知らない人は全然知らんと思うが、
ワタシはコピーライターでござんす。
コピーライターにも色んな種類があって、
ワタシはその中でも、
「商品やイベントを販売するためのコピー」
を、せっせと書いてきている。
その中で、
「イベントでお客様を集めるのに、
最も大切なこと」
っていうのも、骨身にしみている。
でも、
けっこうな割合の方が
その「一番大切なこと」を無視して
イベント告知をしたりしている。
他の方から依頼を受けて
イベント告知文を書いても、
その「一番大切なこと」を
削除されちゃったりするくらいだ。
それだけ、無視されがちなこと。
でも、せっかくイベントをやるなら
見知らぬ人であっても成功してもらいたいので、
「一番大切なこと」をシェアしたいと思う。
さて。
前置きがちょい長かったけれど、
まず覚えておくといいのが、
【お客様は「何をやるのか」なんて見ていない】
ということだ。
イベントをやる側にとっては、
「何をやるのか」が一番大切かもしれないが、
そんなのは主催する側のエゴだ。
自分がやりたいからやる。
もちろんそれでもいいんだけれど、
そこを推したところで、お客様はガン無視だ。
「何をやるのか」?
重要なのはそこじゃない。
見るとしても、「何を」は、
もっと大切なポイントが
合格ラインに達した後に見られる。
本当に大切なのは、
「イベント主催者は、
どれだけ自分を理解してくれているのか?」
だ。
つまり、
「どんな人が、誰のためにやるのか?」
がイベント告知では重要。
それは考えてみれば
理解してもらえると思う。
どんなイベントであっても、
「この世に二つとない特殊なイベント」
というのは、ごくまれだ。
どこかで見たことのあるようなイベント。
似たり寄ったりのイベント。
そんなものが多い。
その時に判断基準となるのは、
そのお客様にとってのメリットなのだが、
価格、内容、量などで
圧倒的に飛びぬけたメリットを提示するのは
かなり難しい。
なので、それよりも
「このイベントは、
私にとって本当に必要なの?」
「このイベントは、行っても
のけ者にならない?楽しいの?」
ということが明確に分かる方がいい。
そのためには、お客様候補である
「あなた」に、どれだけ理解を示しているのかを
丁寧に綴ることが大切だ。
ちなみに、仮に
「この世に二つとない特殊なイベント」
であるのなら、なおさら
「どんな人が、どんな風に
自分に理解を示してくれているのか?」
を知らせなければ、
怖くて参加なんかできない。
だから。
まずは、お客様となる人が
「誰なのか」を明確にして、
その人に向けたメッセージを綴る。
お客様となる人の
生活、悩み、喜び、願いに寄り添うように。
いや、ここで
「ターゲットをしぼれ」
なんて、どこかで聞いた風なことを
うそぶくつもりはない。
そんなことを言う人は
「なぜターゲットをしぼるのか?」
を聴いて、明確な答えなどしないだろう。
ターゲットをしぼるんじゃない。
相手を理解しようとすれば、
それが届く人は限られて行ってしまうんだ。
順序が逆だ。
でも、だからこそ刺さるんだ。
「ターゲットって、なんでしぼるんですか?」
「あなたは ” 女性だから ” という理由だけで
告白してくる男性を、どう思うの?」
つまりは、そういうことだ。
さてさて。
「告知文は、長い方がいいんでしょ?」
「ターゲットを絞った方がいいんでしょ?」
「キャッチーなタイトルで目を引くといいんでしょ?」
すべては、
「相手のことを考えると、そうなってしまう」
のであって、それありきじゃない。
相手に寄り添おうとすれば、
感情があふれて長くなってしまう。
本当に届けたい人がいるから、
おのずと絞られてしまう。
必要な人に届けたいから
言葉を研いでゆく。
それが、いつのまにか
「型」みたいになっただけだ。
そこが逆になると、
テクニカルな告知になる。
そして、心でなくアタマの、
テクニカルなつながりになる。
それって、望んでいること?
あなたが大切なものが、
あなたの大切な人になる人に届きますように。
ではでは。