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「惚れる」とは?

「イグさん
 惚れる、ってのを
 定義してください!」
 
という質問をちょうだいしたのだけれど、
これって、毎度のことだけど
けっこう難しくね?
 
 
ダイレクトに気持ちや心の話だし、
そうなると人それぞれだし。
 
そもそも、そんな美しく繊細な心の動きに
定義づけするのは無粋で、野暮な気もする。
 
 
 
なので、
 
「いやぁ、、、それは
 十代とか二十代に質問した方がいいんちゃう?」
 
「恋愛市場まっさかりな人に
 聞いていただいてよろしかったでしょうか?」
 
と逃げたくもなった。
 
 
 
が!
 
んが!!
 
 
「あー、イグさんにも分からない定義があるんですね、
 ふっふーん☆」
 
とか思われたくないという
ミジンコクラスにちっぽけなプライドのために
今日も戦う!定義する!
 
イグっちゃんの名にかけて!!!!!!
 
 
 
 
。。。え、えーと。さて。
 
 
 
「惚れる」ってのを辞書で調べたりすると
 
「心を奪われる」
 
的なことが書いてあることが多いみたい。
 
 
 
でも、そうなんかな?
 
 
あくまでワタシ個人の感想なのだけれど、
 
 
惚れると、
 
心が「ない」状態になるのではなく、
その相手のことで頭がいっぱいになり、心が
 
 
「あふれる」
 
「キャパシティーオーバーになる」
 
 
ような感覚になると思うんだけれど、違う?
 
 
 
 
ここからは、言語化するのが難しいが。
 
 
 
その人の存在が、自分の中に
飛び込んできてしまうような。
 
 
相手には
 
「惚れさせよう」
 
なんて気はまるでなかったとしても、
いつのまにか心の占有率がふくれ上がり、
いつもの自分じゃいられなくなってしまう。
 
 
自分で自分の心に落とし穴を掘り、
その存在が深く深く心に彫られ、
掘れて、彫れて、惚れてしまう。
 
 
そんな感じちゃうんかな?
(異論は認めまくる)
 
 
 
 
 
ああ。そう言えばさ。
  
 
「惚れる」って漢字の中には、
「りっしんべん」と「心」の
二つの心があるやん?
 
それだけ見ても、
 
 
「もう、どんだけ心がいっぱいなんだよ!」
 
 
っていう状態を表したかったんじゃあないかな?
とも想像してしまう。
 
(ちなみに、私が調べた限りでは
 心を二つ持つ漢字は、あと「愡」だけ)
 
 
 
そう考えてゆくと、 
 
自分の本来の心と、
その存在に寄せる心の二つを
持て余してしまっている状態こそが
 
「惚れる」
 
の正体なんじゃないかな?なんて思う。
 
 
 
それが、異性だったとしても、
 
「あんたの男気に惚れた!」
 
みたいな、同性に対する思いだったとしても、
それはきっと同じで、ね。
 
 
 
 
 
ってなわけで!
 
 
 
ワタシ的には「惚れる」とは
 
 
「特定の存在によって、
 心のキャパシティーがあふれてしまう状態」
 
 
とする(ほら、無粋でヤボやんか)。
 
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
人の心は、いそがしい。
 
 
さっきまで最高!だったのが、
すぐに最悪!となったり、また逆だったり。
 
恋に落ちたり、
 
誰かを愛しく思ったり、
 
期待しては失望したり、
 
縁を断とうとしたり、結ぼうとしたり。
 
 
 
誰しも魂はブレないが、
心はブレブレだ。
 
 
 
でも、それがいいんだと思う。
 
 
真逆の気持ちを知っているからこそ、
そしてその経験をしているからこそ、
人生に幅ができる。
 
 
そして、
 
それが上手く行こうが道半ばで破れようが、
 
 
心のキャパシティーがあふれてしまうような
そんな存在に出会って
 
「惚れる」
 
ことができたのだとしたら、
それこそが人生最大のギフトなんじゃないかな?
と思う。
 
 
 
だから。
 
 
あなたが今までの生涯で出会った
 
「惚れた」
 
人に思いを馳せ、
それがどんな体験だったにしても、
 
「ありがとう」
 
と思ってみるのも、アリかもしれないね。
 
 
そのキャパシティオーバーの経験こそが、
今のあなたを形づくっている大切なかけらであることは
おそらく間違いないのだろうから。
 
 
ではでは。
 

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