他にもいろいろとあるやん?
 
 
 
インターネットで無料で見られる情報なんかは
けっこう分かりやすい具体例だし、
もちろん、それだけにとどまる話でもない。
 
 
頼めば何でも「いいよ」と言って
やってくれる人とか。
 
 
いつもおごってくれる人とか。
 
 
ギブしてもらってるけど、
その人には何も返してないとか。
 
 
そんなに親切にしてもらっているのに
親切にしてもらえばもらうほど、
その相手を雑に扱っちゃったりは
男性だけに限る話でもないだろう。
 
 
それは、人として残念だ、
みたいなこともあるけれど、そういった
 
「何も失うことなく享受できるメリット」
 
を大量に浴び続けた場合、
ポルノと同じように、後々の人生に
悪影響を及ぼすかもしれへんで?
 
 
若いころにチヤホヤされてモテまくった
港区系女子なんかは、
気をつけなきゃやで知らんけど。
 
 
 
、、、ってなわけで、さてさて。
 
 
アクセスが簡単になれば幸せになる、と
私なんかは思いがちだ。
 
 
でも、それがあまりに簡単になりすぎて、
その報酬が「あたりまえ」になってしまうと、
自分の人間である部分が壊れてゆく。
 
 
 
感謝が減り、
 
自分ができることよりも
誰かへの批評が増え、
 
そばにいる人の価値を低く見積もり、
 
日常が楽しめなくなる。
 
 
そして、本来は自分の人生は
自分が主役のはずなのに、
 
いつのまにか誰かの人生の
「覗き屋」で終わってしまう。
 
 
 
今は、そんな
アクセスが簡単すぎる報酬であふれている。
 
 
「タダより怖いものはない」。
 
 
それは、誰かの下心とか、
騙される恐怖ではなく、
 
本人の安易な刺激に慣れすぎた果ての
脳の破壊、ひいては人生の破壊こそが
本当の意味なのかもしれないね。
 
 
 
いやー、書いててマジ怖ぇぇわ。
 
ワタシ自身が、一番気をつけなきゃいかんですわ。
 
 
ではでは。
 
 
 
 
 
 

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