「なんか私、よく自分の仕事で、
無料でやって!って頼まれちゃうんです」
「仕事以外でも、頼まれると
ついつい、やってあげちゃうんです」
「もっとちょうだい!クレクレ!
って言ってくる人、イグさんはどうしてます?」
という、ご質問をいただいた。
けっこう、個人事業主あるあるじゃないかなー?
なんて思ったりするのでありんすが、
みなさま、いかがお過ごしですか?
ってなワケで、
これに関しては、人によって
いろんな対応をするのだろうけれど、
今回は、それに困っている場合の対処法を。
さてさて。
まず、最初に断っておくと、
クレクレちゃんは、ある一定数は、くる。
どんな風にしてても、クル。
クレクレちゃんクルクルちゃんだ。
なので、
新しいクレクレちゃんが来たら、
「ああ、認知度がひろまってるんやな」
くらいに、とりあえずポジティブに捉えて、
そこに思い悩まない方がいい。
来るのはしょうがない。
それだけ、あなたが魅力と能力のある人なんだから。
その上で。
私の場合は、その人のことが好きだったら
「もういいや。他の仕事で稼ごう」
「この人から対価をもらわなくても、
大いなる循環の中で返って来るだろう」
と思って、やることが多い。
(本人から、なにかをお返ししよう、という
感謝の気持ちが消えたら、次からはやらないけど。笑)
私もどこかで、誰かに頼っている。
それは間違いないし
全部がビジネスライクになることが
人生を豊かにするとも思ってないので、
全部を同じ境界線にすることはない。
だから、
「タダでやってあげたい人ならば、
やっちゃえばイイんじゃないYOU!」
とも思う。
ただ、今回の質問は
「クレクレちゃんが来て困っているので、
その対処を教えて!」
ということなので、対処法を。
さて、具体的な対処法として有効なのは、
・きちんと、分かりやすいところにメニュー表を掲げておく。
・「マネージャー役」を間に挟む。
という2点かな?
まず、メニュー表。
「私の仕事は、
これくらいの時間と労力で、いくらです」
というメニュー表があいまいだと、
クレクレちゃんは寄ってきやすい。
なぜなら、仕事を頼まれてしまう本人も
明確な指標がないから、断りづらいから。
「ええ?メニュー表つくるのなんて、当たり前やろ?」
と思うかもしれないけれど、
けっこうな事業主さんが、しっかりとしたメニュー表を
持っていなかったりする。
(あるいは、メニューがあっても
自分自身の中で、それをハナから守ろうとしていない)
なので、(自分も含めて)
誰にでも分かりやすいメニュー表を作って、
クレクレちゃんの目にも触れる場所に掲載しておく。
これがまず最初の対処法。
もう一つは、
全ての仕事を、マネージャーを通して入れるようにする。
「いやいや、イグさん。
そんな、マネージャーを雇う余裕なんてありませんよ」
「仕事が不安定なので、いつもマネージャーなんて
いらないんですよ」
という人が大半だろうけれど、それは大丈夫。
あなたの近くにいる、
あなたと同規模の個人事業をしている人に
「あなた、私のマネージャーになってくれない?
その代わり、私はあなたのマネージャーになるから」
と打診してみればいいのだ。
同じような悩みを抱える事業主さん同士で、
「相手の事業の値段交渉役」
になればいい。
自分の仕事は、自分に価格決定権があるから
ついつい値引きしたり、無料でやっちゃったりする。
でも、他の誰かの仕事だと、そうはいかない。
なので、お互いに相手の価格交渉役を担えば、
問題は華麗にスッキリするのだ。
この2点で、だいぶ整理されるはずだ。
でだ。
あと。
クレクレちゃんは、
「もっとも楽で、効果的に
クレクレできる人のところにゆく」
という習性があるので、ちょっとでも
クレクレちゃん自身に負荷をかければ、去ってゆく。
「そんなこと、かわいそうで出来ません」
「今までの関係があるので。。。。」
という事もあると思うんだけれど、基本的に、
新規のお客さまに、正規の価格でガンガン売れて行けば、
そもそも無料でやってあげられるヒマがない。
やってあげたくても、できない。
そんな風になると、なぜか自然と
クレクレちゃんの方から、いなくなってしまう。
なので、意識とフォーカスを
新しいお客さまに向けるのがいいだろう。
で。
で!
ででんでんででん!
一番、根っこの部分なんだけれど。
実は、クレクレちゃんを招き寄せているのは
他ならぬ、自分自身なんだよね。
相手がクレと言っていないのに、
ついつい応援しちゃう。
自分を認めて欲しいという気持ちから、
過剰なサービスをしてしまう。
そんな姿勢が、実は
「相手がクレクレ」
と言っているようなファントムを生み出す。
だから、
一番大切なのは、
相手がクレクレちゃんなのではなく、
実は自分自身がアゲルアゲルちゃんに
なっていたことに気がつく事だと思うんだよね。
相手が悪いんじゃない。
自分のあり方が、相手をそうさせていただけ。
それを肚に落とすのが、一番
相手も自分も尊重することになるだろう。
(ま、一定数は、それでも来るんだけどな。笑)
クレクレちゃんの一番の対処法は
自分自身の中に巣食う、アゲルアゲルちゃんに気付くこと。
そんな風に思う。
さてさて。
人間関係は、ビジネスだけじゃない。
好きな人に力を貸すのは、崇高なことだ。
その上で、自分も相手も
「本当に」気持ちよくなるための関係性を
作ってゆくことこそが大事なんだろうね。
いや、まー、
ワタシ自身も、けっこうアゲルアゲルちゃんやし、
クレクレちゃんでもあるのだから、何も言えねー!!
ではでは。