「ここだよー」
「ビビビビもあるよー」
なに?どうしたの?
秋なのに、おかしくなっちゃったの?
と思われたかもしれないが、
これは、とあるおみやげ屋さんが
修学旅行のお子様相手にかけている呼び込みだ。
普段、私は記事を書く都合上、
キャッチコピーを考えることも多い。
「どんなキャッチコピーだと、目を引くか?」
「見た人が、続きを読みたくなるキャッチは何か?」
など、いろんなことを考えて、
言葉をいじくりまわす。
結果、いいものが出来たり、出来なかったりするわけだけど、
このおみやげ屋さんより効果的なものは
作ったことがないかもしれない。
おみやげ屋さんのそばを通った時に、私自身が
「ここだよー」
「ビビビビもあるよー」
という呼び声に足を止めてしまったのだが、
それ以上に、目的の修学旅行生が足を止める止める(笑)
どこかでおみやげを買おうと思っていた修学旅行生たちは、
この呼び声を聞いて、足を止めた時点で、
このお店でおみやげを買うことは、ほぼ確定だ。
さらに興味があったので、しばらく見ていたんだけれど、
このおみやげ屋さんのオヤジが、
中学生くらいの扱いが、非常にうまい!
基本、フランクな話し方で接していき、
グループ内の「イジられ役」と「リーダー」を
瞬時に見抜いて売り込んでいく。
「お前、鎌倉を離れたら、もう一生コレ買えないんだぞ」
なんて言いながら、限定性をチラつかせることも忘れない。
「いいキャッチコピーの書き方」
とか、
「キャッチコピー全集」
みたいなもので勉強するのも大切。
でも、
現場で培われた生活の知恵には、
ロジックではたどり着けないタフさも感じるんだよね。
あなたが今、仕事や家事でやっていることも、
もしかしたら、とんでもない成果をあげているものが
あるのかもしれない。
また、他の業種であっても、
現場で培われた知恵の中に、
あなたが活かせる「原石」が眠っているかもしれない。
そんな風に見つめなおしてみると、
新しい発見があるかもしれないね。
…そして今日もおみやげ屋のオヤジは、
「ここだよー」
「ビビビビもあるよー」
と言いながら、修学旅行生たちを
吸いつけているに違いない(笑)
ではでは~