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ブランディング、不気味の谷。

世の中には、「ブランド」ってぇものがある。
 
企業そのものだったり、商品やコンテンツだったり、
キャラクターだったり、あるいは個人も。
 
そんなブランド化の中で、
「うまいなぁ、ホント」と舌を巻くものもあれば、
「なんか、、、違う」というものもある。
 
先日、ある事業家と話をしている中で、
「うまいブランドと、なんか違うブランドの差」
というものが、かなり鮮明になったので
今回はそれをシェアしようと思う。
 
簡単に言うと、
「なんか違うブランディングは、逆流している」
ということだけどナンのこっちゃ。笑。
 
 
さて。
 
うまい、、、というか、
自然とブランド化していく時には「流れ」がある。
 
それが、
 
想い
 ↓
コンセプト
 ↓
発信
 ↓
発信の継続
 ↓
世界観
 ↓
ブランド化
 
という流れだ。
 
 
つまり、起業でも商品でも
キャラクターでも個人でも、はじめは
 
「これを、こう知ってほしい」
 
という【想い】があるはず。
 
 
その想いは、
「売上を上げたい」とか
「フォロワーを増やしたい」とか、
「チヤホヤされたい」といった
下心含有率が高いものでなく、
 
「これを知ってもらったら、
 必要な人の幸せに、こうやって貢献できる」
 
といったもの。
 
 
そんな、真っ赤に燃えた炭火のような
情熱の結晶みたいな想いが、まず根本にある。
 
それは本人の中でも
この時点では、はっきりと説明できなくてもいい。
 
ただ、方向性と、自分の中の信念が強ければいい。
 
 
そこから、その想いを【コンセプト】に変えてゆく。
 
ここで言うコンセプトとは、
「想いを発信できるまで磨いたもの」
とでも定義しようか。
 
それは、言語化したものかもしれない。
それは、色やトーンかもしれない。
それは、1シーンかもしれない。
それは、音かもしれない。
 
主には視覚(ビジュアル)か聴覚(フレーズや音)で
認識できるようなものになりやすいだろう。
 
 
想いの情熱を、その熱が冷めないような形で。
あるいは、さらにアクセルが踏み込まれるような形で 
表現したものがコンセプトだ。
 
 
そして。
 
そのコンセプトに沿って、
外界に「これ!」と伝達するのが【発信】だ。
 
 
自分の想い。そこから胎動したコンセプト。
それを外界へと放つ。それが発信。
 
 
もちろん、1回だけの発信ではブランドにならない。
仮にバズったとしても、それはブランドではない。
 
 
コンセプトに従った【発信の継続】をすることにより
まさに積み重ねられていくものだ。
 
それは、薄い紙をミルフィーユのように重ねていくような
気の遠くなる工程。
 
しかし、そのプロセスを経ることによって
しだいに堅牢なものになってゆく。
 
 
当然、やっていく中で試行錯誤があるだろう。
 
しかし、その試行錯誤の中で、
「これだ」と、あるいは「これじゃない」と、
だんだんと定まってゆく。
 
それにより、その企業、商品、
キャラクター、人物の【世界観】が構築されてゆく。
 
 
そして、その世界観が広がってゆき、
多くの人にポジティブな認知をいただくことで
やっと【ブランド化】がなされるわけだ。
 
 
想いとコンセプトを経て、
その扉から放たれた発信が誰かに届く。
そして発信を続けていくうちに世界観が定まり、
その世界観が認知されることでブランド化される。
 
これが「順流」だ。
 
 
多くのブランドを見てみてほしい。
 
たとえばポカリスエットなどは、
多くの人が青と白のイメージを持っている。
 
そこに出てくる人物は、
ハイティーンの、はつらつとした姿。
 
が、それだけでなく「ポカリのまなきゃ」と
家族が暖房の効いた部屋でなごんでいたり、
あるいはお相撲さんがCMに起用されたりしている。
 
でも、ポカリスエットのブランドは崩れない。
 
なぜなら、この「順流」を徹底しているからだ。
 
 
他にも、気になるブランドがあったら画像検索してみるといい。
 
けっこうなブランドが「え?これも?」みたいな
「ずらし」たイメージも発信している。
もちろん、ブランディングを保ちながら。
 
それができるのは、ひとえに今説明した「順流」があるから。
 
 
 
で。
 
「なんか、違う」というものは、これを逆流する。
 
大手企業さんなんかは、ほぼ見かけないが、
いわゆるプロではない「ブランディングしましょう」系は、
「逆流パターン」が散見(嘘。けっこうある)される。
 
 
逆流は、まず「ブランド化しよう!」から始まる。
で、「ブランド化するためには、世界観を」となる。
 
そこには想いがない、というか
下心の含有率が高い想いしかないので、
 
「じゃあ、すでに世界観ができているものを参考にしよう」
 
という発想になる。
 
 
そうなると、「ブランド構築」ではなく「ブランド分析」が始まる。
 
積み重ねなければいけないところを、
分解から始めるわけだ。
 
 
なので、
 
「世界観を作るには、統一感が必要!」
「イメージカラーを決めて、発信方法も決める」
「構図はこう!背景はこう!フォントはこうで、文章はこう!」
 
という「戒律」を決めだす。
 
 
そうすると、どうなるか?
 
 
発信は画一化され、そこに「幅」がない。遊びがない。
 
「なんか、どこかで見たような気がするんだけれど、、、」
 
という、既存ブランドの劣化版になる。
 
 
更にまずいのが、
 
そうやって発信を続けていった時に、
「あれ?そういえばコンセプトってなんだったっけ?」
となり、発信のコンセプトを見ようとする。
 
が、すでに発信を続けてきてしまっているので、
それを崩すわけにいかない。
というか、どこまで、どう崩していいのか分からない。
 
 
なので、本来は
「想いやコンセプトを放つ扉」だったものが
「戒律に縛られた壁」として立ちはだかるようになる。
 
怖いねぇ(笑)
 
 
 
さてさて。
 
ちなみに、「逆流ブランディングもどき」も、
効果を発揮する場面もある。
 
それは、売上としては上がりやすい、ということだ。
 
模倣したブランドであっても、
それを必要とする顧客はいるし、
価格競争に持ち込んだ時には、かなり行けたりもする。
 
 
ただし。
 
それは「ブランディング」ではない。と個人的には思う。
 
 
もし、
 
「ブランディングの専門家です!」
 
みたいな人が表面的に「統一感!」とか言い出していたら、
それは逆流していないかをチェックした方がいい。
 
もちろん、下心含有率が高いのであれば、
一時的な瞬間最大風速を狙って、それに乗るのもいい。
 
が、ブランディングとは別物だと思っておいた方が
期待を裏切られないで済むだろう。
 
 
食べ物だってなんだって、
本来の流れじゃなくリバースしたら
気持ちの悪いものなのだから。
 
ではでは。
 

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