スポンサーリンク

なんでもっと不真面目にやらないんだ?

私は武術系の氣功をずっとやっている。
かれこれ入門してから17年目に突入している。
 
で、この氣功ってのが面白くて、
技について学びはするのだけれど、
その技を
 
「えーと、こうやって、その後こうして…」
 
と考えながらやると、相手にまるで通じないのだ。
 
イメージを瞬時に体現し、
相手に技をかけないと何の効果も発揮しない。
 
 
これは例えて言うと、
車の運転に近いかもしれない。
 
 
まだ初心者の頃は、
 
「ギアをドライブのDに入れて、、、
 バックミラーを見て、サイドミラーを見て、
 ゆっくりとアクセルを踏んで、、、」
 
といった感じで、一つ一つを考えながら運転する。
 
しかし、真面目にしっかりやっているのに、
その方が危なっかしい運転になってしまう。
 
 
ところが慣れてくると、
一連の動作はしっかりとやっているのに、
頭では考えていない。
 
鼻歌まじりなのに、スムーズにドライブできる。
  
そんな感じ。
 
 
なので、氣功の稽古中に
あまりに頭でっかちになってしまっていると、
 
「不真面目さが足りない!!」
 
「真面目にやってうまく行くと思ってるのか!?」
 
と注意される(笑)
もちろんリラックスさせるための冗談だけれど。
 
 
でもこれって、
多くのことに通じる事実だとも思うんだよね。
 
 
頭で真面目に考え続けていると、
どうしても変なところに力みが入っちゃったりもする。
 
余裕もないから、視野も狭くなる。
そして、人を惹きつける引力は発動しない。
 
 
仕事においてもそうだし、
人間関係においてもそう。
 
そしてたぶん、ダイエットとかも懸命にやるより、
 
「あれ?空腹って実はエクスタシーじゃね?」
 
とか思ってやっている方が確実に習慣化される。
 
 
あなたが想像する「うまく行っている人」は、
眉間にしわを寄せながら、
いつも真面目に突き進んでいるだろうか?
 
それとも、リラックスして、
遊んでいるかのように成果を上げている人だろうか?
 
 
不真面目に、というと語弊があるかもしれないけれど、
頭で真剣に考えただけでは発揮できない力と
フィールドがあるのは間違いないと思う。
 
頭でだけ考えている時は、
あなたの心は休止してしまっているだろうから。
 
 
 
さてさて。
 
 
そして、なにごともそうなのだけれど、
 
「頭で考えなくてもできる」
 
というところに到達するまでが難しいのも事実。
だから、慣れるまで習うことが大切。
 
頭で学び、体で繰り返し、
自分でも呆れるほどやり続けた先に、
心は込められるのかもしれないね。
 
 
なので、学び始めのことならば別だけれど、
 
「なんか仕事がうまくいかない」
 
とか、
 
「最近、あの人とギクシャクしちゃうな」
 
なんていう時は、一度「思考」から離れて
「真面目さ」を手放して見るといいのかもしれないね。
 
 
「今の自分には、不真面目さが足りない」
 
「面白半分とか、遊び半分でやらなきゃ!」
 
 
いつも頑張っている人であればあるほど、
陥ってしまう罠を抜け出すのは、
そんな一言なのかもしれないね。
 
 
肩の力、抜いていいと思うぜ。
 
 
ではでは。
 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク