別に偉そうにするつもりはないのだけれど、
同じような体験をされている方も多いかと思い、
ここらで書いてみることにした。
さて、こんなワタシのところにも、
メッセージをしてくださる方がいる。
その中には、様々なお願い(?)を
してくる方も混ざっているのだが、
たま~に、「はい?」という内容のものがある。
「告知を手伝ってください」
「こういうイベントをやるので来てください」
「こういうスキルのある人を紹介してください」
「ビジネス案件なのですが、力貸してください」
「これどう思います?アイディアください」
「会いませんか?」
「お金を貸してください」
などなど……
別に、そういうメッセージをくださるのは自由だし、
「オッケー!」という時も、もちろんある。
ただ、それは
「そのメッセージが、オファーだった時に限る」
という条件がつく。
—
オファー、っていうのは、簡単に言えば
「あなたが時間や労力や能力や資金を費やす代わりに
あなたにもこのようなメリットがありますよ」
という提案だ(メリットに関しては後述)。
この際なのでお伝えしておくと、
ワタシはまぁまぁの「相互利益主義」だ。
決して「博愛主義」でも「ボランティア主義」でもない。
別の考えの人もいることは重々理解しているが、
少なくともワタシは、
「自分の時間その他は、
自分が納得したものに使いたい」
「相手に、相手の時間その他を使っていただく時は
できるかぎり相手にも満足してもらいたい」
という世界線で生きている。
なので、オファーになっていない
クレクレメッセージをいただくと、かなり面食らう。
—
先ほど「メリット」と書いたが、その「メリット」は、
なにも物的・金銭的なものばかりではない。
それは大きく分けると4種類ほどあるが、
その4つの何も満たしていないのに、
「これこれをやってください」
「私にこれこれをください」
というお願いを受け取ると、世界線が違いすぎて
途方に暮れる。
じゃあ、そのワタシの言う「メリット」を感じるオファーとは
どんなものか?というと。
1.強権的オファー
2.相互利益オファー
3.人的オファー
4.ビジョンのオファー
である。
—
1.強権的オファー
というのは、
何かしらの強制力によって従わざるを得ない提案。
つまり、
「そのオファーに応えないよりかは、応えておいた方がマシ」
というオファーで、具体的には
暴力による脅しや、国家権力などの法的措置、
あるいは頭の上がらない存在からの命令などだ。
まぁ、
「税金を納めてください。納めないと逮捕です」
みたいな内容だね。
この強権的オファーが効果を発揮するのは、
「オファーを受けなかった時に被る損害の大きさと、
その措置の実行力」
になる。
また、この強権的オファーをされて気持ちいい人はいないので
人間的な関係はどんどん悪化してゆく。
ちなみにワタシ個人は暴力には屈さないし、
頭の上がらない存在は、このオファーを選ばない。
なので、メッセージでやってくるような案件ならば
このアプローチは無効だ。
—
2.相互利益オファー
というのが、いわゆる一般的オファーだ。
他の種類のオファーと合わさって提案されることも多い。
「コレコレをしてください。
そうすると、あなたにもこんな良い事がありますよ!」
という内容だ。
「良い事」というのは、物質的金銭的なこともあるし、
精神的に楽しいとか気持ちがいいとかもある。
当たり前だが、オファーをしてきた人にとって
物質的金銭的、精神的にプラスがあるのではなく、
あくまで「ワタシに」プラスがあるのかどうか?
「ワタシが」プラスを感じるのかどうか?
が重要になってくる。
「こんなイベントがありますよ!
来たらきっとご満足いただけますよ!」
とか、
「こんなビジネス案件がありますよ。
ご一緒できたら、こんな経験ができた上に
金銭的にも報酬が発生します」
とかだ。
女性のみなさまなら、人生の中で何度も
「オファーになっていないデートの誘い」
を受けているだろうから、分かってもらえるだろう。
「僕はあなたと過ごしたいです。
なんならワンチャン、イチャつきたいです。
つきましては、僕とデートしてください」
みたいなやつだ。あーめんどくせぇ!
この相互利益オファーは、
事業主ならば自然な思考回路だ。
ってか、事業主で相互利益オファーができない人は
遅かれ早かれ滅ぶのでスルーだ。
事業をやっていない人の場合は、
けっこうな確率で「相互利益になってないオファー」を
悪意なく相手に投げかけていることも多い。
それはそれでワタシとは世界線が違うのでいいのだが、
なんの人間関係もない状態で
ワタシにそのようなオファーをしても無意味なので、
互いの時間を大切にする上でも遠慮いただければと。
で、
この相互利益オファーの効果が発揮できるのは、
「実績」である。
厳しいようだが、
「そのオファーの約束が果たされるのか?」
は、実績で評価される。
なので、
「私はお金を稼いだことはありません。
しかし、儲かった時にはお金を支払います」
とか、
「私とデートした人は、みんな不快になります。
しかし、今回はきっと楽しい時間になりますよ」
というのは(この相互利益オファーでは)通用しない。
気をつけたいところでございまする。
また、金銭がからむオファーの場合は、
「うまく行かなかった時には、こうします」
という保証もある方が望ましいのだろうね。
—
3.人的オファー
というのは、シンプルに「その人が好きだから」
受けるオファーのこと。
「今度遊びに行かない?」「いいね!」
「今、困ったことがあってさ~」「なんでも相談乗るよ!」
みたいなやつ。
良好な人間関係があれば、
そんなの「オファーか、そうじゃないか」なんて気にしない。
スケジュールとか他の都合とかで、
「ごめん~!今回のは受けられないやー」
となっても、互いにそこまでダメージを受けない。
ちなみに、特にワタシの場合は
この「人的オファー」には、めっぽう弱い(笑)
なので、だからこそ、普段の人間関係がない所で
「イグさん、お願いが~…」
と言われても、困る。
人間関係がない状態で人的オファーがきても
ワタシが受けることは絶対にない。
…が、
「どうやって断ったら、相手にとっていいだろうか…?」
と、かなり気に病むので、本当にやめて欲しい。
頼むから、やめて欲しい。ワタシの時間を奪わないで欲しい。
ほんで、この人的オファーが効果を発揮するのは、
オファーしてきた人への「信頼」があればこそ、だ。
快、敬意、好意があるから、受ける。
そうじゃなかったら、受けない。
またもや女性のみなさまを味方につけたいが、
誘ってきた人に好意があったらデート行くでしょ?
そういうことよ!
なので、よく「信頼と実績」みたいな言葉があるけれど、
そりゃあ、人がオファーを受ける必須ポイントなんだから
大切だよね、ってことやな。
—
4.ビジョンのオファー
で最後。これは、
「実現するか分からんけど、その世界を見てみたい!」
「良い未来だ!乗った!」
ってなるやつ。
「オラひとりではどうしようもねぇ!
おめぇの力も貸してくれ!」
というので、これはそうそうお目にかからない。
なぜならば、オファーをする側の
「人間力」
「一貫性」
「実績」
「信頼」
「自信」
「ビジョンの明確さ」
などのすべてが問われるからだ。
「それビジネスになってないけど…おもろい!」
「そこに参加できること自体が価値だ!」
と巻き込めるかどうか?
オファーというよりは、
その人の生き方・あり方の体現エネルギーを
一緒に浴びたい!と思わせる「何か」なのだろうね。
この「ビジョンのオファー」が効果を発揮するのは…
、、、というより、これは引力の話なので、
「オファーする」というよりは、
「周りから、かつがれる」形での実現になってゆくだろう。
その人のビジョンにほれ込んだ協力者が、
主体的にそれをオファーにして、他の協力者を呼ぶ。
そんなものなので、
そう簡単には機運は生まれないんだろうね。
—
さてさて。
今回は「オファー」についてまとめてみたけれど、
どうでっしゃろ?
基本的に、
「オファーになってないオファー」
をしてくる人は、
「相手のことを考えてない」
「等身大の自分が見えてない」
という共通項がある。
相互利益オファーならば、
「これは相手にとってメリットになっているかな?」
「私は、このオファーをするだけの実績を重ねたかな?」
という視点が重要になる。
また、人的オファーであれば当然
「このお誘い、あの人は喜んでくれるかな?」
「これで、関係はどうなるかな?」
と思うのが自然だ。
さらに、強権的オファーですら
「この命令は、相手にどれくらい響くだろう?」
「私は、この無茶を言える力があるのか?」
という思考は必要になるだろう。
まぁ、ビジョンのオファーであれば
相手のことを考えていなくても
等身大の自分が見えていなくても叶う場合があるが、
それだけの人物なのかは、
結果によって残酷に返ってくることになるだろう。
、、、ってなワケで、ワタシはワタシのスタンスを表明したので
今後、そこんところよろしくお願いします(笑)
(まぁ、読んでいる人はワタシにそんな変なオファーは
してこないのだが)
また、もしコレを読んでくださっているアナタが、
「あー、またオファーになってないオファーが来たわ~」
と困ってしまった時には、
相手にそっとこの記事のリンクを
送って差し上げればいいと思う(笑)
気持ちよくすごしていきませう!
ではでは!