おカタい組織が良く使う断り文句のひとつに、
「前例がない。」
っていうのがあるよね。
今までやったことがないから出来ない。っていう、
理屈が通っているのか通っていないのかわからない断り文句。
特に、今までうまく行っていた組織体や、
大きな組織体、成熟した組織体になればなるほど、
「前例がない」という理由で保身に走りたがるようだ。
言われた側からしてみれば、
「前例がなくても、必要なんだからやろうよ」
「意義があるんだから、動こうよ」
「前例に縛られているなんて、古いよ」
と、反論したくなる。
前例がなかったとしても。
やることで多少のリスクがあったとしても。
担当者の組織内での評価が気になっているとしても。
新しいものにチャレンジしてこそ、
組織の成長につながるだろ!?
と思う。
そして、
ひるがえって考えて見ると、
私個人にも、おカタい組織と同じようなところがあるな、
なんて思うんだよね。
今までうまく行っていたこと。
年齢的に大人になったこと。
自分の中で「成熟した」と思い込んでいる部分。
そんなことの中で、無意識のうちに
「自分の中で、前例がない」
っていう理由だけで、チャレンジをやめている事が
けっこうあるような気がする。
「考えたことがない、という事に触れ、
実践をしてみることが成長だ」
と、私の師匠の一人は教えてくれる。
考えたことがない、っていうのは、
自分の中で「前例のない」こと。
より魅力的な人間になりたいと思っている一方で、
「前例がない」と言って、実行をためらっている自分。
そんな自分は、おカタい組織や旧態依然としている組織の事を
批判する資格はないなぁ、なんて思ったんだよね。
自分の中で、無意識に
「前例がないから、やらない」
と思っているものの中に、
現状を打破する何かが隠されているかもしれない。
そんな「改革者」を、自分の中に探してみるのも
面白いかもしれないね。
ではまた~。