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誰が問題解決してくれと言った?

おかげさまで、
いろんな相談をお受けすることが多い。
 
それはとてもありがたいし、
これからもよろしくお願いします、という感じ。
 
 
そして、その中でしみじみ思うのが
 
「抱えている問題を解決してほしい人って、
 ほとんどいないんだなぁ」
 
ということ。
 
 
「は?
 そりゃイグゼロさん間違ってますよ」
 
「誰だって、相談をしてくる時には
 抱えている問題を解決したいに
 決まっているじゃないですか!?」
 
と反論を覚えるかもしれないけれど、
いろいろな人の相談を受けて、私自身が
肌で感じた事は、やっぱり
 
「人は問題解決をしようとしていない」
 
なんだよね。
 
 
もちろん、問題そのものに向き合って
解決の糸口をみつけようと相談してくる人もいる。
 
ただ、おそらく100人中、2~3人じゃないかな?
 
 
 
その他の大部分の人は、大きく2タイプに分かれる。
 
 
まず1つ目のタイプは
 
「問題を抱えている自分を見て欲しい」
 
というタイプ。
 
 
「私は今、こんな問題を抱えています。
 本当に大変です」
 
「過去からこんな問題を抱えている人なんて
 そうそういないと思います」
 
と、相談という形を取って
自分の問題に「大変だね」と言って欲しいという場合。
 
平たく言うと「不幸自慢」だ。
 
 
このタイプの問題は解決できない。
 
というか、問題を解決しようとして
解決の糸口がみつかると、
問題にしがみつき、さらに問題を大きくする。
 
なぜならば、その人にとって
問題とはアイデンティティであり、
存在証明なのだ。
 
なので、解決されると
 
「話をすることがなくなる」
 
「自分を否定することになる」
 
ということで、必死に問題を解決できないように
複雑化させる。
 
その場合は、問題を解決しないであげた方が
親切な人になる。
 
ただ、そういう人は悪徳カウンセラーとかに
いいカモになるので、気をつけた方がいいよねー
とは思うけれどね。
 
 
完治する方法があるのに、
対処療法を売った方が儲かると思う業者と、
問題やトラウマを自分のアイデンティティにする人。
 
受容と供給はマッチしているので、
別にそれでいいか、とも思うけれど、
一応そこだけは、おせっかいな助言をする。
 
(ま、聞く耳を持たれないんだけれどね)
 
 
上記のようなパターンは、
どちらかというと、比較的女性が多い。
 
誰にでもいいから、私の問題を聞いてほしい。
というニーズが、どうやらあるようだ。
 
 
なにも私みたいな人に白羽の矢を立てなくても
話を聞きたがっている人はいるよねー、
とも思ったりもする。
 
こっちがそう思っているからなんだろうけれど、
このパターンの人は、たいてい数回相談すると
私のそばからいなくなり、私の事は一切忘れる。
 
それはそれで、ありがたいことだなー
なんても思うんだけれどね。
 
 
 
 
あと、もう一つのパターンは、
比較的男性が多いかもしれない。
 
 
もう一つのパターンは
 
「問題解決して欲しいんじゃなくて
 現象が欲しい」
 
というパターン。
 
 
これは似て非なるものなので、
なかなか説明が難しいんだけれど、
 
たとえば、
 
「お金持ちになりたいんです」
 
という相談。
 
 
それがビジネス上の相談であれ、
株の取引の話であれ、
そういう具体的な話だったら、
どこまで役に立てるかは分からないけれど
全力で相談に乗る。
 
 
しかし、そうじゃなくて
 
「お金持ちになることで、得られる現象が欲しい」
 
となると、これは難しい。
 
たとえば、
 
・安心を得たい
・チヤホヤされたい
・カッコよく振る舞いたい
・外車を乗り回したい
・海外旅行に気兼ねなく行きたい
 
みたいな「現象」を欲しがっている場合は、
相談に乗りにくい。
 
 
というのも、こっちがいくらアドバイスをしても
 
「いや、そうじゃなくてですね。。。」
 
と相手に反論され、なかなか本質的解決の話に
なりにくいんだよね。
 
 
極端な話、もう突き詰めていくと
 
「イグゼロさん、相談してあげてるんだから
 お金ください」
 
って言ってる?
 
と思っちゃうようなことも、たまにある(笑)
 
 
 
これはもちろん、お金だけに限らない。
 
「ダイエットの方法じゃなくて、
 痩せた自分が異性に振り向かれる方法」
 
だったり、
 
「音楽の上達法じゃなくて、
 みんなの前でカッコよく演奏して賞賛される方法」
 
だったり、
 
「モテるあり方とかどうでもいいから、
 手っ取り早く異性をコントロールする方法」
 
だったり、
 
そんな感じだ(笑)
 
 
 
ただ、こちらの場合は、
「問題がアイデンティティ」タイプよりも道がある。
 
 
「欲しい現象」をハッキリ認識してもらい、
その現象を得るための「途中経過」として
行動を細分化してもらえればいい。
 
あくまで「本質的問題解決」そのものは置いておいて、
「現象取得」を話の中心に据える。
 
そして、相談に乗っているうちに
本質的問題に、本人に気づいてもらう。
 
そうすると、耳を傾けてもらいやすいのかもしれないなー
なんて思う次第。
 
 
 
さてさて。
 
あなたも色んな人の相談に乗る時も
あるだろうけれど、たぶん前提として
 
「相手は解決を求めていない」
 
と、はじめは思っていた方が、
ミスコミュニケーションは少ないかもしれない。
 
 
相談者本人が意識しているかどうかは別として、
十中八九、問題そのものを解決してくれることを望んでいない。
 
 
「私はこんなに大変なの。注目して!」
 
ということか、
 
「こんな現象が欲しいと思っているんだ!聞いて!」
 
ということの方が多い。
 
 
もちろん、上記のようなことがダメ!なんて言っていない。
 
ただ、あなたが一生懸命解決しようとしても、
それは相手が求めていることとは違う可能性がある、
という事だけだ。
 
相手が求めていない限り、
あなたがどんなに素晴らしい助言をしても
それが実行に移されることはない。
 
 
なので、
 
相手が求めていることそのものに応じて、
相手が本当に本質的問題の解決を求めた時に
膝を突き合わせて一緒に考える。
 
そんな風にできるのが、親切なのかなぁ?
それとも違うのかなぁ?なんて迷う日々。
 
 
正解はない。
 
ただ、相手が相談してきてくれた以上は、
相手に満足してもらいたいな、
なんて思っております。
 
 
うひー、
こんな記事書いたら、俺への相談減るだろうなー。
 
まぁ、仕事でやっているわけじゃないから
いいけどね(笑)
 
 
ではでは。
 

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