ああ。それ、嘘だから。
「何事もポジティブに！」
「前向きに顔晴れば、
すべてうまくいくのでご財増す！！」
って、完全にダウトだから。
それって、どっか誰かの財布を潤すだけで
ポジティブにしてれば人生大成功！って、
そんなワケないから気をつけて。
いやね。
ポジティブがダメ！って、言いたいわけじゃない。
ワタシだって
自分がポジティブにいられる時の方がいいし、
誰かと話すのも、
「あらゆる困難を、僕が打ち砕く！」
みたいな人の方が、
「あらゆる困難が、僕を打ち砕く！」
みたいな人よりも付き合いやすいのは確かだ。
ただ、
「ポジティブになろう！」
ということにフォーカスしたからといって
イコール人生が好転するワケじゃないから
そこは勘違いをしないようにしたいよね。
人生が動き出すのは、
【 ポジティブかどうか？ 】
で決まるのではなく、
【 主体的かどうか？ 】
で変わる。
主体性を発揮して、なにかを起こせば
（それが思い通りの結果でなかったとしても）
人生の舵は自分自身のものとなり、変化をし始める。
どんなにポジティブに解釈したところで、
何か起こったことに反応している限りは、
人生のイニシアチブは、あなたの手にはない。
主体性を発揮していれば、
自然とポジティブになりやすいから、なんか
「ポジティブなのはいいことだ」
となっているだけで、
ポジティブだから人生がよくなるわけではない。
ネガティブな状態でも、主体性を発揮して
自分の目的に沿った行動をしているのであれば、
その人の人生は、願っている方向に向かうよ。
デキる男はカッコいいモノを持っていたりするが、
「デキる男がチョイスするモノ」
を持ったからと言って、いきなりデキる男に
なるわけでもないのと同じだし、
アスリートさんがスポーツドリンク飲むからと言って
ポカリガブ飲みして朝起きたら突然ダルビッシュ！
みたいなことはない。
ポジティブは、あくまで主体性の副産物だ。
「主体性を発揮しよう」というフォーカスでいると
「ポジティブ」という状態になる
（ってか、ならざるをえない）ということ。
順番やね。順番。
むしろ、
「ポジティブでいよう！」
というフォーカスを持っていると、ヘタすると
「どんなことが起こっても、
ポジティブでいるぞ！」
「さぁ、かかってこい！
私のポジティブ解釈力は、負けない！
ばっちこーい！」
と、「待ち」の姿勢になって、
主体的どころか反応的になる可能性もある。
そうなると、
「ポジティブ修行僧」
みたいに、七難八苦をポジティブに捉えることに
エクスタシーを感じるようになってしまう。
それは、完全に手段と目的を
はき違えているようにも思うわけなんだよね。
そう。
ポジティブは、主体性を発揮した結果の
ひとつの状態にすぎない。
その本質を見誤ると、ひきつった作り笑顔で
どんな辛さにも耐えるドＭになっちゃうぜ？
ポジティブは大事。
ただ、そこに捉われない方がいい。
あなたを反応させてくれる
「きみ」を探してるヒマがあるなら、
自分のやりたいことをガンガンやる
「わたし」になった方がええと思うで？
だから、
ポジティブなんていらないなにも捨ててしまおう
きみを探しさまようマイソウル、や。
（ ↑ これが言いたいだけ）
さてさて。
なんでこんなことを書いているのか？
それは、昨日ゲームをやっていて、
主人公の勇者さまが
「焼きりんごを持ってきたら、
お礼にお金をさしあげますわ」
というミッションを受け、それをやったら
「ありがとう。
また、焼きりんごが手に入ったら
持ってきてくださいね」
と言われたことから。
そのミニ・ミッションをやったあと、
「ああ、、、一生このまま
焼きりんごを持ってくるだけでも
人生終わっちゃうんだなー」
「ここで、ラスボスを倒すためには
ポジティブ思考とかそういうんじゃなくて
自分のなしたいことを見失わないことが大切だなー」
「主人公が主体性を発揮して
イベントをクリアしていかないと、
ずっとずっと、この世界は変化ないまま」
「これらって、きっと現実でも同じなんだろうな」
なんて思ったことがきっかけです。
なので、
「イグさん、主体性を発揮しててすげー！」
とか思わずに、あなたはあなたの
主体性を発揮してくださいませ(笑)
ではでは。