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それは相手の学び。

「なんでやらないの?」
「どうしてそういうことするの?」
と、ついつい人に対して思ってしまうことがあるやん?
 
たとえば、片付けないとか、メモを取らないとか、
やるべき仕事をしないとかもあるし、
 
約束を守らないとか、人に暴言を吐くとか、
場にそぐわない態度を取ってるとか。
 
そういう時って、やっぱり相手にひとこと
言いたくなっちゃうよね。
 
 
ただ、
 
基本的に(あくまで基本的に)は、
それを指摘してもあまり意味がない、
ということは知っておいた方が気が楽だ。
 
(本人が「それ」について、
 本当に全く無知な場合は除く。マナーとか)
 
 
どんなに「やらかして」いても、
それがどう跳ね返ってくるかを
本人が身をもって痛感しない限り、直らない。絶対。
 
 
、、、と、こう書くと冷たい放任主義みたいに
聞こえるだろうが、そういうことでもない。
 
「人は変えられない。変えられるのは自分だけ」
「人に期待しすぎない」
というのと、同じ方向性の話だ。
 
 
 
やるべきことをやらない。
あるいは、やっちゃダメなことをやる。
 
そしてたいてい、
「おいおい!ちょっと前に反省したばかりやん!?」
というタイミングでも、そうする。
 
 
そんな姿を見ると、「あのさ。。。」
と忠告もしたくもなるし、それが自分にも関わることだったら
なおさらだ。
 
 
でも、それは「やらかしている」本人の課題なんだよね。
だから、本人が心から直そうと思うタイミングが来ない限り、
気づかない。
 
 
たとえば、
片付けてなかったから、自分の生涯を左右するような
大切なものをなくしてしまった、とか。
 
自分のことばかりを考えて行動していたら、
心ある人は誰も力を貸してくれなくなった、とか。
 
ずっとサボっていたら、スキルも才能も磨かれず
いつのまにか取り残されていた、とか。
 
人を傷つけるようなことを無意識でしていたら、
今度は自分が傷つけられることが起こった、とか。
 
 
基本的には、本人が気づくまでは忠告は意味がない。
ごくまれに、その忠告で気が付く場合もあるけれど、その確率は
「10円玉を床に投げたら立った」くらい少ないことだ。
 
 
「なら、相手はいつ気づくんですか?」
 
と思うかもしれないけれど、それは分からない。
ってか、今世で気づくなんて保証すらない。
 
その人の来世かもしれないし、来々世かも、
もっと先かもしれない。
 
 
いいんだよそれで。
だって、お互い未熟なんだから。
 
 
私たちだって「それ」ではないところでは、
きっと「やらかして」るやん?
 
だから、他者と協力できるわけだし、
あなたの長所も活きる。
 
 
あなたが得意としていることや、
あなたが好きなこと、仕事にしていること
あなたが気付けることを
他のみんなが完璧にできたら、お払い箱になっちゃう。
 
 
あなたが「あの人の、ああいう所、ダメだわ」と分かるのは
「その点」に関しては、あなたが優れているということ。
 
いいことやん!
あなたの方が、経験も才能も、人間的にも優れている!
 
「その点」では。
 
 
 
なので。
 
 
もし、何か「やらかして」いる人を見たら、
 
「あー、この人は、この点においては、
 今、勉強中なんだなー」
 
「今世では課題が終わらないかもしれないけれど、
 また来世がんばろうねー」
 
「まぁ、私も別のところでは、勉強中だと思うし―」
 
と思えば、楽だ。
誰がって、自分が楽だ。
 
 
 
よほどの実害があったら別だけれど、
まぁまぁ放っておいていいことって、多いぜ?
 
目の前で起きている出来事と
自分との「ひもづけ」を一度ほどいてみたら、
世界の見え方は変わる。
 
「それ」が、あなたとどんな関係であっても。
 
 
誰かが部屋を片付けなくても、
自分の部屋はきれいにしておけばいいし。
 
誰かが仕事しなくても、
自分が代わりにやればスキルアップするし。
 
誰かが人を傷つけていても、
その人はスルーして、あなたが傷ついた人を癒せばいい。
 
 
いや、あなたがそこまで主体的に動かなくても、
ほとんどのことは回ってゆく。
 
 
そして、「やらかした」本人が、
目に見えない「負債」を背負っていくだけだ。
 
 
 
さてさて。
 
あまりに突き放したようなことばかり言ったが、
基本的には、人の「やらかし」は、その相手の学びだ。
 
学ぼう!と相手が思うまでは、事態は変わらない。
 
 
が。
 
その中でどうしても相手に忠告したいのであれば、
感情でなく、100%の愛情から言える時に限った方が、
双方のためにいい。
 
 
アドバイスに「コントロール」や「怒り」を感じたら、
相手は、絶対に変わらないし学ばない。
10円玉は立たない。
 
その時は態度を改めたとしても、
自分からの気づきじゃないので、またやらかす。
 
 
なので、もし誰かのやらかしに
「あのさ。。。」と言いたくなったら、
 
「これは、本当に相手のためを思ってるかな?」
「自分の感情や利益が混じってないかな?」
 
と、一度立ち止まるといいかもしれない。
 
 
一度立ち止まると、なんか胸の奥にチリっと感じる
エゴに気づく。
 
その「チリっ」を感じたら、
それは相手に忠告をぶつけるタイミングじゃない。
 
 
「でも、今言わなかったら、言う時がありません!」
 
って、大丈夫。あるよ。
同じような過ちを、相手はこれからも何十回もするから。
 
もし相手がそれ以降「やらかさ」なかったら、
言う必要なかったし、また「やらかし」たら、
その時にまた「チリっ」チェックすればいい。
 
 
 
、、、、まぁ、理想としてはそうなんだけれど、
ワタシはスーパー未熟者なので、
いつもちゃんと出来ている自信は、はなはだないのだけどね。
 
今世のうちに、できるようになれたらいいな(笑)
 
 
ではでは。
 

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