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進化だけでは魅力的になれない

たぶんこのブログを読んでくれている人は、
他の人よりも向上心が強く、真面目に勉強をしている人が多い。
 
 
なので、
 
 
「昨日よりも、今日」
 
「今日よりも、明日」
 
 
と、成長をしていくことに興味がある人が多いと思う。
 
 
 
それ自体は素晴らしいことだし、
私だって、どんどんレベルアップしたいという願望は
強く持っている。
 
 
 
ただ、
 
 
人間の脳の勉強をしていくうちに、
 
「なるほどなぁ」
 
と思ったことがあったので、今日はそれをシェアしたいと思う。
 
 
  
 
 
さて。
 
 
 
 
人間の脳は、ある一定の快感刺激が与えられ続けると、
その刺激に慣れてしまって、もっと強い刺激じゃないと、
快感を感じなくなってしまうことがある。
 
 
 
 
もっと迫力のある映画を見たくなったり、
 
もっと豪華な所に住みたくなったり、
 
もっと強い薬じゃなきゃ効かなくなったり、
 
もっと新しい体験をしてみたくなったり。
 
 
 
どんどんと感覚がマヒしていって、
さらに激しい刺激を欲しくなるのが、
人間の性らしい。
 
 
 
 
 
 
しかし。
 
 
 
面白いことに、これはほとんどの場合
 
「人工物」
 
に限って起こる現象らしい。
 
 
 
 
人が作ったもの。
 
人が手を加えたもの。
 
人が意識的に見方を変えたもの。
 
 
 
そういった「人工物」で得た刺激には、
人は感覚をマヒさせていき、
 
 
「もっと強い刺激を!」
 
 
と求め始めるらしい。
 
 
 
 
人は、その存在を
発展させるためかどうかは分からないけれど、
人工物に関しては、新しい刺激、
 
「進化」
 
を求めるのかもしれないね。
 
 
 
 
 
 
 
逆に。
 
 
 
人間の脳は、自然のものに対しては、
 
「より強い刺激を!」
 
という欲求は、なかなか発生しないそうだ。
 
 
 
たとえば、
 
 
 
大自然の景色を見て、
 
 
「この景色よりも、もっともっと刺激的な景色を見たい!」
 
 
と思うことは、まずない。
 
 
 
他の景色も見てみたいな、とは思うかもしれない。
 
 
けれど、
 
美しい景色を何回見たとしても、
今見ている景色を否定して、より激しい景色を見たい!
なんてことは思わない。
 
 
 
 
 
男女の営みにしても、
 
 
「もっと激しい行為がしたい」
 
 
と思うことはなく、行為そのものの刺激に関しては
そんな大きな変化は求めていないだろう?
 
 
(まぁ、人によっては「“他の景色”も見てみたい」とは
 思うかもしれないが(笑))
 
 
 
 
自然物に関しては、人は飽きることがなく、
何度でも同じ景色を見たいと思ったり、
同じような営みを続けようとするのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
でも、
 
 
 
そこで何の変化も起こっていないのか?
 
というと、そうでもないだろう。
 
 
 
 
 
 
 
自然のものに触れる時。
 
はた目から見ると、見ているものや、やっていることに
何の変化もないように見える。
 

しかし、そこには、じっくりと味わうことによって
多くの変化が起きている。
 
 
 
 
 
外側から見た「進化」は起きていないだろうが、
内側で起きる「深化」は起きている。
 
 
 
 
 
そんな風に思うんだけれど、
あなたはどう思うだろう?
 
 
 
 
もちろん、人の手が加わったものでも、
奥の深さを味わい、「深化」することもあるだろう。
 
 
自然界だって、長い年月をかけて「進化」するわけだし、
一概には言えない部分があるのは、重々分かっているつもりだ。
 
 
 
その上で。
 
 
ある程度年齢を重ねてきたら、
 
 
「より新しいもの!」
 
「より刺激の強いもの!」
 
「私がまだ知らないもの!」
 
 
という「進化」を求める、若い感性も大切に保ちつつ、
 
 
 
同じものと、同じように接する中で、
 
 
「気づかなかったこと」
 
「見えなかったこと」
 
「感じられなかったこと」
 
 
を味わう「深化」も大切にすると良いかもしれないよね。
 
 
 
 
若い心と成熟した心。
 
 
新しいものと変わらないもの。
 
 
進化と深化。
 
 
 
 
その両輪がそろって、
はじめて美しく、豊かで、魅力的な人間に
なっていけるのかもしれないなぁ、なんて思った次第。
 
 
 
 
あなたはどう自分を「進化」させ、
なにを「深化」させていきますか?
 
 
ではでは。
 

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