「今、ボードゲームを作ろうと思っているんですよ」
忘れもしない2024年の10月。
……の、いつだっけ?笑
そんな雑談から、この話は始まった。
「へぇ!すごいね!」
「でも、メンバーの中にゲームを作った事がある人がいなくて。
イグさん、ゲームデザイナーの知り合いとか、
……さすがに、まさかいないっすよね。笑」
「え?昔、ボードゲーム作ってたけど?」
「誰がですか?」
「ワタシが」
「はい???」
そんな流れから、なぜかチームメンバーに仲間入りさせてもらい、
ゼロからボードゲーム開発に携わることになった。
まさか自分の人生に、
「ボードゲーム開発チームに入る」
というイベントが再発生するとは思っていなかった。
ワタシの人生、伏線の回収タイミングが雑で困る。
まぁ、それはいい。
それはいいのだが、
今回ゲームを作るにあたって、
いわゆる「縛り」があった。
それが、
「囲碁をモチーフにすること」。
ここで困った問題が発生する。
ワ・タ・シ・は・囲・碁・を・知・ら・な・い。
そんなワタシが、囲碁モチーフのゲームを作れと?
超ムズいやんけ!!
囲碁を知らない男が、
囲碁をモチーフにしたゲームを作る。
それは、
「フランス料理を食べたことないでしょうけれど、
フレンチの新メニュー考えてください」
くらいの大胆な発注である。
……と思ったのだが、やるからにはやる。
なぜなら、やるから。
理由としては最弱だが、
ワタシの人生はだいたいこの理屈で動いている。
そんなワケで、
まずは囲碁のルールを覚えるところから始まった。
よっし!覚えた!
そこを過ぎれば、あとは簡単!
サササーっとゲームデザイン☆
……なんてできるワケもなく、
とんでもなく試行錯誤した。
作っては壊し。
遊んでは悩み。
面白いと思ったルールが、
実際に動かすと全然面白くなかったり。
「これは行ける!」と思った次の瞬間、
「あ、これダメだ」となったり。
頭の中では名作。
盤面上では迷作。
そんなことを、何度も何度も繰り返した。
今回、ボードゲームの監修であり、
ゲームの方向性を決めてくれるディレクションは、
なんと本物のプロ囲碁棋士である
柳澤理志六段。
本物中の本物である。
つまり、ただ面白いだけでは足りない。
「囲碁を知らない人にも遊べる」
でも、
「囲碁の匂いがまったくしない」
では意味がない。
逆に、
「囲碁としては本格的」
でも、
「囲碁を知らない人が置いてけぼり」
でも意味がない。
囲碁を知らない人にも届くこと。
それでいて、
囲碁の面白さの入口が、
ちゃんとそこにあること。
この両方を目指す必要があった。
無理じゃね?
マジ無理じゃね?
MAJI-MURI!!
と、何度も思った。
でも、そのたびに、
プロジェクトメンバーがいて、
学生インターンの方々がいて、
柳澤理志六段がいて、
何度も一緒に考えてくれた。
名前を貸してくれた、ではない。
ちゃんと向き合ってくれた。
「囲碁を知らない人にも、
囲碁の面白さが届くように」
その想いを、何度も何度も感じた。
そうして、やっと形にすることができた。
それが、今回のクラウドファンディングでお披露目となる
「WOOLVES(ウールブズ)」
羊と狼の戦いを描いた、
囲碁モチーフのボードゲームである。
囲碁がモチーフ。
でも、囲碁を知らなくても簡単に遊べる。
プレイ時間も、
ライトなルールの方だったらほんの10分程度。
子どもも、大人も。
囲碁を知っている人も、知らない人も。
守りたい羊も、
攻めたい狼も。
「あれ、思ったより奥深いぞ」
と感じてもらえるゲームになったと
自分では思っている。
ちなみに、
「WOOLVES」というネーミングもつけさせていただいた。
羊の羊毛「WOOL」と、
狼の複数形「WOLVES」。
それで、WOOLVES。
これを思いついた時、
「これしかない!」
と頭の中に稲妻が走った。
なお、たぶん他の人の頭には、
そこまで稲妻は走っていない。
でも、いい。
名付け親とは、だいたい我が子の名前にだけ
異常に興奮する生き物である。
さて今回、私はゲームデザイナーとして
このプロジェクトに携わらせてもらった。
だから本音を言えば、ゲームで遊んでほしい。
羊と狼を動かして、
「あ、これ囲碁っぽいのに囲碁じゃない」
「でも、たしかに囲碁の匂いがする」
「囲碁やったことないけど、これは囲碁。間違いない」
みたいな感覚を味わってほしい。
チームメンバーが2年近くかけて考え抜いた結晶を、
ぜひ手に取ってほしい。
でも、それ以上に。
ぜひ、クラウドファンディングの文章を読んでみてほしい。
そこには、一人のプロ囲碁棋士の半生が書かれている。
本当に命を削るようにして、
プロ棋士という道を歩んできた男の言葉がある。
クラファンページに書かれてある文章に関して、
私は一切、関わっていない。
一文字も書いていない。
助言すらしていない。
読んだ時に、
「あ、これは私が何かを足すものじゃない」
と思ったからだ。
それくらい、まっすぐな文章だった。
もちろん、
クラウドファンディングを応援してくれたら嬉しい。
ものすごく嬉しい。
たぶん私の頭の中で、
羊と狼が手を取り合って踊るくらい嬉しい。
でも、まずは読んでみてほしい。
応援購入するかどうかは、その後でいい。
一人のプロ棋士が、
どんな想いでこのゲームに関わっているのか。
そして、なぜ囲碁をモチーフにした
ボードゲームを作ろうとしたのか。
そこに触れてもらえたら、
きっとこのプロジェクトの温度が伝わると思う。
雑談から始まった話が、
たくさんの人の手を通って、
ひとつのゲームになった。
「WOOLVES(ウールブズ)」
羊と狼の盤上の戦い。
そして、囲碁の面白さを
まだ知らない人へ届けるための、小さな挑戦。
ぜひ、クラウドファンディングページを
読んでみてください。
できれば、最後まで。
クラウドファンディングページは、こちらから
↓
https://camp-fire.jp/projects/949683/view
