前回の記事で
「人生には、いろんな苦しい事もあるけれど
そんな苦味も体験することで
奥深さを味わえるよね」
といったことを書いたところ、
「イグゼロさん。
言いたいことは分かりますが、なかなかキツいんすよ。
最近も苦いことがあって、ふっきろうとしているんですが、
なんか、いい方法ありませんかね?」
というお問い合わせをいただいた。
ですよねー。
そんな簡単に、割り切れるモンじゃ、
ないっすよねー。
と、心の底から共感しつつ、今回は
「つらくて苦い経験をした時のふっ切り方」
をお届けしたいと思う。
ちなみに今日書く方法は、
「私が」なにかにふっ切れた時に
自然にやっている順番を振りかえって分析したもの。
男性と女性でプロセスが違ったりしそうだし、
その人の性格にもよるだろうから、あくまで
参考程度にしてもらえれば幸いです。
さて。
自分のまいた種だろうが、そうじゃないだろうが、
「ぐぉぉ、これは苦しい」
という、ズシリと心に来る苦味の体験が
やってきてしまったとする。
その時には、まずはもう、
「その苦味を、徹底的に味わう」
ということをする方が良いと思う。
あまりに苦しい経験の場合は、
途中で気分転換をしたり、
「なかったもの」として一時的に逃避したりしてもいいだろう。
けれど、
たぶん、一度その「苦み」を徹底的に味わわないと、
根本的には、何も解決しないようにも思う。
「苦み」を味わう時には、個人的には一人がオススメで、
仲間とか、家族がいないところで
「ちっくちょーーーっ!!!」
と、ギリギリ歯を食いしばりながら味わうと、
心の中に芳醇な苦味が広がります(笑)
で、
その「苦み」を一人で味わっている時には、
どんな事を考えても良いし、どんな悪態をついてもいい。
自分のことを棚に上げて、
どんなにハラグロいことを考えてもいいだろうし、
泣き叫んでも良いし、絶叫しても良いし、
暗い歌をオンパレードで歌っても良い。
そうして「苦み」を味わいつくした後は、
一晩、ゆっくり寝ます。
緊急の場合は仕方ないけれど、悪態をついたままの精神状態で、
なにか行動に移すと、自分を含めた多くの人に
大ダメージを与える恐れがあるので、
一晩ぐっすり寝て、冷静になるのを待ちましょう(笑)
ほんでもって、次の日。
ここが難しいところなんだと思うけれど、
「苦み」の原因となっているものを、
「もう、後戻りはできないように処理」
する。
それも、一切のマイナス感情を切り離して。
人間関係とかだと、スバっとは難しいかもしれないけれど、
関係者に
「もう、あのことはいいです」
と宣告したり、次にやるべきことに進んだりする。
株とかだと分かりやすくて、
膨大な含み損を抱えて、
「オーマイガー!!!」
となったとしても、あきらめて損を受け入れて決済する。
もう、買った株がこれから上昇したとしても、
自分の損は確定しちゃう、という状況にするわけだ。
すると。
私自身の体験で恐縮だけれど、
じっくりと味わった後に、
「もう、しかたないわ」
と、後戻りできないところまで問題を処理すると、
それがどんなに膨大な損失であろうがダメージであろうが、
「あれ?なんかスッキリ」
となる。
いやね。
ダメージとしてはでかいんだけれど、
心はフッと軽くなるような感じ?
これが、
「まだ、こんな可能性があるかも。。。」
と、「後戻り可能」だと自分が思える状態だと、
イライラは全然おさまらない。
苦いものをずっと舌で転がしていたら苦いままだけれど、
思い切って飲みこんでしまえば、なんかスッキリする。
そんなイメージかな?
で。
その後に、あらためて自分の信頼している人たちと
飲みにいくなり、遊んだりすると、ずいぶんと
「ふっきれる」
状態になると思う。
ということで。
プロセスとしては、
1.苦みを味わいつくす
2.後戻りできないところまで「損切り」する
3.好きな人、信頼できる人と時間を過ごす
という順番かなー?
なんて思う。
これが、
損切りする前に好きな人と会って慰めてもらっても、
単なるグチ大会で終わってしまうことも多くて、
なかなかふっ切れることが出来ない。
まぁ、「損切り」するための背中を押してもらったり
アドバイスをしてもらったりするのはアリかもしれないけれど、
ふっ切れるためには、
「損切り」してからの「一緒の時間」
がオススメかなー、と、個人的には思います。
たとえるなら、苦い経験というのは、
「心にはりついた結石」
みたいなもので、ふっ切るというのは、
「心の結石の、摘出手術」
って感じじゃないかな?
そして、
苦みを味わいつくすプロセスは、
患部をよく見る「診察」で、
損切りのプロセスが
実際の摘出手術。
そして、仲間とのひとときが
心への「包帯」となったり、「リハビリ」に
なるように思う。
摘出手術前にぐるぐる包帯をしたり、
リハビリをしても、根本的解決には至らない。
もちろん、「手術」に耐えるだけの
「心の体力」は必要だから、その準備は必要だろうけれど、
「よしっ!」
とふっ切るためには、痛みを乗り越える必要があり、
その後で、あらためて「包帯」「リハビリ」があると
より良いのかなー、なんて思いまする。
さてさて。
苦い事は、できれば避けたいし、
あったとしたら、最小限の痛みで済ませたい。
でも、
「そうは言ってもなー」
と言う時は、こんなプロセスもあるよ、
というご紹介でした。
何かの参考になったら幸いです~
ではでは。