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「ラポール」って、3つあるよね?

ああ、「ラポール」の勘違い。
 
 
最近はコンビニにも
 
「人の心理が分かるテクニック」
 
「相手を自由に操る方法」
 
みたいのが売られていて、
心理用語を知っている人が増えてきた。
 
 
 
その心理用語の中に、
 
「ラポール」
 
っていう言葉があるんだけれど、
これまた勘違いされている事が多い。
 
 
 
 
 
「ラポール」っていうのは

 
「互いに信頼し合い、安心して感情の交流を
 行うことができる関係が成立している、心的融和状態」
 
 
という、もともとは臨床心理学での
先生と患者さんの関係で使われていた言葉らしい。
 
 
 
平たく言うと、
 
「互いに心をオープンにした状態」
 
って感じかな?
 
 
 
 
 
で、色んな本に
 
「コミュニケーションをうまくとるには
 相手とのラポールが大切です」
 
「お互いに心を開いた、
 ラポールがとれている状態を作れるように
 環境を整えましょう」
 
みたいなことが書かれているわけ。
 
 
 
 
 
 
その本の内容をうのみにして、
 
 
「そうか!ラポールを作るのが大切なんだ!」
 
 
と、突然やたらとなれなれしく接してきたり、
 
 
「あなたの悩みはなんですか?」
 
 
みたいなことを、第一声で聞いてくる人がいるから
ちょっと面白い。
 
 
 
 
 
 
まぁ、それはそれで間違いではないかもしれないんだけれど、
実際の人間関係の中では、
 
 
「3種類のラポール」
 
 
があることを、忘れちゃってない?
と聞きたくなる。
 
 
 
 
 
「ラポール」と聞くと、なぜか
3種類のうち、1つしか実行しない人が多くて、
よけい変な事になるように思うんだよね。
 
 
 
なので、ちょっとその3種類を
おさらいしてみたいと思う。
 
 
 
 
 
 
3種類のラポールと言うのは、とっても簡単で、
 
 
「フラットのラポール」
 
「上からのラポール」
 
「下からのラポール」
 
 
の3つ。
 
 
 
言い方は語弊があるだろうけれど、
詳しく話すうちに、理解してもらえればと思う。
 
 
 
 
 
 
まずは、「フラットのラポール」。
 
 
 
これは、「ラポール」と聞くと
誰もがやろうとするラポール。
 
 
「あなたと私は対等ですね」
 
 
という関係性を強調していくことで
互いの心をオープンにしていく状態だ。
 
 
「フラット」ということも出来るし
「友達的なラポール」とも言えるだろう。
 
 
 
たしかに大概はこれでいいのかもしれないけれど、
すべての人間関係がこれでオープンになるかと言うと
実はそうでもない。
 
 
特に、あるシチュエーションでは
ほとんど役に立たないんだけれど、
まずは3つ全部を紹介してしまおう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
次に、「上からのラポール」。
 
 
これは、相手よりも、そのシチュエーションにおいて
 
「大きな存在」
 
であり続けながら、互いの心をオープンにしていく状態。
 
 
たとえば、有名人がファンに対して接したり、
専門家が、その生徒さんに接したりする時は、
この「上からのラポール」が好ましい場合があるだろう。
 
 
「上から」というと誤解があるかもしれないけれど、
大きな愛で包み込むようなラポールの取り方といえば
理解してもらえるだろうか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最後に、「下からのラポール」。
 
これは、相手に対して憧れや尊敬の念を抱きつつ
相手の心をオープンにしていく状態。
 
 
歴史上で最高に「下からのラポール」が上手かったのは、
織田信長に寄り添って行った
木下藤吉郎(豊臣秀吉)かもしれないね。
 
 
「下から」というと、
変にへりくだっているみたいな印象があるかもしれない。
 
でも、そうではなくて、相手の素晴らしいところに
素直に憧れ、尊敬をするというオープンな状態なわけだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
臨床心理学上は知らないけれど、
現実世界では、大きく分けてこの3つのラポールがある。
 
 
普段は「フラットのラポール」の1種類だけでも
なんとかなるかもしれない。
 
 
 
ところが、あるシチュエーションでは
「フラットなラポール」は、ほとんど機能しない。
 
 
 
それは、どんな時かと言うと。
 
 
たとえば、
 
 
 
「恋愛初期状態」。
 
 
 
 
 
 
  
誤解を恐れずに言えば、恋愛は、
 
「上からのラポール」
 
「下からのラポール」
 
からじゃないと、はじまりにくい。
 
 
少なくとも、ドラマチックな恋愛をお望みの方は
「フラットのラポール」を築いても、
得たい成果は得られにくいだろう。
 
 
 
 
 
 
ある男性が言う。
 
 
「女性にモテたいんですよねー」。
 
 
でも、その人が女性の前に出ると、
「フラットのラポール」を築くどころか、
妙に女性にへりくだって、
 
「かわいいねー」
 
「その服、似合ってるねー」
 
「大丈夫?なんかしてほしいことない?」
 
みたいに、相手の女性が本当には望んでいない
「下からのラポール」をとりに行ってしまう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
また、ある女性が言う。
 
 
「愛されたい!恋したい!」
 
 
 
でも、その女性は
 
「でも、まわりにいい男がいないわー」
 
と、男性をどこかでバカにしている
態度をとったり、
下から来る男性を、あごで使ったりする。
 
完全に「上からのラポール」だ。
 
 
 
 
 
 
もちろん、女性が上からのラポールで
男性が下からのラポールだとダメ!
と言っているわけじゃない。
 
 
 
ただ、男性の
 
「モテたい!」
 
というニーズを満たすためには、
相手を大きな愛情で包み込むような、
とっても洗練された
 
「上からのラポール」
 
で接した方がいいだろう。
 
 
 
 
 
 
 
女性のニーズは、
 
「愛されたい!恋したい!」ということが多い。
 
 
 
これが、逆の
 
「愛したい!恋されたい!」
 
というのであれば、
上からのラポールで全然問題ないのだが、
ニーズが
 
「愛されたい!恋したい!」
 
というものであるのならば、言葉はともかく
「下からのラポール」が必要な時もあるだろう。
 
 
 
「愛される」には、
相手の愛情に包まれ上手の方がいいだろうし、
 
「恋したい!」のであれば、
相手に対して、憧れや尊敬の念を
持てた方がいいだろう。
 
 
そして、多くの男性は、
憧れや尊敬の念を抱いてほしいと
心から願っているものだから。
 
 
そう、私も含めて(笑)
 
 
  
 
 
 
 
 
まぁ、今回は特に恋愛というシチュエーションに
フォーカスしてみたけれど、
3つのラポールは、様々な状況がある。
 
 
 
 
まずは、
 
「ラポールには、3種類ある」
 
ということを認識して、その上で
 
「今は、どのラポールが、
 相手と自分のニーズを満たすのにベストだろう?」
 
と感じて実践してみるのも、
幅の広い人間関係になるヒントかもしれないよね。
 
 
 
あなたが、今よりもっと素敵な
人間関係に恵まれますように。
 
ではでは。
 

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