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マナー、サービス、ホスピタリティ、おもてなし。

なんか、日本っていいなぁ、って話。
 
 
「マナー」ってのは、元はどうやらラテン語の
manus=「手」から来ているらしく、
「手の取り扱い、所作」といった意味。
 
だから(語源から考えると)
心のあり方というよりは、
 
「このシチュエーションでは、こう所作する」
 
といった意の方が強いようだ。
 
※もちろん、マナー講師の方々にどうこう言うつもりはないです。
 
 
 
そして「サービス」っていうのは、同じくラテン語から
servitus=「奴隷」というのが語源。
 
なので、そこには主従という関係が背景にあり、
こちらも心の話ではなく
 
「生きるために求められることをやる」
 
というところが発信源のようだ。
 
※いや、だから「サービス業は奴隷業だね」なんて言ってねぇよ。
 
 
 
さらに「ホスピタリティ」ってのも、、、またラテン語かよ!
hospes≒「保護する」みたいな感じで、
巡礼中の旅人が休息できるような場の提供みたいのがあるっぽい。
 
なのでこちらは「所作や型」「求められてやる」ということではなく、
自発的な行為なのだが、
保護者・被保護者という、立場の境界線は、はっきりしている。
 
「頑張っている人を癒してあげよう。私は保護する側!」
 
というところからきているみたいだね。
 
※だからと言って、ホスピタリティ業界にいる人に
 「オラァ!保護しろやー!!!!」という態度は間違いです。
 
 
 
で、
 
「おもてなし」ってのはラテン語、、、、いや、よかった日本語で、
「お+持て+成し」から。
 
 
「お」は、「お箸」とか「おビール」とかの「お」な。
(個人的に、おビールってなんやねん?と思うがまぁいい)
 
 
「持て」は、「保つ」、とか「支える」っていう意味やな。
 
ちなみに、「もてはやす」も「持て栄す(囃す)」で、
みんなが口々に支えて称える、みたいなこと。
 
さらに「モテる」も、「持てる」で、人気を保ち続けられるとか
支えられるみたいなところから来ているらしい。へぇ~。
 
なんか、こうやって見ると、
大切にする、みたいな心の意味も含まれてるっぽいよね。
 
 
「成す」は、それこそ成し遂げる、手を尽くす、ということ。
 
 
なので、
 
「心を保ちながら支え、相手の心を満たすことを成す」
 
みたいになるんじゃないかな?と思う。
 
 
そして、
 
「おもてなし」には、主従や保護被保護みたいな
いわゆる「上下」の関係性はなく、
あくまで対等な心くばりということらしい。
 
「あなたが満足してくれるよう、心をくばります」
「あなたの心くばりの気持ちに、私も応えます」
 
という「和」を構築していくことのよう。
 
 
なので「おもてなし業」みたいなものにはならず、
対価もない、上下もない。だから、
 
「喜んでほしい」
「喜ばせてくれたあなたにも、喜んでほしい」
 
という、「粋」が生まれてゆくのかもしれないね。
 
 
※あ、「おもてなし業」を名乗っている方がいたらスミマセン。
 
 
 
さてさて。
 
 
別に西洋文化ガー!とか、これだからー!とか
そんなことを言うつもりはない。
 
 
たぶん日本人って、農業をメインとした島国だったから
「分断」っていう思考が薄いのかもしれないね。
 
以前、ハロウィンの時も書いたけれど、
魂が戻ってくる時には、武装するのではなくお招きするし。
 
 
それが「平和ボケ」とか「競争に遅れる」っていう
ことも生んでいるかもしれないけれど、
なんか平和でいいな、と。
 
(まぁ士農工商とかあるから、一概にも言えないか。笑)
 
 
「戦って勝ぁーーーーーつ!!!」
 
みたいのも大切な時もあるけれど、
平時には「粋」を「粋」で返せるような人でありたいな、と。
 
 
なにを持って、なにを成すか?
 
心を持って、大切な人が喜ぶことを成したい。
 
 
そんな人であり続けられれば、それが平和よね☆
 
 
ではでは。
 

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