「イグさん、これのコツって、なんなんです?」
と、いろんなもののコツを聴いてくれる人が多い。
ビジネスだったり、人間関係だったり、
健康だったり、文章だったり。
私自身、何かのコツを見つけるのが大好きな
「コツマニア」
「コツそうしよう!症」
なので、私なりのものしか伝えられないけれど、
コツをお伝えするのは大好きだ。
ただ、
コツをうまく活用できる人と、
そうでない人がいるっぽい。
コツをうまく活用できる人の共通点は
「冷蔵庫を知っている人だな」
なんて思う。
冷蔵庫、だと分からない?
うん、大丈夫、私も分からないから(笑)
えーと、例えば、
あなたの自宅の冷蔵庫に
ひき肉とお豆腐とネギとかがあったとするじゃない?
そうしたら、まぁ
「今晩は、マーボー豆腐にでもするか」
みたいになると思う。
で、マーボー豆腐を、もっとおいしく作るために
レシピとかを本とかネットとかで調べる、
っていう流れは、自然だ。
まさか、そこでトンカツのレシピを
検索したりは、しないでしょう?
同じように。
うまく行く人って、こんな風に
「自分が今、持っている材料」
と
「作りたい未来」
を、ある程度は理解しているように思うんだよね。
他の人が作った「成功」という料理は、
たしかに、とっても美味しそうに見えるだろう。
ただ、それをそのまま作れる人は、なかなかいない。
経験とか、
性格とか、
環境とか、
外見とか、
実績とか、
いろんな「材料」が違うんだから。
でも、だからと言って、
他の人が作った「成功」という料理と同じくらい
美味しい料理を作ることはできないか?
というと、とんでもない!!!!
「自分という冷蔵庫」の中にある材料を使って
めっちゃ美味しい料理を作ればいい。
うまく行く人は、コツを聴いても
鵜呑みにしない。
「あ、ここは私の持っている材料とは違うから
アレンジしなきゃ」
「そんな豪華な調味料や食材はないから
他でカバーしよう」
そんな風に考える。
コツを聴いている時は、
いわば料理教室みたいなものだから、
まずは、言われた通りやってみる。
そして、現実に戻ったら、自分がストックしている
経験、性格、環境、外見、実績エトセトラの材料と
にらめっこして
「最適の料理」
を作ろうとしてみる。
で、分からなかったら
「私の冷蔵庫には、こんな材料が入っているんですけれど
どうしたらいいと思います?」
と、冷蔵庫、、、、もとい、心を開いて
誰かにアドバイスを求める。
そんな人が、うまく行っているような気がする。
さて。
素敵な未来という、美味しい料理を作ることは
誰にでもできる。
そのためには、自分が今までにストックしてきた
材料を知り、それをうまく活用できる方法を学ぶ。
学んだことが、そのまま活用できないのであれば
そこを試行錯誤する。
試行錯誤している間に
自分の冷蔵庫の中身をさらに知り、
学ぶポイントが絞られてくる。
そうしたプロセスの中で、
世界でたったひとつ、あなたにしか作れない
「珠玉のひと皿」
が完成するんじゃないかな?と思う。
今までのストックを腐らせながら
出来合いの冷凍食品を買ってくることも
できるかもしれない。
でも、そこに醍醐味があるかどうかは、どうだろう?
あなたの「冷蔵庫」には、どんな材料が眠っていて、
あなたに料理されるのを心待ちにしていますか?
まずは、あなた自身が、あなたの「冷蔵庫」を開いて、
中に何が入っているのかを、もう一回見てみても
面白いかもしれないね。
ではでは。