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人生で大切なものは、すべて勇気で手に入れた。

たとえば、好きな人であったり、
仕事やお金であったり、
いろいろな大切なものがある。
 
その中には、すでに思い出になってしまっている
ものもあるけれど、振り返って見てみると、
 
「全部、勇気で手に入れた」
 
ようにも思える。
 
 
まぁ、ちょい極端な話であるかもしれない。
 
 
けれど、何かしらの勇気をもって飛び込んだり、
あるいは勇気をもって受け入れたりしたことが、
今の自身を構成している。
 
 
逆に、勇気によって手に入れたわけじゃないものは
さほど大切なものじゃないのかもしれない。
 
 
 
今までの就職。仕事先。
 
ずいぶん前の記憶だけれど、その時の
最大限の勇気をもって取り組んだことだと思う。
 
 
仕事を変えたこと。独立。
 
どうなるか分からなかったけれど、
そこには確実に勇気ある決断があった。
 
 
好きな人に好意を示すこと。
 
そりゃ、言うまでもなく勇気が必要なことだっただろう。
 
 
男同士の友情。
 
相手の懐に踏み込み、
相手が踏み込んできたことを感じ入るからこそ
友情が育めたのだとも思う。
 
 
お金。
 
株式トレード初期は、勇気の産物以外の何物でもなかったし、
新しいプロジェクトは、いつも勇気と責任を試される。
 
 
出版も、勇気のいることだったし、
セミナー講師として登壇するのも勇気が必要だった。
 
 
 
 
それらはすべて日常になってゆくものだけれど、
少なくともスタートする時は勇気が必要だった。
 
コツコツになる前には勇気が必要だったし、
コツコツが全部ゼロになったのを
受け入れるのも勇気だっただろう。
 
 
だからこそ、それがうまく行っても、失敗しても、
そのどちらかに関わらず思い出になっても
胸に刻まれ続けているように思う。
 
 
 
じゃあ、勇気ってなんだ?
 
 
私の現時点での定義では、
 
 
「なにかを失う可能性がある状況に
 意思をもって踏み込むこと」
 
 
かな?
 
 
 
うまく行けば、得られる。
 
しかし、うまく行かなければ、失う。
 
 
その失うものは、大金かもしれないし、
膨大な時間かも、プライドかもしれない。
 
誰かとの人間関係かもしれないし、
自分の価値観かもしれない。
 
肉体的、知的、感情的な何かかもしれない。
 
 
少なくとも「失敗」がある状況。
そこに行くこと。
 
 
 
ああ、そうそう。
 
 
「失敗なんてないんですよ」
 
「すべては学びで、
 失敗なんて解釈しだいです」
 
 
なんて、うるせぇ。
 
 
 
失敗は、ある。
 
厳然として、ある。
 
 
失い、敗北することを受け入れる。
 
間違っていたことを認める。
 
 
そうじゃないと、自分にも
その相手にも失礼だ。
 
 
その上で学びにするかどうかは自分しだいだが、
「失敗はない」なんてのは、
勇気への冒涜以外の何物でもない。
 
失敗して、茫然と未来を見失ったり、
自分のふがいなさに泣き続けたりせず、
ヘラヘラと笑ったことしかない人を、私は信用しない。
 
大したダメージを負わず、
誰にも没頭せず、
「うまくやって」きた人としか思わない。
 
あるいは、嘘つきとしか。
 
 
 
 
なので、いわゆる
 
「自分みがき」とか、
「○○体験」とか、
 
そういうのと勇気とは一線を画すると思っている。
 
 
いや、人によって違うだろうけれど、
行動する最初の一歩で、
 
 
「自分の体内にある
 アドレナリンが全部、蒸発しちゃうんじゃないの?」
 
 
くらいのことが「勇気」のように思うし、
その勇気のレベルが高いほど、得られる「ギフト」は
大きいような気もする。
 
(もちろん、失敗した時のダメージも比例するが)
 
 
 
そして、
 
それを自分の意思じゃなくやるのは、
勇気じゃない。
 
 
何かに巻き込まれたのなら
「ラッキー」あるいは「事故」だし、
 
誰かの命令でやったのならば
「レール」あるいは「いじめ」だし、
 
自分の意思じゃなく、感情100%だったら、
「蛮勇」あるいは「凶行」だ。
 
 
 
意思を持ち、感情をなだめ、
予想不可能な何かに対峙する。
 
それが「勇気」で、その勇気を発揮したイベントこそが
人生を真の意味で変えるように思う。
 
 
 
もしかしたら、これは男性的な考えなのかもしれない。
 
女性性は、また違うのかもしれない。
 
 
ただ少なくとも私は、
 
今より素晴らしい仕事。
 
今より大きなお金。
 
今より好きになれる自分。
 
それらに出会うためには、勇気は必須のように思う。
その人が、どんなに年齢と経験を重ねていたとしても。
 
 
 
ま、いずれにしても、
 
自分が勇気を示したことを大切に、
 
最近の自分が、
勇気でなく惰性になっていないかを確認し、
 
勇気を正しい方向に使えるよう、
 
がんばっていきたいと思います。
 
 
 
最近、勇気がさびついているかもしれない自分に
自戒を込めて。
 
 
 
ではでは。
 

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