「あの人って、○○だよね」
誰でも自分以外の人について
感想を抱くことはあると思う。
それは、
「やさしい」とか、
「つまらない」とか、
「頭が良い」とか、
「常識がない」とか、
ポジティブな評価もあれば
そうでない評価もあるだろう。
人間だから、他の人の言動には
どうしても関心がある。
そして、感想を抱くこと自体には
良いも悪いもないと思っている。
今日は、そんな
「人への評価」からはじまった妄想話。
先日、電車に乗って人間観察をしていたんだけれど
その時に、大声をあげて騒いでいる
４０代～５０代くらいの女性グループがいた。
普通の電車の中で、相当盛り上がっていて、
「ギャハハハハ！！！」
という笑い声が、電車内全体に響いていた。
そんなに混んでいる電車ではなかったけれど、
席を何回も移動していたりもしていたんだよね。
で、
その人たちを見ながら、私はつい
「ガサツだなぁ」
「品がないなぁ」
なんて思っちゃったりしたんだよね。
声に出しては、言わなかったけれど（笑）
でもね。
騒いでいる彼女たちをしばらく見ているうちに
ちょっと違う妄想も起きてきたんだよね。
私は、騒いでいる「今、ここ」しか見ていないなぁ。
という妄想。
彼女たちも、
家に帰れば立派に家事をこなしているかもしれない。
一生懸命仕事をしているかもしれない。
また、
彼女たちにも学生時代の初恋の思い出があるだろうし、
とんでもなくモテた時期もあるかもしれない。
（今も、モテているのかもしれないけれど）
さらに、
未来において、とても素晴らしいことをするかもしれないし、
何かの縁で、私の恩人になったりもするかもしれない。
結局、
私が「ガサツだなぁ」「品がないなぁ」
なんて判断しているのは、彼女たちの
「今、ここ」しか見ていないってことだよなぁ。
なんて思ったんだよね。
そしてさらに妄想は広がり、
「考えて見れば、逆に自分に対しては
“今、ここ”って、あんまり見ていないことも多いな」
なんて思ったんだよね。
自分自身に対しては、けっこう
「昔は、あんなに輝いていた」とか、
「昔の苦労があるから、今がある」とか、
逆に
「今は大変だけれど、将来に向けて頑張ろう」とか、
「これから先、どうなるんだろう？」とか、
色々思いながら行動している事も多い。
純粋に、シンプルに
「今、ここ」
に集中せずに、過去や未来にフォーカスしている事って
けっこうあるような気がするんだけれど、
あなたはどうだろう？
他人に対しては、ほとんどの場合
「今、ここ」しか見ない。
そして、自分自身に対しては、ほとんどの場合、
「今、ここ」を見ない。
なんだか、面白いよね。
そして。
たぶん、このクセを逆にすると、
違うものが見えてくるような気がする。
自分自身に対しては、
「今、ここ」に完全に集中する。
過去に何があったとか、これから先どうなるのか？
なんてことは、一切考えずに、
「今、ここ」だけしかないように考え、行動する。
さらに、
自分以外の人に対しては、
「今、ここ」だけでないことを見るようにもする。
他の場所では、どうなのだろう？
今は□□だけれど、過去においてはどうだったのだろう？
今は□□だけれど、この先においては、
また違った側面も出てくるに違いない。
そんな風に、自然に思えるようになったら、
人との付き合い方も、自分自身との付き合い方も
幅が広がるのかもしれないよね。
つい、自分には甘く、他人には厳しくなる私自身は、
今日書いたようなことを意識できる人間に
なっていきたいと思ったんだよね。
ではでは。