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あなたの頭の中のチャラ男。

ワタシは平日、ほぼ毎日筋トレをしている。
 
筋トレだけじゃなくて瞑想も毎朝20分くらいしてるし、
オーディブルで読書もして、サプリも飲んでいる。
 
なんなら最近は週2くらいでジョギングしてるし
さらに毎朝ブレイバーンの歌を熱唱している。
 
朝のルーティンで、だいたい2時間くらいかかる。
 
 
、、、いや待て、違うそうじゃない。
ストイック自慢でもなければ
承認欲求投稿でもない。
 
 
マジ面倒くさいんだ。それら全部が。
 
本音を言えば、もう
やりたくもなんともない。
 
オルウェイズ・エブリデイ投げ出したい!
そのまま寝てたぁぁぁぁぇぇぇええい!!!!!
 
と、心の底から思っている。
 
 
なので、これらのルーティンを
 
「自分の意志力」
 
でやることは不可能だ。
 
多少は意志の力も借りるかもしれないが、
ワタシは自分の意志力なんか、ちっともアテにしていない。
 
 
ワタシの意思は、薄く、そして弱い。
 
プロの大工さんがカンナで削った木クズくらい薄く、
最終局面のジェンガくらいグラグラだ。
 
「どこの伯爵家で?」
 
と問われたら
 
「いえ、メンタル薄弱家です」
 
と訂正するくらいの勢いだ。
 
 
そんなメンタル薄弱家の正統な血筋をひくワタシが
なんで毎朝筋トレできているのか?
 
 
それはもう、「私の頭の中のチャラ男」に頼っているからだ。
 
  
つまり、こうだ。
 
 
毎日、朝起きるためにアラームが鳴るのだが、
それを切って10分後には
 
「朝の筋トレ動画」
 
を流すようにしている。
 
 
その時に現れるのが、頭に住んでいるチャラ男だ。
 
 
筋トレのメニューは20項目くらいあるのだが、
心の中でチャラ男は、
 
「ちょっとだけ!最初の1項目だけやればいいから!」
 
とささやく。
 
 
もう、
 
「1杯だけだから」
 
と、飲みに誘う感じでつぶやいている。
 
なので、
 
「それなら….」
 
と、ワタシは一応動画は流し始める。
 
 
すると、結局、全メニューをこなしてしまうのだ。
 
 
他のどの習慣もそうだ。
 
チャラ男は、いつでも私に軽薄に
ペランペラン話しかけ続ける。
 
 
「瞑想?いやいや、座るだけ!座るだけだから!」
 
「オーディブル?聴かないでいいから!
 ちょっとタップするだけ!するだけ!」
 
「ジョギング?しなくていいって!
 朝の着替えを、ウェアにするだけでいいから!」
 
と、もう完全にチャラ男が主導権を握って
ワタシの心をもてあそぶのだ。
 
 
そして意思薄弱なワタシは、
軽薄なチャラ男に翻弄されて、
あれよあれよという間に健康ボディにされてしまっているのだ。
 
「ほんのちょっと!ほんのチョットだけ!」
 
「えー?本当~ぅ…」
 
「ホントホント!もう、スグ!すぐだから!」
 
と、毎日チャラチャラ・ウェイウェイ言われながら、
真っ当な道を歩かされてしまっているわけだ。
 
 
そして心をもてあそばれたワタシはこう言う。
 
「いつもありがとう、チャラ男」
 
と。
 
 
 
さてさて。
 
 
なんでも面倒くさいことってあるやん?
 
 
それを初手から全部やろうとすると、
もう、やりだす前から心が折れる。
 
なので、心の中で
 
「ちょっとだけ!」
 
とささやく「チャラ男」を登場させるのだ。
 
 
すると、まったく気乗りがしていなかったのに、
いつのまにかチャラ男のペースに巻き込まれて、
まるで違った一日が始まるわけだ。
 
 
薄弱なワタシを動かすのは、
屈強な意志力でも、健全な真っ当さでもない。
 
チャラ男の不埒な軽薄さこそが、ワタシを導く。
 
 
そんなチャラ男。
 
あなたの頭の中にも、住まわせてみてはいかが?

 
 
ではでは。
 

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