「なんで、いつも遅刻してくるの！？」
みたいな人っておるやん？
そうかと思うと、必ず時間の前には来ていて
もしその人が来ていないと
「あれ？こっちが場所とか時間を間違えたかな…？」
と不安になるくらい、きっちり守る人もいる。
時間だけじゃなく、
「これを期日までにやってきて」とか、
「これは内緒の話ね」とか、
「借りたものをきちんと返す」とか、
大きいものから小さいものまで
「約束」ってぇものが、たくさんある。
で、
それを守る人と、守らない人の違いって、
なんなんだろうね？と考えたのだが。
基本的に約束を守る人は、
どのような約束であれそれは
「自分自身への約束」
だと捉えていて、
逆に約束を守らなかったり、
時と場合によってバラバラな人は
「相手との約束」
だと思っているフシがあるように思う。
つまり、約束を守る人は、
本人のアイデンティティとして
「私は待ち合わせ時間を守る人である」
「期日を守る人である」
「秘密はばらさない」
「きっちり返す」
とインストールしている。
結んだ約束を守れないのは、
自分の美学への冒涜となるので、
できる限り守ろうとする。
対して、約束がゆるい人は、
「相手」との約束と認識しているので、
相手を軽んじていたら遅刻するし、
期日も相手が何とかしてくれると思っているし、
相手との仲がどうでもよくなったら何でも喋ってしまうし、
自分の都合により、返すのが遅延したりする。
基本的に、人は自分が一番かわいい。
それは当然だし、そこを批判してもはじまらない。
誰だって、ワタシだってそうだからだ。
だからこそ、
「自分は○○である」
というアイデンティティに刻まれてないこと、
自分のアイデンティティ外のことに関しては
約束だろうが何だろうが、ブレる。
他にも、
「私はリーダーである」
「良いリーダーであろうとしている」
というアイデンティティを持っていない人は、
責任という言葉が腹に落ちていないし、
「私は人に丁寧に接する人間である」
というアイデンティティを持っていなければ、
配慮という言葉は、まるでピンと来ない。
で。
実のところ、これって優劣でもなんでもなくて、
たとえばワタシなんかは
「私は歌手である」というアイデンティティは持っていないし、
「私はイケオジである」というアイデンティティも持っていない。
だから、カラオケ採点で日本で1000位になってもいいし、
服はいつも黒い服しか着ていない。今はとても暑い。
個人的には「約束」とか「文章」は
私の上位のアイデンティティにしたいと思っているが、
それだって人の好みだ。
自分が上位だと思っているアイデンティティを遵守すれば、
それに応じた恩恵がめぐってくる。
自分が下位に設置しているアイデンティティからは
果実は実らないし、そのせいでペナルティをくらうこともある。
それ以上でも、それ以下でもない。
さてさて。
基本的には、やるべきことができないのは
どこかでそれを「人との約束」だと思っているからだ。
仮に「自分との約束」だと思っていたとしても、
それが自分の生き方や美学、アイデンティティにまで
落とし込まれていないものは、破られてしまう。
ただ、
どんなアイデンティティを持っていても、
その中でもどれに優先順位の重きを置くのかも、
人それぞれだ。
「私は頭が悪いから」
「私は太っているから」
「私は怠け者だから」
「私は不幸だから」
そういったアイデンティティも、
必ずその人に「恩恵」を与えている。
本人が気づいてなかったとしても、
そういうアイデンティティを持ち続けることで、
苦労や努力を回避できていたりする。
かく言う私だって、
とんでもなくダメなアイデンティティを
無意識に持ってしまっていることだろう。
だから、お互い様なのだ。
その上で、
自分が持っている「上位アイデンティティ」に
気持ちよく敬意を払ってくれる人と付き合い、
相手が持っている「上位アイデンティティ」に
無理せずに敬意を持てる人と付き合うのがいいと思う。
世の中の全員と仲良くできるわけでもない。
言うて、自分の「世界」のコアに居てくれる人なんて
数えるくらいしかおらんやろ？
なので、
I’m O.K. を理解してくれる人で、あなたが
You’re O.K と尊敬できる人と一緒にいるのがいいよね～
それが世界平和の、最初の一歩とすら思うわ(笑)
ありがとう。
ではでは。