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応援価値。

なんか最近、お金の使われ方が変わってきているなー
なんて感じる。
 
たとえば、米津玄師さんの『Lemon』は
Youtubeでいつでもフルコーラス聴くことができる。
でも、それを買う人もいる。
(ええ、ワタシも買いましたよ)
 
 
絵本の『えんとつ町のプペル』も
ネットでフルバージョンを読むことができるけれど
それでもお金を出して手に入れる人もいる。
 
 
そんな流れって、ここ最近
特に強まってきたと思わない?
 
 
今までは、
 
「そのものの実質価値」と
「付加価値」で価格が決まっていたのだけれど、
そこに、もう一つの価値が台頭してきたように感じる。
 
 
実質価値ってのは、たとえば車なら
「運転して動く」というもので、
それだけならば軽自動車でもフェラーリでも
(スピードとかはともかくとして)同じだ。
 
 
しかし、そこにデザインとか歴史とか
ブランドなどが付帯して
 
「フェラーリに乗っている自分」
 
という付加価値がつくから、
高くても買う人がいるわけだ。
 
 
 
そこに。
 
 
今までは、そこまで着目されていなかった
新しい価値が世に出てきたように思う。
 
 
それが、
 
 
「この人を応援したい」
 
「この人がやっているのならお金を出そう」
 
 
という、いわば「応援価値」だ。
 
 
 
もちろん、昔から応援価値は
ゼロだったわけではない。
 
「サービスの良かったあの店員さんから買おう」
 
みたいのは、あったからね。
 
 
 
でも、最近は
応援価値が9割くらいを占めていても
買われるものが出てきたように思う。
 
 
無料でも手に入るのに、
お金を出して買うものは、
応援要素が強いと言える。
 
 
生産者の顔が見える野菜なんかは
実質価値の方がまだ強いけれど、
応援価値も含まれている。
 
 
クラウドファンディングなんかは
実質価値と付加価値と応援価値のカクテルだろう。
 
 
影響力のあるブロガーとか
インスタグラマーさんが紹介する商品は
 
「応援したい人が応援している」
 
という価値が発生して、
紹介されているものに興味を示している側面もある。
 
 
CDそのものなら1枚でいいのに
 
「あの娘を総選挙で勝たせたい」
「握手したい」
 
なんてのは、100%応援価値だと思うし、
 
「私の推し」
 
の対象を応援するのは、
それが3次元のアイドルでも2次元でも
素敵な関係性を構築している。
 
 
 
 
なので。
 
 
オッサン世代になると、
 
「なんでこんなもんが?」
 
みたいな売れ方をしているものは、
きっと「応援価値」という新しい価値を見れば
うすぼんやりと正体が見えてくるように思う。
 
 
 
今は、
 
物的には満たされていて、
人とのつながりを欲する時代。
 
 
そんな時代に、
 
「あなたにとって、こんな素敵なことがありますよ」
 
という付加価値だけでは、もう、それだけでは買わない。
 
 
Your Storyを語るだけでは、人は動かないのだ。
 
 
 
そうではなく、
 
 
「私は、こんな未来を実現したい」
 
 
というMy Storyを語り、
そこに共感を創出できる人が、応援を獲得する。
 
 
ただの自分語りではない、
新しい世界を共に見たいと思わせる力。
 
 
そんな応援価値が、これからのビジネスを
創っていくんだろうね。
 
 
 
ま、今回はビジネスメインで話したけれど、
おそらくそれはビジネスだけでなく
プライベートでも同じ流れを持っていると思う。
 
 
自分に酔ったメッセージではなく、
人を巻き込める美しい世界観。
 
 
そんなことを意識すると、
これから豊かになって行けるんだろう。
 
 
とはいえ、
 
応援されて
自分が美味しい目に会おうと思ってると
人はサササーっと離れていくのだろうから
なかなか難しいよね。
 
 
さ、ワタシもがんばろっと(何を?笑)
 
 
ではでは。

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