最近、なんだかよくわからないけれど
「男性性、女性性」
についての質問を受けることが、よくある。
それだけ、男女の違いについて
思い悩んでいる人が多いということなんだろうね。
男女の違い、ってのは、本当に色々ある。
肉体的な違いなんていうのは、
その初歩中の初歩みたいな話で、
社会的役割、
思考回路、
うれしいこと、イヤなこと、
まったく違うというのが
本当のところだろう。
そんな男性と女性が
同じ地球上で暮らしている状態で
よくまぁ、なんとかやっていられるよねー
と、つくづく思う。
さてさて。
そんな男女なんだけれど、
「最大の違いは、なんだろう？」
と、ちょっと考えてみた。
男性性をひと言で表わすとしたら、どんな言葉で。
女性性をひと言で表わすとしたら、どんな言葉で。
両者には、どんな違いがあるだろう？
と、思考を巡らせてみたんだよね。
もちろん、様々な答え方はあると思う。
あると思うし、私自身の答えも、
また色々変わるかもしれない。
が、
現時点での私が出した答えは、
こんな風になった。
男性性は、ひと言で言うと
【一点へ】
のエネルギー。
女性性は、ひと言でいうと、
【一点から】
のエネルギー。
これだとまったく分からないから、
ちょっと説明をしよう。
基本的に、男性性というのは、
ものごとをより具体的にするのに長けている。
漠然としている問題を、
「じゃあ、これこれ、こうしよう」
と解決をしたり、
頭を使って、何かにフォーカスするのが得意だ。
大きな問題を個別化して、
小さな問題に整理することもできる。
「そんなの、大した問題じゃない」
と言い放てるのは、問題を打開できる
【一点へ】向かうエネルギーがあればこそだ。
ただ、
【一点へ】のエネルギーが強いせいで、
視野が狭かったり、
自分が思っていなかった方向からの対処が苦手だったり、
非常に疲れやすかったり、
全体的に矛盾していて、ウソが下手だったり、
融通が効かなかったりする。
【一点へ】というエネルギーが
うまく発せられている時は、
男性性が強くなっていく時だろう。
何がものごとにフォーカスし、
より具体化し、一点へ集中しようとしている時
「私、女の子らしいな」
と思う人は、たぶんいないだろう？
（もしいたら、教えてくださいませ）
【一点へ】。
これが、男性性を最も端的に表わしている言葉だと思う。
対して。
女性性は、【一点から】という力を持っていると思う。
あるひとつのことから、
様々な状態へ広げていくことが出来る。
しかもそれは、思考という形であることはまれで、
感覚的に、自然にひろがっていくというのが
特徴のように感じる。
思いもよらないようなものを繋げることが出来るし、
感覚的なものを、感覚的なまま
表現することが出来る。
夢を見ている状態で魅力が増す。
女性が女性性を発揮している時は、
ほとんど疲れるということはないだろう。
いつまでもおしゃべりをしていることもできる。
相手を優しく癒すこともできる。
もちろん、
男性性の強い人から見ると、それほど大きくない話も
世界の終末のようにとらえる場合もあるだろう。
ケンカをすると、
「ちょ、それ、いつの話？」
と、どんどん話が膨らむこともある。
でもそれは、女性性の持つ
【一点から】
という特徴を考えれば、ごく当たり前のことなんだよね。
なにかひとつの事から、フワッと広がりを感じる時。
それも、
「こういう可能性もある、こういう可能性もある」
という「ポイントがたくさんある」という状態ではなく、
全体が、全体のまま広がって行っているような時、
とても魅力的な女性性が発揮されていると思う。
頭でなく、体全体。
思考でなく、感情、イメージ。
そういったものが活発になっている時、
「今、男らしいわー」
と感じる人は、少ないだろう。
この「男性性」「女性性」は、
どの人にも、両側面があると思う。
男性にも「女性性」があるだろうし、
女性にも「男性性」がある。
そして、そのどちらもバランス良く持ち合わせている人が
やっぱり魅力的だと思う。
魅力的な人はたいてい、
両側面を、どちらもパワフルに持っている事が多いしね。
ある状態から
【一点へ】
を目指す男性性。
【一点から】
多くを広げていくことが出来る女性性。
考えてみると、性差が顕著に出る
性行為の時も、
男性は
【一点へ】を目指している。
行為としても、エネルギー的満足感にしても。
そして女性は、
【一点から】を体現し、新しい命を育むし、
感じ方にしても男性とは違う感じ方だろう。
たぶん、
男性性、女性性をとりまく森羅万象が、この
【一点へ】
と
【一点から】
で成り立っているのかもしれないね。
あなたは、どう感じますか？
ではでは。
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