いや、細胞とか、水とタンパク質とかじゃなくて。
この問いには、当然いろんな答え方があると思うけど、
回答のひとつとして、
「人間は信仰でできている」
とも言えるんじゃないかな?と思う。
ここで言う「信仰」というのは、
宗教的な意味ではなく、
「これが正しい」
「これには価値がある」
「こうすることが普通だ」
と、意識すらせずに、何の疑いもなく信じていることのすべて。
その「信仰」の対象は人によって違うが、たとえば
「科学技術が発展することは正しい」
「お金には価値がある」
「ここは多数決が普通だ」
なんていう「信仰」もあるかもしれない。
そして、もっともっと細かい「信仰」、たとえば
「迷ったら占いをするものだろう?」とか
「私の作品は、もっとみんなに認められるべき」とか
「痩せている方がカッコいい」とか
「私の推しの素晴らしさが分かんないの?」とか
「学歴がものをいうだろ?」とか。
そういう「信仰」の一つ一つが集まり、重なり、
人は判断し、言葉を発し、行動し、習慣を作ってゆく。
私も「引き締まっていた方がいいだろ?」と思うから筋トレし、
お金を必要だと思い、人とのやり取りも自分の「信仰」に従い、
お酒を飲むことに嫌悪より快感を感じている。
人によってこの「信仰」は、もちろん違う。
「世の中は陰謀だらけだ」
「え?歌に興味ない人なんていないでしょう?」
「犬より猫がかわいい」
「ビジネスは素晴らしい」
「発展こそが自然の姿だ」
「一日3食が普通」
「味の素は健康に悪い」
「靴は右足から履くものだ」
と、千差万別だろう。
そして、この「信仰」…パラダイムと言ってもいい。
これによって、習慣が作られ、行動していくのだから、
その人の人生は、どんな「信仰」によるのかで変わり、決まる。
だから「人間は、信仰でできている」と考えている。
それぞれの人が持つ「信仰」が真実だろうが、そうじゃなかろうが、
その人の中では「真実」で、「普通」で、
それによって人生が形成されているし、これからも作られていく。
では。
もし、現状に不満があって何かを変えたいと思った時、
どうするのがいいのか?
「もっとお金が欲しいのに、足りない」
「もっと誰かから愛されたい」
「健康になりたい」
「夢を叶えたい。。。夢を持ちたい」
そんな時に、もっとも先に手離すべきことは、
【効率】だと思う。
いわゆる、コスパ(コストパフォーマンス)、
タイパ(タイムパフォーマンス)は、
「信仰」を上書きするためには、もっとも真逆に位置する。
今の自分の判断で「効率がいい」と思えるもので、
今の自分のパラダイムを書き換えられるわけがない。
人は、自分が直接、肌身にしみたことや
苦労を重ねたものでしか、書き換えを行なうことができない。
「あんなに頑張ったんだから」
「あんなにエネルギーを注いだんだから」
「こんなに途方もない時間をかけたんだから」
という通過儀礼があるからこそ、
それを「信仰」することができる。
パラダイムシフト自体は一瞬かもしれないが、
それを「信仰」化するには、「儀式」が必要。
そしてその「儀式」は、コスパやタイパとは
正反対の場所にしか存在しないだろう。
だから、
もし、自分が大きく変化したいのであれば、
一度、効率という枠から外れて
思い切った「大いなる無駄」に飛び込むのがベストだと思う。
「信仰」を書き換えるのに最初に必要なのは
「効率がいいのは、良いこと」
という「信仰」こそを捨てる、ということなのかもしれないね。
さてさて。
なんかややこしいことを書いたかもしれないけれど、
たぶん、届く人には届くだろう。
自分が何を信じているのか?
「今の会社にいることが安全で正しい」?
「私にはそんな才能はない」?
「私は一生こんな感じなんだろうな」?
本当に欲しい変化は、効率という鎖を断ち切ったところに
あるのかもしれないぜ?
タイパもコスパも、他の人が検証した後の道。
あなたにとって、あなたの人生が最高でありますように。
ではでは。