昔、「私、聞き上手になる！」って宣言した人が
その後ずーっと黙っていた、っていう
落語みたいなことがあったんだけどさ。
いやね。
聞き上手になる、って、けっこう難しくって。
まず、その人が話しやすい雰囲気を持っているか？
ってのでだいぶ左右されるのもあるんだけれど。
「関係性が遠ければ遠いほど、
実は積極的に話さないと
聞き上手になれない」
ってぇのもある。
顔見知り程度の人が
「私、聞き上手なんで！
なんでも話してカモーーォン！！」
と言ってきたところで、
そんなに心を開いて話せるか？って無理ー！
また、親しくなっていたとしても、
いつもベラベラ話していた人が黙ったら
「あれ？どうした？
体調悪いの？それとも頭悪いの？」
ってなっちゃって、結局「聞き上手」にはなれない。
他には、
「今日は黙ってるから、
言いたいこと言って！」
って言うのもアリかもしれないけれど、
それはそれで相手は警戒するし、そもそも
「それって、聞き上手か？」
っていうと、違わね？
ひとかけらも、エレガントじゃなくね？
なので。
「あの人の本心を知りたい」
「家族がなんにも話してくれない」
「会った人と、すぐに打ち解けたい」
なんて思っている場合は、やっぱり
「関係性を作るコツ」
ってぇのがある。
基本的には、
1.質問
↓
2.共感
↓
3.確認
↓
4.許可
ってのがベースやろな、と思う。
聞きベタな人は、前提として
1.質問
↓
2.アドバイス
↓
3.自叙伝
↓
4.強要
を話の流れにしていることが多い。
たとえば、
「最近、どう？」（質問）
↓
「実は、上司とうまく行ってなくて…」
↓
「そっかぁ、、、それはきついね」（共感）
↓
「だから、転職しようと思ってて…」
↓
「へぇ！ちなみに転職するとしたら
選ぶポイントは？」（確認）
↓
「そこまで考えてなかったな、
いつも行き当たりばったりだよな、、、」
↓
「今の会社を続けるのもアリだし、
転職もアリだよね！いつでも話聞くよ？」（許可）
っていう人と、
「最近、どう？」（質問）
↓
「実は、上司とうまく行ってなくて…」
↓
「上司の言うことは聞いておいた方がいいよ。
あとでその我慢が役に立つよ」（アドバイス）
↓
「そうかなぁ、、、
転職したいくらいきついんだけど、、、」
↓
「今のご時世、転職なんて難しいよ。
俺も転職しようと思ったことあったけれど
やめておいて正解だと思ってる」（自叙伝）
↓
「そうか、、、踏みとどまった方がいいかな…」
↓
「転職なんてやめておけよ！な！」（強要）
って二者がいたら、
どっちに「また話を聞いてもらおう」ってなる？
これが「転職した方がいいよ」という流れだったとしても
やっぱり後者の人には話しづらくね？
もちろん、背中を押してもらいたい時もあるだろうから
ケースバイケースなんだけれど、基本はあくまで
質問→共感→確認→許可
の方がいいんじゃねーの？とは思っておりやす。
で、また面倒なのが、
質問→アドバイス→自叙伝→強要
のパターンを持っている人が
「私って聞き上手」
だと勘違いしていることも多いので
まいっちんぐ。
こういう方は、
「自分のアドバイスを
採用しなかったら不機嫌になる」
という傾向も、
ハンバーガーにつけるポテトのように
セットで持っていることが多いので、
メガまいっちんぐ。
まぁ、かく言うワタシも
ダメパターンをやっちゃうことも多いんだけどね。笑。
ってなワケで。
木曜日に銀座で
「きき方」のセミナーやります（そこかいっ！）
「え？イグさん、セミナーやるのに、
こんなにネタばらししていいの？」
いいのいいの。
もっとエゲツないくらい濃いい話するから（笑）
さてさて。
「質問→共感→確認→許可」
と、
「質問→アドバイス→自叙伝→強要」
って、はたから見てると全然違うんだけれど、
その最中って、実は見分けがつきにくい。
でも、それがきちんと見分けられると、
相手の話を聞く時も。
あなたが誰かに大切なことを話す時も。
いい感じになってゆくと思うので、
少し意識してみるといいかもしれないっす。
じゃあ、セミナー来てね！（笑）
ではでは。
銀座百年大学「人の気持ち、４つの ” きく ” 」セミナー
詳細とお申込みはこちら！
https://www.hometopia.jp/event/ginza_835/?bownowmail=sid_7a8f4604b45c2bbb7444:ac9f5786-b875-469b-85ef-de1e2e0e44e6