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自分を信じない。

「自分の力を信じて、前に進みましょう」
 
「あなたはまだ本気を出していないだけ。
 あなたには素晴らしい力が秘められています」
 
 
みたいなメッセージって、けっこうあるよね?
 
 
それ自体は結構なことだと思うし、
人には無限のエネルギーが秘められているとも思う。
 
 
ただ、
 
多くのうまくいっている人を見ると、
やみくもに自分を信じている人ばかりじゃないことに
けっこう気がついたりするんだよね。
 
 
少なくとも、自分を100%信じて進んでいる人は、
まず間違いなく大きな挫折を味わう。
 
 
なので、うまくいっている人は、その時々で自分への信頼の
パーセンテージを、上げ下げしているように感じる。
 
 
 
 
感覚的な話で申し訳ないけれど、たぶん割合としては
 
 
・不得意なことでの自分の信頼度 0%
 
・得意なことでの自分への信頼度 50%
 
・未知の領域での自分への信頼度 100%
 
 
くらいな感じ。
 
 
 
少し具体的に説明をすると。 
 
うまくいく人は、
 
 
「これは自分は不得意だ」
 
「これは自分の出る幕じゃない」
 
 
ということに関しては、自分をまったく信頼していない。
 
 
その信頼度は、ハッキリと0%。
1ミリも信頼していない。
 
 
 
例えば、全然自慢じゃないけれど、私の場合は
人の顔と名前を覚えるのと、
道を覚えたりすることは、不得意だ。
 
 
なので、その辺に関しては
完全に自分を信頼していない。
 
 
「どーせ、絶対に間違える」
 
「私は間違いなく、間違える」
 
 
と思っているので、だからこそ準備する。
 
 
行きなれた場所でも、久しぶりに行く時には
必ず地図を持参する。
 
 
人の顔を覚えられないので、
会っている時は意識してその人の名前を
連呼するようにする。
 
(それで間違ってて申し訳ないことになることも
 あるけど。笑)
 
 
 
自分が「不得意だ」と自覚している事に関しては
もう、
 
「もしかしたら大丈夫かも?」
 
なんて期待は、一切しない。
 
 
苦手なことを克服していく努力は、
したかったらしてもいいけれど、そうじゃなければ
甘い期待なんかしないで、
 
 
「信頼度0%という前提で、
 準備をしたり、仕組みを作ったり、人に任せる」
 
 
という形をとる。
 
 
 
うまくいく確率が低いから、準備する。
 
ダラけたり、できなかったりするのなら
習慣化できるような仕組みを作る。
 
それでもできないなら、もう自分でやるのは
スッパリ諦めて、他の人にやってもらう。
 
 
全部を自分でやる必要はないんだから、
不得意なこと(そして努力して直そうと思ってないこと)なら
自分への信頼度は0%のまま、進んでゆくのがいいだろう。
 
 
 
 
 
そして、
 
 
自分が得意な事だったら、信頼度を50%まで上げる。
 
 
それでも、100%の信頼なんて、自分にしないことだ。
 
 
どんなに得意分野の仕事であっても、
 
どんなにコミュニケーションに自信があっても、
 
どんなにやり慣れたことであっても、
 
 
半分は自分の過去の実績を信頼するものの、
あとの半分は
 
「もしかしたら、、、」
 
という失敗の可能性を考えて、
 
 
「プランB」
 
 
を考えておく方がいいと思う。
 
 
 
 
以前、私と一緒に仕事をしていたマーケターは、
どんなプロジェクトにおいても、つねに
 
「プランB」
 
を考えていた。
 
 
そして、プランBにシフトすることになったら、
その次の「プランC」も用意する、という徹底ぶり。
 
 
基本的には、ベストだと思える「プランA」で
うまくいくんだけれど、まさかの事態に備えて
 
 
「コストが高くつくけれど、
 この方法もできる準備だけはしておくか」
 
とか、
 
「あの人に大きな負担をかけて、借りも作るけれど
 いざという時には、頼めるようにしておこう」
 
みたいな感じで、用意をしておく。
 
 
 
自分が得意なマーケティングだから、
ほぼ想定した通りに行くことが多いんだけれど、
自分の力を信頼しているのは、半分まで。
 
 
あとの半分は
 
「で、できなかったら?」
 
という不信感に基づいて準備をしておく、ということ。
 
 
 
 
 
そして。
 
 
 
もし、自分がやったことのない未知の領域だったら、
もう、やるか?やらないか?だけなんだから、
そんな時だけは
 
 
「自分を100%、、、、
 いや、1000%信じて、ただやる!」
 
 
という、猛進に入る。
 
 
 
もちろん事前の準備は、できる限りやるけれど、
 
 
「どうなるかが、まるで想定できない」
 
 
という場合に限っては、
 
 
「オレは、できる!」
 
「ワタシなら、できるわ!」
 
 
と、何の根拠もなく、100%自分を信頼してやりぬく。
 
そんなパワーが突破口となって、
不可能を可能にすることも多いだろう。
 
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
 
「自分を信じて!」
 
というメッセージは、
優しいけれど、実はけっこう無責任だ。
 
 
 
自分を信じて行動した結果、失敗しても
 
「自分を信じて!」
 
というメッセージをくれた人は、
なんのフォローもしてくれないことが多い。
 
 
 
なので、
 
 
 
・不得意なことでの自分の信頼度 0%
 
・得意なことでの自分への信頼度 50%
 
・未知の領域での自分への信頼度 100%
 
 
 
くらいの気構えでいろいろ進めて行くと、
個人的にはうまくいくんじゃないかな?
 
なんて思いまする。
 
 
 
あなたは、どんな時に、どれくらい、
自分を信頼してみますか?
 
 
ではでは。

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