基本的に、
「あなたは、一生懸命生きていますか?」
と言われたら、たいていは
「私なりには、一生懸命です」
とか、
「成果はともかく、がんばっています」
という人が多いと思うんだよね。
手を抜きまくって生きていられるほど
現代社会はゆるゆるじゃないし、
生きているだけで、けっこう大変な事は多い。
だから、
「一生懸命かどうか?」
だと、
「私なりに一生懸命です」
と答える人が多いと思う。
ただ、
最近、どうもこの「一生懸命」には、
2つのタイプがあることに気づいたいんだよね。
一方のタイプの「一生懸命」は、
その人の血となり肉となり、
その人を、より大きな人間に育ててゆく。
しかし、もう一方のタイプの「一生懸命」は、
短期的な成果はあがったとしても、
その人自身をパワフルに成長させることは少ない。
そんな2つのタイプがあることを発見したんだよね。
なので、今回はその2つのタイプの違いを
お伝えしようと思う。
さて。
報われるか報われないかが分かれるタイプ。
それは、
「自発的本気」
と、
「外発的本気」
の差だと思う。
何かを一生懸命やろう!本気でやろう!
とした時に、
自分の心の底に火がついてやるのか?
それとも、誰か自分以外の人に「やれ」と言われてやるのか?
この差が大きいと思うんだよね。
自分の心に火がついた時の本気は、別物だ。
なにしろ、言い訳が出来ない。
「やりたい」と思ったのも、
何から始めるのかも、
行動の結果、どうなるのかも、
全部、自分の責任だ。
それでも、やる。
と決めたものに関しては、
短期的な失敗があったとしても、
その人の血肉となって、のちのち意味のあるものになる。
逆に、
「あの人から言われて、やることにした」
「状況的に、仕方ないからやっている」
という姿勢だと、外にも自分にも言い訳が出来る。
自分に命令したのが、
親でも、
上司でも、
友達でも、
恋人でも、
赤ちゃんでも、
それは同じ事だ。
外部の力が加わって、
それに反応して一生懸命になる。
それはそれで素晴らしいけれど、
その人の本当の力になるのかは、別の話だ。
「外発的本気」だと、脳も完全にはフル回転しないし、
どこか依存したまま、ものごとを進めていくことになる。
なので、もし仮に上手く行ったとしても
「これって、私の実力なのかな?」
という疑念も生まれるし、
失敗しても、
「私のせいじゃない」
「本当はやりたくなかった」
と思うのは簡単になる。
「まだ私は本気出していない」
と言い続けて、老いさらばえる人は、
たいてい「外発的本気」のパターンを持っている。
はじめから心理的逃げ道を作っておいて
ものごとを始めるのはクールに見えるけれど
実際は自分の時間とエネルギーを無駄遣いする結果になる。
がんばっている姿を人に見られるのは恥ずかしい、とか
みっともない!と思う人もいるだろうし、
それはそれで美しい生き方だ。
ただ、そんな姿を見せないために用意するのが
「心理的逃げ道」
というのは、あまり美しくないと思うんだけれど、
どうだろう?
がんばっている姿を人に見せたくない人は、
人に見られていない所で本気を出せばいい。
恥ずかしいとか、みっともないとか
世間体を気にするなら、綿密に世間体を守ればいい。
ただ、いつも「外発的本気」のスタンスをとっているのは
ちょっともったいないこともあるかもしれないよね。
実は。
これって、セミナー講師としては、
本当は言わない方が儲かるんだよね。
だって、
「ここに来たら、あなたの人生が変わります」
「私にお任せください!」
って言った方が、お客さんは集まるもの(笑)
なぜなら、
「自発的本気」の人と「外発的本気」の人は、
圧倒的に後者の方が多いし、
「外発的本気」の人の方が、お金を支払ってくれるから。
「誰かのせいに出来るのなら、喜んでお金を払う」
「楽に人生が変わるのなら、これくらいの大金を払う」
と考えてセミナーに参加する人もいる。
逆に、
「このセミナーに参加することを決めたのは自分。
あとは、そこで何を学ぶかは自分次第」
「セミナーがどんなであれ、
私は得たいものを得る」
と考えてセミナーに参加する人もいる。
どちらも、自分のお金を払って参加するんだから
使い方は自由だ。
講師としては、どちらにも同じ情熱とエネルギーを
注ぐだけだ。
ただ、
その人本人が、本当に変化と成長を願っているのであれば、
セミナーを
「外発的本気」の引き金にするのではなく、
「内発的本気」のサポートに利用する方がいいんだろうなぁ、
なんて思う次第。
現時点の私のセミナーに来てくれている人は、
「外発的本気」の人がたくさんいるので、ありがたいことですわ。
あーあ。
ハラグロテクニックとか、
こういう暴露とかをして、
どんどん自分の首を絞めているような気がするけれど、
そんな私を、これからもどうぞよろしくお願いします(笑)
ではでは。
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