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コンテンツを婚活させる。

ワタクシ、セミナー講師をやったり、
商品やサービスを考えたりもする。
 
なので、いわゆる
「コンテンツメーカー」である。
 
 
一方、依頼されて
どなたかの商品を販売させてもらったり、
コンセプトを考えたりもさせてもらう。
 
そういう立場の時は、
「セールス」「マーケター」である。
 
 
で、
 
両方の経験をさせていただいているので
どちらの立場も意見も分かる。
 
その上でお話をさせていただくと。
 
 
 
原則として、
コンテンツメーカーとマーケターは
100%、モメる。
 
意見の衝突がないまま
バケモノみたいに売れることは
時流に乗らない限り、まずない。
 
 
マーケターは、お客様に商品のよさを伝えるために
お客様に「わかりやすい」価値を
前面に押し出そうとする。
 
 
そこで、100%コンテンツメーカーは
 
「いや、そこじゃないから」
 
「本当に大切なの、全然別のところだから」
 
「そんな売り方されたくない」
 
「そこまで責任持てない」
 
と、反論する。モメる。 
 
 
そりゃそうだろう。
 
自分自身が長年かけて積み上げていったものが
「軽く」扱われているような気にもなる。
 
また、そんな上っ面なところで判断されたくもない。
 
自分が本当にスゴイ!と思っていることを
直接お客様に届けた方が誠意がある。
 
 
コンテンツメーカーは、そんな風に思うのだから。
 
 
私もコンテンツメーカーでもあるので
その気持ちは、めっちゃ分かる。
 
 
 
ただ、コンテンツメーカーの想いのまま
お客様によさを分かってもらうのは、
ヒッジョーに難しい。
 
  
 
これって、たとえば
 
「素敵な恋人が欲しい!」
 
と思っている時に、
 
 
「でも、本当の私を
 そのまま愛してくれる人じゃなきゃイヤ!」
 
と、「素」をはき違えて、
 
 
お化粧もしない。
 
髪もボサボサ。
 
写真でもニコリともしない。
 
あえてウケないところをアピール。
 
 
そんな風にするのって、違くない?
 
 
 
そんな意味の「飾らない」に寄ってくる人は限られてるし
そこに寄ってきた人が、本当に出会いたかった人であることは
きわめて可能性が低い。
 
 
 
コンテンツとお客様の関係もそれに近くて。
 
 
あからさまな嘘はダメだけれど、
 
コンテンツの中では分かりやすいところをアピールし、
お客様が喜ぶように見せ方を工夫するのが
実のところ双方を結びつける「誠意」だ。
 
 
恋愛とか婚活だと(少なくとも女性は)
当然やるのだけれど、ことコンテンツになると
そうできない方も多い。
 
 
こだわりや、コンテンツに対する愛情が強すぎると
 
「そんなの、このコンテンツの本質じゃない!」
「それって、違う!」
 
ってなっちゃう。
 
 
お化粧した自分を
 
「こんなの、私の本質じゃない!」
「これって、違う!」
 
と主張するように。
 
 
 
 
もちろん、マーケターの言うことを全部きけ!
っていうワケじゃない。
 
でも、せっかく組むのであれば、
提案に耳を傾けてみるのもいいとは思う。
 
 
美容院に行って、
 
「もういい!自分でカットする!」
 
なんて言わないだろうし、
はじめは違和感があったとしても、
コーディネイターさんが選んでくれる服や、
メイクの専門家さんのオススメを試してみてもいいものだ。
 
 
まぁ、ひでぇマーケターが多いのも事実だから
そんな人たちに神聖なコンテンツを汚されたくないのも
もちろん分かるけれどね!
 
 
 
さてさて。
 
 
個人的に言えば、
「売れるが正義!」なんて思ってないし、
本人が広げたいように広げればいいと思う。
 
 
ただ、
 
自分に興味を持ってもらうために
お化粧をしたり、オシャレをしたりするのがアリなように、
 
自分のコンテンツを
興味の持ってもらいやすい側面から見てもらう努力は
試してみる価値もあるかもよ、ってこと。
 
 
 
本質にたどり着いてくれる人も、
はじめは、軽い興味から入るものだから。
 
 
人との仲でも、コンテンツでも。
 
 
 
ではでは。
 
 

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