「以前は優しかったのに
最近は冷たい、、、」
「あの人の本性は、
冷たい人だったのか?」
そんな風に思う時があるかもしれない。
でも、たぶんそれは、
ちょっと違う可能性が高い。
人は、たくさんの顔を持っている。
そして、その人が「どんな人」なのか?の
9割は、あなたとの関係性で決まるからだ。
まだ知り合ったばかりの関係なのか?
それとも長年の付き合いなのか?
仕事での関係か?友達か?恋人か?
なにかの上下関係があるか?フラットか?
そんな様々な要因で、
あなたにどう接するのかが変わってくる。
そして。
「最近、私に対する扱いが雑なんだけれど、
愛情や友情がうすれたのかな?」
というのも、違う場合も多い。
ちょっぴり変な例えだけれど、
あなたが新しい洋服やバッグ、靴。
あるいはスマホやパソコンを買ったとする。
それが何であれ、自分が気に入ったものであれば、
はじめのうちは、心から丁寧に扱うだろう。
でも、毎日使っていく中で、
扱いは初めのころよりは適当になるのが自然だ。
でも、だからといって
そのモノに対する愛着が失われたとは
限らないだろう?
一番最初に丁寧に扱っていたあなたが
「ニセモノ」で、
慣れてきて適当に扱っているあなたが
「本性」なのか?
たぶん、そういうことではないだろう。
人との付き合いも同じ。
付き合いが深くなっていけばいくほど、どこかに
「慣れ」「甘え」「パターン」
みたいなものが出てきてしまうのも、
お互いさまに、よくあることだろう。
それが決して悪いことばかりでないことは、
あなた自身も実感していることだろう。
さてさて。
人は、態度を変える。
ただそこにはあなたとの関係性や、
その人と刻んできた歴史が
大きく、本当に大きく影響する。
なので、
「これが、この人の本性なのか?」
「実は、別の本性があるのではないか?」
なんて考えるよりも、
「その人の一番いいところが向けられるような、
そんな人に、私があり続けよう」
とした方が建設的なようにも思う。
(もちろん、あなた自身がその人と
良好な関係を持ちたいのであれば、だけれど)
実のところ「本性」なんていうものは、ない。
いや、あるかもしれないけれど、
通常の生活の中で、相手の本性を
突き止めようとなんて、しなくていい。
相手がどんな極悪人でも、
あなたにとても優しい人であれば、
それでいいじゃない?
どの人にも「本性」「本当の姿」なんて、ない。
「たったひとつの正解、答え」なんて、ないのだ。
そう。
「本当の自分」
「本当のあなた」
なんていうものが幻想なのと同じように。ね。
ではでは。