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アドバイザーは、悩みを解決しないこと。

先日、友人から
 
「なんか知らないけれど
 最近、悩み相談が多くて。。。」
 
という悩み相談を受けた。笑。
 
 
友人は、悩み相談を受けること自体は
さほど煙たがってない。
 
けれど、提示した解決方法に関して
 
 
「それは難しいです」
 
「私は、そんなふうにはできません。
 そんな考え方ができるなんて、うらやましいです」
 
 
と、受け取ってもらえないことに
少々疲れてしまっているようだ。
 
 
 
たしかに一生懸命に相手のことを思って
アドバイスしているのに、
それを否定されるような感じになると、がっかりするよね。
 
 
 
なので、
 
友人にお勧めしたのは、
 
「アドバイザーは、悩んでいる人の
 悩みを解決しないでいいんだよ」
 
ということ。
 
 
 
は?
 
アドバイザーなのに、解決しないでいいの?
 
 
と思うかもしれないけれど、これホント。
 
 
 
悩んでいる人は、多くの場合、解決を求めていない。
 
 
悩みが深ければ深いほど、
一気に解決できるような方法を提示されても
抵抗するだけだ。
 
 
「このワタクシが悩んでいることなんですから、
 人類の誰に相談しても、すぐに解決できるワケ
 ありませんことよ!」
 
 
と、心の片隅では、ほんのり思っていることも多い。
 
 
 
アドバイスを求めておいて、なんじゃそら?
 
と思うかもしれないけれど、
ゆれるオトナゴコロなんだから、しょうがない。
 
 
 
なので。
 
 
まず一番大切なのは、
 
「他でもないあなたが悩んでいることなんだから、
 その問題は、大きいね」
 
と心から受け止め、
 
「でも、話してくれる相手として私を選んでくれたのなら
 一緒に、考えてみよう」
 
という姿勢を見せることだと思う。
 
 
もちろん、
 
「なんで、この人のために
 そこまでやらんとアカンのや??」
 
と思うなら、別にやらなくてもいい。
 
 
その上で、そういう悩み相談が来る、ということは、
自分にとっての課題であることも多いので
できる範囲で受け止めるのもアリかな?とは思う。
 
 
 
 
で。
 
 
もし仮に、
 
「そんなん、こうやって解決すればいいやん」
 
ということが分かったとしても、
それは、こちらから言わない方が良いように思う。
 
 
人は、自分で気づいたことは価値を見出す。 
 
誰かからあてがわれたことは、喜ばない。
 
 
だから、相手に気づくまでは徹底的にとぼける。
 
そして気づいてもらえるように促し、
相手が気づいたら
 
「おお!その手があったね!」
 
と、一緒に喜ぶのがいいな、と思う。
 
 
「解決法」という、大きなパンを
無理やり相手の口に押し込むのではなく、
 
方向性を提示し、パンを小さくちぎって、
解決の道に、少しずつまいてゆく。
 
 
相手は、そのパンのかけらをたどって、
自分から大きなパンに辿りつくのを
アドバイザーは助ける、というわけだ。
 
 
 
なので、
アドバイザーとして一番の誉め言葉は
 
 
「あなたと話していると、
 いい解決のアイディアが、私から湧き上がってくるわ」
 
「あなたと話していると、私の頭がクリアになるわ」
 
 
といったものだと思っている。
 
 
 
手柄は、あくまでも相手。
 
アドバイザーは、相手を引き立てる単なるボケ役。
 
 
 
それが、いい位置なんじゃないかな?と思う。
 
 
 
まぁ、私も男子なので、
 
 
「ここで、スパッと解決法を提示できないと、
 
 ” この人、なんの解決法も出せないなんて、アホなの? ”
 
 と思われるんじゃないか?」
 
 
といった焦燥感には、いつも襲われる。
 
 
(※ 男性のみんな、わかってくれるよな?なっ??)
 
(※ 女性のみなさん、男性があなたのおしゃべりに
 すぐに解決法を出そうとするのは、
 アホだと思われたくない焦りからです確実に)
 
 
 
でも、本当に相手のためを思うのであれば、
相手に手柄のすべてを渡し、
悩みが解決したら、自分のことを忘れられちゃうのがベスト。
 
 
なかなか理想的にできないことも多いけれど、
そんなスタンスで、私もがんばりたいと思いますわ。
 
 
ではでは。

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