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相談を受けるのならば。

おかげさまで今まで、
色んな相談を聴かせていただいてきた。
 
その中で、
 
「ああ、今回はうまく相談に乗れたなー」
 
という時と、
 
「あ、違ったかも」
 
という時がある。
 
 
その違いは、相手の反応で分かる。
 
 
うまく相談に乗れた時に
相手が言ってくれる言葉は、
 
「私も同じこと考えてた」
 
とか、
 
「やっぱりそうだよね」
 
だ。
 
 
逆に、イマイチなのは
 
「イグさんすごい!」
 
といった賞賛の言葉を
相手が言ってしまう時だ。
 
 
 
だって相談とは、基本的に
相手の思考の整理を助けることだ。
 
もちろん、相手が知らないことを伝えるという時もある。
けれど、それは相談から離れた「レクチャー」だ。
 
 
相手は相談を求めているのに、
相手の許可なくレクチャーをしてしまうのは、
単なる自己満足だ。
 
そうではなく、相手の思考の範囲にあることを
整理していくのが相談なんじゃないかな?
と、個人的には思っている。
 
 
相談者は、何が問題だと思っているのか?
 
それは、何が原因だと思っているのか?
 
そして、今は現状のどこにフォーカスを当てているのか?
 
その結果、どのような感情になっているのか?
 
 
それを自分で気づくように話を聴き、
そして、相談者が自分の言葉とイメージで
明確にしていけるように援ける。
 
 
相談者は、相談をしている時、
フォーカスは自分自身になる。
 
そりゃあそうだし、その方がいい。
 
その状態になっているのだから、
自分の頭で問題が整理できたら、
 
「私もそう思ってた!」
 
「あ、やっぱりそうだよね」
 
「何か知らないけれどハッキリした」
 
と言うはずなのだ。
 
そうなったら、その到達点は
自分で考えたことになるので、
自分で行動していけることになる。
 
 
なので、相談を受けた方は、心の中で、
 
「いや、絶対ここまで整理できてなかったやろ!」
 
と相談者にツッコミを入れたくなるのが
「正解」なのだ。
 
 
ところがそうではなく、こちらが
状況を整理しすぎて、
 
「その場合は、こうすればいいんだよ」
 
とレクチャーをしてしまうと、
それは相手の頭は完全にクリアになっていないので、
行動にまで落とし込めない。
 
仮に行動できたとしても、
次の手、次の次の手は分からなくなるので、
また相談を持ってくる。
 
相談者を依存させたい、
あるいは自分のエゴを満たすためには有効だが
それは相談を受けているのとは少しズレる。
 
相手からの相談を、
自分の「優秀の証明」に使うのは、汚い。
 
そんな気がする。
 
 
 
さてさて。
 
もちろん相手が、
 
「教えて!」
 
とか、
 
「これについて、あなたの意見を聞かせて!」
 
と言ってくるのであればそれでいいし、
仮に相談時であっても、
相手の許可を得て
自分の意見や知識を披露するのもいいだろう。
 
 
ただ、
 
相談を受けているのに、
勝手にレクチャーを始めるというのは、
 
相手が部屋の片づけを手伝ってほしい!
と言っているのに、新しい家具やモノを
運び込んでいるのに等しい。
 
それで
 
「な!?いい部屋になっただろう?」
 
って、とんでもない迷惑だ。ふざけんな!じゃね?
 
 
ましてや、
 
「相談されたら、教えてあげねば!」
 
と、相談とレクチャーをイコールで結んでいるのは
ちょっとやめた方が良いよね。
 
 
、、、と言いつつ、ワタシもついつい
レクチャーに走ってしまうことが、たまに、
、、、いや、しばしば、、、いや、そうとう、、、ある。
 
ので、自戒のために書いた感じだなこれは。
 
 
ってなワケで、この記事を読んで、
 
「私も前から相談とレクチャーは違うと思ってた!」 
 
「私が言いたいことはこういうこと!」
 
と、あなたが思ってくれたのなら、成功やな(笑)
 
 
ではでは。
 
 

 

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