最近は、「時代が変わった」っていう言葉すら
あまり聞かなくなってきた。
それくらい、旧態依然としたアプローチは効かない
ということが、周知の事実になってきたんだろうね。
昔々は、
「ペンは剣よりも強し」
と言いながら、暴力や権力に、
知識やメディアの力で立ち向かっていく時代があった。
そして、時代は「剣」の時代から
「ペン」の時代へと変わって行ったと言っていいだろう。
腕力でねじ伏せるようなやり方は眉をひそめられ、
権力を持っている人ですら、
メディアにネガティブに扱われることを恐れた。
マス・コミュニケーションが力を発揮し、
発信者が最大の力を持っていたという時代もあっただろう。
しかし。
時代は移り変わり、
今は単に「ペン」だけでは、何も動かない時代に
なってしまったと言っても過言じゃないだろう。
誰でもインターネットを通じて
発信ができるようになったおかげで
発信者の「特権」は剥奪された。
情報過多になり、
毎日のように新しい情報が洪水のようにあふれてくる。
「ペン」の力が、あふれすぎた結果、
「ペン」の力が弱体化するなんて、なんか皮肉で
不思議な感じだよね。
じゃあ、「ペン」のかわりに、今は何が力を持つのか?
というと、それは、冒頭でも書いたように
「縁」
なんじゃないかな?と思う。
人と人とのつながり。「縁」。
たんなる人脈で終わらずに、
「あの人を全力で応援しよう」
「あの人ならば、力を注ごう」
という強い縁が、
「剣」の時代よりも、「ペン」の時代よりも、
現代ものごとの原動力になっている気がする。
「人とのつながりって、素敵だよね」
「あったかい人に囲まれてハッピー」
なんて、「脳みそお花畑」みたいなことを言うつもりはない。
ただ、リアルな人たちとの出会いがあったからこそ
「こんなこと、無理じゃね!?」
と思っていたことが実現した経験が、私にはたくさんある。
多かれ少なかれ、あなたにもあると思うんだけれど、
どうだろう?
「あの人に出会わなかったら、
コレは実現できなかったなぁ」
とか、
「なんであそこで出会えたか不思議だけれど、
今の自分があるのは、あの出会いのおかげだなぁ」
みたいなことって、ない?
たぶん、
今、「縁」の時代に突入しているので、
これからも加速度的にそういった機会は増えていくし、
そのような縁に恵まれていく人が
時代を担って行くのだとも思う。
(これは、決してオーバーじゃないと思っていて、
力がお金に支配権を逆転されたように、
縁がお金を凌駕するときが来るとおもっている)
ビジネスでも。
誰でも発信出来る時代に、
「この商品はいいから、買え」
っていうメッセージを、
いくら莫大な広告費をかけて発信しても、
もう見向きもされなくなっている。
(そういう戦略で、お金をドブに捨てている会社も
メチャメチャあるけれど)
そうではなくて。
「お客さんと会社」
あるいは
「お客さんと商品」
あるいは、
「お客さんと売り手」
に、「縁」を感じてもらわないと、
もう売れない時代に突入しているんだろう。
商品の性能やコストだけだったら、
ネットで比較をして、一番安いところから買う。
だから、それだけじゃない
「縁」
を構築できなかったら、きっとダメなんだろうなぁ、
なんて考える次第。
そして、おそらくこの「縁」の時代が成熟すると、
「その本人が、何を考えているのか?」
「その人が、どうあるのか?」
ということが、最も大切な時代になると思う。
そのころ私は生きているか分からないけれど、
「以前は“縁はペンよりも強し”なんて言ってたけど、
今は“念は縁よりも強し”の時代だね」
なんて記事を書いているかもしれませんわ(笑)
毎度書いている記事という「ペン」の力が育んでくれた、
あなたとのご縁に感謝。
ではでは。