先日、とある女子と話をしていて
私は、また分かったのである。
女子的には、
「そんなの、好きならば自然とするでしょ?」
ということがあろう?
たとえば、
女子と歩く時は男が車道側を歩くとか、
店を予約しておくとか、重い荷物を持つとか、
高い所にある物を取るとか、家具を組み立てるとか
女子がトイレに行っている間に会計しておくとか、
電車で壁になるとか、買い物にとことん付き合うとか、
別れた後ふりむくとか、デザートを勧めるとか、
寒くない?と何度も何度も聞くとか、
そういうやつだ。
でもな。
たぶん驚かせることになるのだが、
それらはすべて、
「男はどこかで学習しないと、知らない」
のだ。
学習ゼロの男がボンヤリ思っている
「女性に対するやさしさ」とは、
デートコースを女子の好きに決めさせてあげるとか、
泣いている時には離れて見守るとか、
相談事には的確な解決方法を提示してあげるとか、
男の武勇伝を女子に聞かせてあげるとか、
言われるまでは何もしないとか、
そういうことだと思っているのだ。
まるで逆なのだ。
それくらい、まるっきり分かってないのだ。
必修科目なのに選択科目だとすら思っているのだ。
ここで、
「イグさん、僕はそんなことないですよ」
と思った男は、それは天性の才能があったか、
あるいはモテ集団にいて、いつのまにか学習していたのだ。
いいよなぁ!おまいらは!!
この事実は女子からすれば、
アゴが外れるくらい呆れる案件だと思う。
が、たいていの男は、女子が当然だと思っているやさしさを
学習しないと1ミリもわからないのだ。
どれくらい分かっていないのか?というと。
ほら、料理で「さしすせそ」ってあるだろ?
砂糖、しお、お酢、しょう油、みそ、の順番で
味付けをしていけ、というアレだ。
この「さしすせそ」も、教えてもらうか
長年経験していかないと、分からないだろ?
生まれて初めて素の状態で料理する時、
「あ、まずは砂糖から入れるのが正解な気がする」
なんて分かるのは、天才だけだろ?
つまり、それくらいのことなんだ。
男子にとって、女子に対する「やさしさ」は
料理における「さしすせそ」くらい分からない。
そして。
普段から料理をしている家庭に育てば、
なんとなく知ることになるであろう「さしすせそ」も、
夕食は全部レンチンか外食、という家だと覚えようがない。
それと同じように、モテ集団にいれば、
「ああ、そういうことか」というのが自然と身に着くのだが、
非モテ集団にいると、もう情報は隔絶されたままなのだ。
な?ビビるだろ?女子?
な?ビビるだろ?男子?(別の意味で)
俺は分かるんだ。
なぜなら、非モテ集団のド真ん中で
棲息し続けた非モテ学生からの社会人だったから。
僕のやさしさは、天然ものではなく、養殖だ。
遅まきながら、めっちゃ学んだ結果なのだ。
さてさて。
なんでこんなことを書いているのかは、
ワタシ自身も分からない。
ただ、女子たちよ、分かってほしい。
僕らがあなたに「やさしくない」のは、
決して、あなた方に愛や敬意がないから、ではないのだ。
単に「知らない」「分かっていない」ゆえの所業なのだ。
女子は、女子の世界の中で
「女子のふるまい」と「男子への接し方」
を学びやすいかもしれない。
が!男子は、男子の世界の中で
「男子のふるまい」を男子だけで完結させ
「女子への接し方」を、どんどんこじらせてゆくんだ。
怠慢だ。申し開きもない。
しかし、現実として学んでないんだ。
なので、
大変申し訳ないことだとは思うのだが、
我々、野郎どもの「やさしさ」が足りない時は、
「ああ、学習不足なんだな、かわいそうに」
と、憐れんでほし、、、くない。
できれば、どうすればいいのかを教えてくれればベストだが、
そんなん面倒やわ、といった場合は、
そっと離れてくれればいい。
その経験から、僕らは学ぶ。
どう接するのが正解かを。
きっと学ぶ、、、たぶん、、、、いや、待てよ。笑
ではでは。