今後どんな世界になるかなんて、
そんなことは分からないけれど。
おそらく今後さらに必要になるのは、
「端境期（はざかいき）の空間・居場所」
じゃないかな？
私たちにはもちろん、いろんな「欲しい」がある。
お金が欲しい。
人気が欲しい。
これができるようになりたい。
夢をかなえたい。
でも、考えておいた方がいいのは、
「それ」を得た、その後のこと。
お金を得ても、人気を得ても。
できなかったことができるようになっても、
夢をかなえたとしても。
その後も、人生は続いてゆく。
私たちの命は、
「めでたしめでたし」
では、終わらない。
自分にとって巨大なドラゴンを倒した後も、
そして財宝を得た後も、
そこからもずっと続いてゆく道のり。
だから必要になるのは、
「ゴールした後、帰れるよりどころ」
なんじゃないかな？
いつでも「おかえり」を言ってもらえる場所。
どんな冒険をしてきたのかを、
互いに物語れる場所。
そしてまた充分に休んだら
「いってらっしゃい」を言ってもらえる場所。
はじまりの村であり、
帰還する家。
スタート。
ゴール。
そして新たなスタート。
そんな合間の居所。
その場所にいるのは、それが目的じゃない。
その場所にいるのは、手段が揃っているからじゃない。
自分の物語を持ち帰り、
誰かの物語を聴くことができる。
ゴールの後に、そこが待っているからがんばれる。
そんな「Our sweet home」。
これから最も大切なのは、そんな場じゃないかな？
今までは、
手段を提供できる人が、
目的をかなえられる人が輝いていた。
もちろんこれからも、
そういう人たちも活躍するだろう。
でも、本当に必要なのは、
手段を揃える事じゃない。
目的を達成する事でもない。
みんなが心から欲しているのは、
うまくいっても、いかなくても、
「ただいま」が言える事。
「おかえり」が聴ける場所がある事。
家族とは少し違う。
コミュニティとも少し違う。
でも、安心できる、あたたかな場所。
そんな場を創れる人は、
目的を達成する人よりも、
手段を揃えられる人よりも、
ずっとずっと幸せになるだろう。
あなたに、そんな
「Our sweet home」がありますように。
ではでは。