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人の短所を指摘しない方がいい本当の理由。

「短所は長所の裏返し」
ってな言葉ってありますやん?
 
それはなんとなく
「ああ、聞いたことありますわー」
みたいな感じだと思うのだけれど、
実のところ、これの意味はなかなか深い。
 
 
たぶん、
この「短所は長所の裏返し」を受け止める時って
まずは「自分」の短所を思い浮かべると思う。
 
そして、
 
「私にはこんな短所がある。
 でも、こんな風にとらえたら、長所だ!」
 
みたいな、ジコケーハツ的なポジティブ思考で
突き進んでいけば顔晴れる!最幸!
ありがとうご財増す!
 
みたいな感じやろ?
 
 
 
でも、ちゃうねん。
 
 
この「短所は長所」って言葉が
真の力を発揮してしまうのは、実は
 
「他の人との関わり」
 
の中でやねん。
 
 
 
男女間なんかはものすごく顕著なのだけれど、
たとえば男性がパートナーの女性に対して
 
「ちゃんとロジカルに、言いたいことを言え!」
「ほら!すぐ泣く!冷静に伝えろ」
「もっと社会性を持て」
 
みたいなことを要求し続けていると、
多少はその「短所」は改善されるかもしれないが、
最終的に
 
「押忍っ!自分、ここまでタスク完了したっす!
 報!連!相!さぁ、次の指示を!」
 
みたいに、可愛さも可憐さも柔和さもない
生き物になってゆく。
 
 
逆に、男性に
 
「なんで察してくれないの?」
「どっちの服がいい?…どっちでもいい、じゃないの!」
「今、解決なんて求めてない!」
 
と要求し続けていると、男性らしさは去勢され、
キャッキャウフフ男子に仕上がってゆく。
 
 
、、、いや、ここで
「いえ、私はどちらかいうとロジカルな女子です」とか
「僕は共感系男子だけれどなぁ、、」とかは、いいねん。
言いたいことは伝わるやろ?男女逆でもいいよ!
 
最近はジェンダー関係の例え話はセンシティブやわぁ。
なんで察してくれないの!?(笑)
 
 
 
じゃあ、男女ネタはやめておいて(書いちゃったけど)
あとは、たとえば、
 
「なんでいつも片付けられないの?」
 
と言っていたら、少しは片付けするようになったけれど
いい意味でのおおらかさが大幅削減!とか、
 
 
「人の言うことをちゃんと聞きなさい!」
 
と言っていたら、その人のクリエイティビティが堕ちて
オリジナリティがなく、上に媚びへつらい下に横柄になる
単なるコピー人間になっていった、とか。
 
 
「もっと人前に出て目立たないと!上昇志向!」
 
と指摘し続けていたら、
その人のきめ細やかなサポート力が失われ、
キラキラ系の激烈加工写真だけが残った。とか。
 
 
 
いやね。
 
人は、どんな風に生きてもいいと思うし、
 
「こっちの生き方の方が、優れている」
 
なんてことは、今を一緒に生きている者同士で
計り合うことなんてできない。
 
 
ただ、この「長所短所は表裏一体」っていうことを
きちんと理解していないまま、
相手の「短所」を指摘し「直そう」とすることは、危険。
 
 
自分にとってプラス面だったことをガリガリと削られ、
指摘した「短所」が少しだけ改善される、
という結果になりがち。
 
それを受け入れる覚悟を持っている時じゃないと
相手を「直そう」とするのは、控えた方がいいと
個人的には思う。
 
 
「この『短所』は直してもらい、
 他の面は今のままでいてほしい」
 
というのは、なかなかにワガママで
「そんな都合よくは行きませんぜダンナ!」
というモンじゃわいの?
 
だって、相手は生きているんだもの。
人間なんだもの。
 
 
 
さてさて。
 
 
人は成長する。できる。
 
ただ自分の持っている長所と
真逆の成長は3倍以上の労力がかかる。
 
 
「めっちゃ整理整頓できて、計算ミスもなく
 1ミリの隙も無く、そして大らか」
 
って、なかなか難しいぜ?
 
「すさまじくアイディアマンで
 クリエイティビティに富んでて、
 さらに人の指示には100%従う」
 
って、どんな人なん?
 
 
そこまで極端じゃなくても、
 
「職人気質でコミュ力お化け」も、
「人をグイグイ引っ張る縁の下の力持ち」も、
「なんでもすぐに決断する共感力抜群の人」も、
「甘党激辛チャンピオン」も、なかなか存在しえない。
 
中にはいるけど、それは誰かからの指摘ではなく、
本人の界王拳10倍の努力だ。
 
 
そして。
 
めっちゃ問題なのが、
「相手の長所の大幅削減」のデメリットを
最も早く、最も大きく被るのは、
 
「短所を指摘した本人」
 
であること。
 
 
短所を指摘した人自身が、
相手が持っていた素晴らしい面の享受を
最優先で失ってゆく。
 
 
なので(ってこともないが)、
 
やっぱ、人との付き合いにおいては
 
「相手の短所に見えるところを指摘する」
 
よりも
 
「相手の長所にフォーカスして褒める」
 
方が、互いに気持ちいいし、得だ。
(得だ☆じゃねぇよなんだよその損得勘定)
 
 
特にこれからは、とんがった個性を持っていないと
どんどん埋没していってしまう世の中。
 
 
いいんだよ。ポンコツで。
一点、バイーン!とあれば。
 
 
だからもし誰かに「短所」を指摘されたら
 
「あー、そういう考え方もあるのか―
 ヨシ!この人には、私の長所は抑えめにしよう」
 
と思って、笑顔でスルーだ!!(いや、時と場合によるが)
 
 
気持ちのいい人と付き合っていこうぜ!
 
ではでは。
 
 

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