先日、神戸からやってきた友人と一緒に
ご飯を食べていた。
その友人は、まだ２０代前半であるにもかかわらず
抜群の行動力で、やりたいことをバリバリやる
エネルギッシュな人間だ。
そんな友人を見て、
「いつも元気だねー」とか、
「悩みなんてないんでしょう？」とか言う人が
けっこういるらしい。
友人は言う。
「私だって普通の人間なので、
疲れる時もあるんですけど、
自分に合った対処法を持っているので
大丈夫なんですよね」
そりゃもう、自信満々に言う。
と、そんな風に言われたら、
「コツ大好き人間」の私としては
その対処法を聞かずにはいられない。
「へぇ！どんな対処法なの？」
友人は、ニコニコしながら答えてくれた。
「やらなきゃいけないことが多い時は、
とにかく“ひとり表彰式”です」
友人が教えてくれた方法は、こうだ。
やらなければいけないことが目白押しになってきて
重圧に押しつぶされそうになったら、
真っ先にやることがあるそうだ。
それは、
とにかく目についた事からやるのでもない。
優先順位をつけるのでもない。
やらないことを決めるのでもない。
まず、真っ先にやるのは、
「過去の自分が出来たことや、
現在の自分がやっていることを思い出して、
自分を誉める」
ということらしい。
「ああ、私、こんなに色々できている」
「なんてすばらしいんでしょう！私！」
と、自分のブラボーさを、あらためて
崇め、たてまつるそうなのだ。
そこで思い出す「自分の素晴らしさ」は、
自分がスゴイと思えれば、なんでもいい。
他人がどう思うかは、全然関係がない。
毎朝起きて、会社に行っている自分を誉めたたえてもいい。
毎日車に乗っているのに、人身事故を起こしていない
ドライビングテクニックを賞賛してもいい。
イヤな上司がいても
「でも、この人も頑張っているんだろう」と、
上から目線で赦してあげている自分の心の広さに
感動してもいい。
毎日、ごはんを炊けていることに、
毎朝、歯を磨いていることに、
最高の拍手を送ってもいい。
本当に、なんでも良いのだ。
で、
自分の素晴らしさを思い出しながら、
１人で「表彰式」を行なう。
「表彰式」は、素晴らしい功績を立て続けている自分へ
惜しみない拍手と、ねぎらいと、感謝の言葉を
脳内で贈るのだ。
そして、友人の場合は、表彰式の副賞として
自分自身に、好きな食べ物などの「ごほうび」を贈る。
そう。
「なにかやったら、やり終わった後に自分へのごほうび」
をあげるのではなく、
「過去において成し遂げた自分にごほうび」
をあげるらしい。
このアプローチは、私自身はじめて聞いた（笑）
そして、友人は「表彰式」と「副賞ごほうび」を
受け取り終わったあと、
「じゃあ、そろそろ
他のやるべきことも、やってあげようか」
と、腰をあげるそうだ。
ここで、完全にマインドが変わっている。
「ひとり表彰式」の前は、
「あーっ！！！やらなきゃいけないことが
こんなに山ほどある！！！困ったー！」
となっていた。
「やるべきこと」に主導権を握られて、
いわばコントロールされている状態だ。
しかし、
「ひとり表彰式」の後は、
「こんなに素晴らしい私が、
色々と、やってあげようじゃないの」
と、完全に上から目線になっている。
「やるべきこと」から主導権を取り戻し
「やってあげること」に変わる。
この発想は、なかった（笑）
まぁ、
「どんだけ上から目線でいたいんだ！？」
と思う気持ちも分かる。
なぜなら、私もそう思うからだ（笑）
でも、どんな方法を取ったとしても
やらなきゃいけないことに着手できるのであれば
アプローチは何でも良いと思う。
自分を楽しくしながら、
きちんとやることをやる。
その途中過程がどうであれ、
本人もまわりもハッピーならば
全然いいんじゃないかな？
なので。
もしあなたが、やるべきことに
押しつぶされそうになった時は
「でも私は、今までこんなに多くのことを
成し遂げてきたじゃないか！」
「今日一日だけでも、こんなに素晴らしいことを
立て続けに実現させてきた！」
と、「ひとり表彰式」をやってみるのも
いいかもしれないよね。
ほんのちょっとした時間で、
自分への自信をアップさせて、行動する。
それが他の人への良い影響にもなるんだから、
遠慮せずにやっていきたいものだよね。
しかしまぁ、私の最近の
「マイ流行語大賞」ノミネートが、
ひとつは今回の「ひとり表彰式」。
もうひとつは「セルフなでなで」。
どんだけ自分をいつくしんでいるんだ！？
とも思いますが、そんなこんなで
今日も生きています（笑）
ではでは。