唐突だけれど、
現代って、本当に便利な世の中だよね。
交通機関は発達しているし、
インターネットで、何でも調べられたり、
買い物まで出来るようになっているし、
ありとあらゆるものが、
商品として売りだされている。
そんな中、
「今さら新しいアイディアなんて出ないなぁ」
とか、
「もう、何もかも飽和状態だよなぁ」
なんて感想を抱いている人も、中にはいるかもしれない。
たしかに、新しいものを作り出すのって難しいし、
ちょっとした思いつきぐらいだと、
すでに他の誰かが実現しちゃっている事も多い。
でも、だからと言って
今後、新しいモノやアイディアが生まれないか?
というと、そうでもないと思うんだよね。
これまた唐突だけれど、缶詰めってあるよね。
缶詰めは、1810年にイギリスのピーター・デュラント
によって発明されたらしい。
ところが、缶詰めと切っても切り離せない関係にある
「缶切り」は、缶詰と同時に発明された訳じゃないんだって。
じゃあ、缶切りは、いつくらいに発明されたのかと言うと、
なんと48年後。
1858年に、アメリカのエズラ・J・ワーナーにより
原始的な缶切りが発明され、さらにその約10年後に、
現在の形のようなものが出来たらしい。
それまでは、“ハンマー”と“のみ”とか、
戦場では銃剣とかナイフで、無理矢理こじ開けていたんだってさ。
想像するに、缶切りが発明されるまでは、
「缶詰めは、ハンマーとのみで開けるもの」
「缶詰めは、ナイフでこじ開けるもの」
ということに、誰も違和感を覚えずに
普通の常識としてまかり通っていたんだろうね。
それが、缶切りの登場によって、
新しい「常識」に切り替わって行く。
でも、その常識に切り替わるまでには、
50年近い歳月がかかっている。
なんか、面白いよね。
そして。
たぶん、こんなことは現代でもあるんじゃないかな?
と思うんだよね。
「○○は、□□するのが当たり前」
「っていうか、疑問にすら思わなかった」
なんていうことに、あえて焦点を当てると、
また新しいアイディアが生まれるのかもしれないな、
なんて思うんだよね。
特に、今回の缶切りの話みたいに、
数世代前から、誰も違和感を感じていないものにこそ
新しいアイディアの種が潜んでいるかもしれない。
そんなことを考えながら、
普段使っているもの、
普段目にしている光景、
普段接している考え方、
その他色々なものを見直してみると、
面白いかもしれないよね。
あなたの目の前にあるものに、
なにか「違和感」を感じるとしたら、
どんな「違和感」になりますか?
ではでは。