世の中には、
いろんなコミュニティがあるじゃない？
それは会社かもしれないし、
趣味のサークルかもしれないし、
地域の何か、かもしれない。
もちろん、家族もひとつのコミュニティだ。
ところで最近ホント思うんだけれど、
そのコミュニティにいる各人の最大の問いかけは
「ここはどこ？私はだれ？」
だと思うんだよね。
どういうことか？というと。
その２つの問いかけに対する答えが
満足なもの（あるいは他よりマシなもの）であると、
その人は、そのコミュニティに居続ける。ということ。
逆に、この問いかけが答えに不満だったり
より素晴らしい答えのあるところがあると
人は、コミュニティからフェイドアウトしてゆく。
ってこと。
つまり、会社なら、
「ここはどこ？」
という問いに対して、
「ここは、働いてお金を稼ぐ場所」
という人もいれば、
「ここは、夢を実現する場所」
という人もいれば、
「ここは、牢獄」
という人もいるだろう。
「私はだれ？」
という問いに対して、
「私は、キーパーソン」
「私は、歯車」
「私は、売り上げを作る人」
「私は、給料泥棒」
と、様々な答えがあるわけだ。
この問いかけに対する答えに満足しているか、
マシだと思っている限りは、人はそこにいる。
しかし、その答えに不満があれば人は去る。
少なくとも、心ここにあらず、となる。
シンプルな話だ。
理解してもらえると思うけれど、
これは会社だけでなく、サークルでも、
地域活動でも、家族でも、問いかけは一緒だ。
「ここはどこ？」
「私はだれ？」
もちろん、そのコミュニティによって
この問いかけに対する答えは変わる。
さらに、それは固定化しているものではなく、
ふとしたきっかけで
「どこ？」
「だれ？」
の答えは変わり得る。
そう。人は、一人では生きていくことができない。
だから、寄り添って生きていく。
力を合わせて生きていく。
しかし。
いや、だからこそ。
一人ひとり、常に、
「ここはどこ？」
「私はだれ？」
を、無意識に問いかけ続けて、
自分の満足のいく「場」と「自分自身」を求め
答えようとするのだろう。
そして。
この２つの質問を、誰もが問いかけ続けているからこそ、
コミュニティを作る人、コミュニティを運営する人は
注意をしなければいけないと思う。
「ここに来れば、儲かるよ！」
と言って人を集めたら、
お金が儲からなくなったり、儲け尽くしたら
集まってきた人は去る。
なぜなら
「ここはどこ？」
の問いかけへの答えが終焉を迎えるからだ。
「ノウハウが学べるよ！」
「人脈ができるよ！」
という「ここ」も、同じ危険をはらんでいるのは
確認する必要もないだろう。
また、
集まってきてくれた人に
「あなたは、私の盛り上げ役です」
「あなたは、歯車です」
「あなたは、私にお金を運んでくる人です」
という在り方で接したら、
言葉でどんなきれいごとを言っても、
その人が一緒に居続けてくれることは少ない。
なぜなら
「私はだれ？」
を問いかけ続けているみんなにとって、
その答えは、満足できるものではないだろうから。
さらに。
これはコミュニティだけでなく、
一対一の、人と人のつながりでもそうだろう。
誰かといるその「場」が、
本人にとって満足のいく「場」であれば、
あの人は、あなたの近くにいるだろう。
「ここはどこ？」
と相手が問いかけた時、
「ここは、やすらぎの場」
「ここは、安心できる場」
「ここは、成長できる場」
「ここは、あなたを応援する場」
と、あなたという「場」がなっていたら、
相手がそれを望んでいたら、相手は居続けてくれる。
また、誰かに対して、あなた自身が
相手にとって満足のいくアイデンティティで接すれば
その人は、あなたの近くにいるだろう。
「私はだれ？」
「あなたは、私にとって大切な人です」
「あなたは、かけがえのない存在です」
「あなたは、私が感謝をし続けている人です」
「あなたは、私の愛する人です」
と、嘘偽りなく心から相手の問いに答えるあり方でいれば、
相手は、あなたから離れることはないだろう。
さてさて。
あなたは、あなたのコミュニティ、
あるいは関わっている一人ひとりの
「ここはどこ？私はだれ？」
に、なんと答えているでしょう？
口でなく、態度で。
そして私は、あなたにとって
「ここはどこ？私はだれ？」
に、どんな答えを出せているでしょう？
あなたにとって、ステキな答えであることを祈ります。
ではでは。