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セミの声。

セミの声。
きっと、僕らもおんなじ。
 
FacebookやTwitter、インスタグラムで
何をアップしたとしても、つまるところ
 
「私は、ここにいる」
 
と鳴いている。
 
 
同じ「声」を持つ種と出逢い、
生まれた時代を生きるために。
 
 
鳴けば危険もあるかもしれない。
それなのに鳴き続けるのは、
 
「私は、ここにいる」
 
と、誰かに思いを届けたいからだ。
 
 
夏も後半。
 
秋にはセミの声は途絶え、
別の虫の音が世を謳歌し、
そしてまた季節は巡る。
 
 
今を生きる一生懸命なセミに、
恥ずかしくない自分でありたいものだ。
 

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