むかし、『TVチャンピオン』という番組があった。
大食いとか、オタクな知識とか、
色んなジャンルの才能を持った人が競うアレな！
その中で、うろ覚えだが
「肺人間選手権」みたいなものがあった。
たしか、楽器のホルンの演奏者とか、
海で呼吸を止める海女さんとか、
そういう「肺強」の人が出場していた記憶がある。
何ラウンドかで勝ち残っていくスタイルなのだが、
種目が常軌を逸していて
「水まくらを息だけで割る」
「ボーリングの球を吹いて移動させ
ストライクを狙う」
「ずーっと息を止めている」
みたいな競技だったと思う。
（違ってたらスミマセン）
で。
その中で「なるほどなぁ」と思ったのが、
たとえば息を「吹く」競技では、
やっぱりホルンの演奏者さんが強く、
息を「止める」競技では、
海女さんが強かったのね。
それを見て、
テレビ番組としては
「肺」とひとくくりにしているのだけれど、
実のところ
「息を吹く」
「息を吸う」
「息を止める」
「強く、一気に」
「長く、大量に」
とかで、人間の能力は
細かく分かれているという現実を学んだ。
（たぶん、そういう学びの番組ではない）
で。
とんでもなく前置きが長くなったけれど、
人間の「能力」や「頭の良さ」っていうのも、
コレと同じことのように思う。
どちらが偉い、というワケではなく、
脳の使い方などは、こと細かにバラエティに富んでいる。
たとえば、
「政治の法案、なんでああなるの？」
「もっと時代に即したものにすればいいのに」
みたいな意見はよく耳にするけれど、
それはある意味、仕方のないことだともいえる。
なぜなら、官僚のみなさま方は、
「学校の勉強」で勝ち抜いてきた人たち。
つまり、過去に解き明かされてきた問題に対し
「正解」を導く、記憶力と過去問対策に強い方々だ。
それは、とんでもなく素晴らしい能力だし、
ワタシなんてそこはミジンコレベルで単細胞だ。
だから、官僚のみなさまは、過去から考えて分析し、
「正解」を導き出そうとする。
ホルン奏者が、海の中でも
ホルンを吹く時のような「肺の使い方」をしてしまうように。
あと、たとえば昭和の日本人はたぶん、
「高クオリティでコピー、そして改善」
という「脳力」は、非常に高いのかもしれない。
見本があって、それをより素晴らしいものに
上位互換コピーしていく力。
ただ、そうじゃない脳の使い方もある。
ゼロから何かをクリエイトする力。
飽きることなく繰り返す力。
まったく関係ない事柄を結びつける力。
ロジックは破滅的だけれど説得力で押し切る力。
人々に新しい価値を常識化させる力。
それは、どれが良い悪いという話ではなく、
最初に説明をした、ホルン奏者と海女さんの
「肺」の使い方のような「違い」でしかない。
その時、その場で活躍する使い方が違い、
それに適した人が必要とされる、ということだ。
なので。
あなた個人が幸せになるためには、
あなたの持っている「能力」が、
どこで必要とされているかを見極めるのが
最重要な課題だ。
メジャーリーグで活躍している人は
もちろん基礎的な身体能力も高いのだろうが
「野球」というフィールドを選んだ。
囲碁や将棋の名人たちは、
そのフィールドを選んだ。
もし、違うフィールドを選んでいたら
まったく異なる人生を歩んでいたかもしれない。
何十回と仕事を変えて、
やっと脚光を浴びる人もいる。
好きなものは変わらないまま
アプローチを変え続けて成功した人もいる。
だから。
もし、今あなたが
「なんで、私は能力がないのだろう…？」
「もっと頭がよく生まれたかった」
と思っているのだとしたら。
単に、「息を止める」のが得意なのに
「息を吹く」フィールドで勝負しているだけなのかもしれない。
能力もあり、頭もいいのに、
その「使う場所」や「活躍のさせ方」が
違うだけかもしれない。
そう考えてみた時、
本当に、今がベストでパーフェクトなフィールドと
言い切れるだろうか？
努力も大事だけれど、
一度、歩みを止めて、変えることに
勇気を持つのもいいかもしれないよ？
ちなみにワタシは、
記憶力は、とんでもなく低い。
興味の対象は限られすぎている。
話題も別に豊富ではない。
球技は苦手。
アーティスティックな才能も低いだろう。
サラリーマン時代はダメ社員だった。
それでも、なんか生きていけているし、
人によってはワタシのことを「まぁまぁ頭脳キャラ」だと
勘違いすらしているかもしれない(笑)
だから!!!!!!
いけるぜ!!!!
フィールドさえ整えば！！
やれるぜ!!!!
あなたがあなた自身を知れば知るほど！！
一人一人が、その人の最高に輝く役割を果たせば
これからの日本の未来も明るいぜぃ！！！！
ふぁいとー！！！いっぱぁぁぁつ！！！！！かもーん！！
ではでは。