いや、別にケンカ売るつもりはねぇよ。
どちらか言うと、ビジネス系の話だよ。
さて。この世の中には、聞くと、
「なんか、あやしい」
と思われてしまう職業がある。
「占い師です」
「スピリチュアルヒーラーです」
「コンサルタントです」
「トレーダーです」
「カウンセラーです」
「セミナー講師です」
「コピーライターです」
などなどだ。
(やべぇちょっとまて今書いたうちの
5個くらいやってるのだがワタクシ)
明らかに、
「飲食店経営です」
「八百屋です」
「会社員です」
とかと比べると、はるかにあやしい。
で、
「これって、なんでこんなに
あやしいんだろう?」
と考えたのだが、大きな理由は2つあると思う。
ひとつは、
【 名乗りやすさ 】
である。
本人が名乗ったら、
なんならその日からその職業になれる。
昨日まで八百屋さんをやっていた人が
神の啓示を受けてその日から
スピリチュアリストになることができる。
しかし、スピリチュアリストが
店舗も仕入れのノウハウもないまま
八百屋さんになることはできない。
頭の中で
「私は八百屋、私は八百屋、私は八百屋、私は八百屋」
と唱え続けても、それは八百屋さんではなく
八百屋さんだと思い込んでいる人だ。
なので、「あやしい」職業は
ものすごく極端に言えば
「本人が思い込んだだけでなれる」
という共通項がある。
店舗も、仕入れルートも、
商売道具も、なんなら必要な知識も、
ほとんどなくても名乗れる。名乗ることはできる。
その「名乗りやすさ」が、
先ほど挙げた職業の「あやしさ」の一因だ。
ただ、名乗りやすさよりも
もっと「あやしさ」の直接原因に
なっているものがある。
それが、
【 実力の分かりにくさ 】
だろう。
本当にパワーがあり、
その道何十年のスピリチュアリストさんと、
昨日からスピになった人の実力差を、
道ゆく普通の人に判断してもらうのは
けっこう難しい。
コンサルタントさんも、
相手の背景とかを全く知らない状態で
どちらが優秀なコンサルさんなのかを、
ビジネスをやっていない人が図るのは難しい。
セミナー講師も、カウンセラーも、
コピーライターも、まぁまぁ難しい。
これが、写真家さんとか、絵描きさんとか、
歌手さん、パーソナルトレーナーさんとかだと、
「撮った写真見せてみて」
「描いた絵を見せて」
「歌ってみて」
「筋肉見せて」
で、その道に詳しくない人でも
なんとなくは実力がうかがえたりする。
他の「あやしくない」職業も
実在する店舗とか、会社とかがあり、分かりやすい。
「その人の実力が、
その道に詳しくなくても
ある程度はわかる」
「その実力を偽りにくい」
これが「あやしい」職業では
あいまいなのだ。
なので、また刺激フルな言い方をすれば、
「情報弱者をその場でだますことができる」
という職業は、あやしさがアップするだろう。
で、
残念なことに本当にまじめにやっている人と、
実際に情報弱者をだましている人が混在するため、
ふつうの人たちには、
「ああ、あやしい職業だな」
という、じっぱひとからげ的総合判断になる。
「えー、じゃあ、どうすればいいんですか?」
と、そういった「あやしい」職業をされている方は
ワタクシを責めたい気持ちになっているだろうから
これまた2つの解決方法をお伝えしたい。
ひとつは、【 圧倒的な数字 】。
たとえば、年間で1億円を売り上げるとか、
今まで○万人を見てきたとか。
そういう圧倒的な数字を見せることができれば、
ある程度は「あやしさ」から脱することができる。
ただし、それは客観的な証拠がないと意味がない。
なぜならば、数の実績は
いくらでも偽れてしまうからだ。
なので、「圧倒的な数字」で
あやしさを拭い去る場合は、
その証拠を添える必要がある。
そして、仮に証拠があったとしても、
圧倒的な数字よりも、2つ目の方法の方が効果は強い。
その2つ目の方法というのは、
【 社会的信用のスライド 】
である。
あやしい職業の、あやしい要因は
【 名乗りやすさ 】
【 実力の分かりにくさ 】
なので、逆に
名乗りにくく、実力が分かる人や組織の
「太鼓判」があれば、そのあやしさは拭われる。
たとえば、
「大統領にもコーチした」
「オリンピック選手の○○さんのメインカウンセラー」
「ハーバード大学でなんちゃら」
みたいなやつな。
そこまで行かなくても、
一般的な人にも権威のある存在が認めた、
ということになると、その信用がスライドして入るので
「あやしさ」は減ってゆく。
有名人さんや芸能人さんとかの太鼓判よりも、
どちらか言えばおカタイ組織とか学者さんの方が
こういった「あやしさ」払しょくには効果が高い。
もちろん、これも捏造だとダメだけれど、
1億稼ぐより、1万人にセッションするより
ガツっと「あやしさ」は減るので、それを目指すのがよいかと。
さてさて。
「私は、あやしく見えても
私の信じた道をゆく!」
ってので、ぜんぜん構わないと思う。
ただ、どんなに声高に叫んだところで
ふつうの人の目は変わらない。
お仕事として考える場合には、
そのような視点もあっていいかもしれないね。
そういう意味では、
「ハイパーCEOコンシェルジュマスター」とか、
「ソーシャルAIスペランカー」とか、
そういった聞いたことが全然ない
職業名を名乗るのは、あまりお勧めしません(笑)
ってなわけで、ではでは。