「あの人、空気読まないよねー」とか、
「あの人は、いつも絶妙に空気読んでくれる!」とか、
そんな言い方をするよね?
で、
えーと。
空気読む、って、どういうこと?
まさか、空気を読める人って、
「フハハハ!私に勝てると思ったか?
私は能力者。。。私の能力、それは空気を読むこと!
いでよっ! リード・ザ・エアーァァァっ!!」
なんて、そんなノリじゃないよね?
実際には見えない「空気」。
それを「読む」っていうのはどういうことなのか?
それが分からなかったら、
「もう少し空気を読めるようになりたいなぁ」
と思っても、なかなか向上しないし、
「お前、もっと空気読めよ!」
と誰かに対して思ったとしても、アドバイスのしようもない。
個人的には、空気読む人もいて、読めない人もいて
読めるけど読まない人もいるのが楽しいとも思う。
とはいえ、言葉としては再定義してみたい。
さて。
私の考える「空気を読む」の定義は、
【 主観・客観・経緯を、バランスよく把握すること 】
となる。
自分自身が、どう思っているのか?
全体像としては、どうなっているのか?
そこに至るまでには、どんなことがあり、
これからどんな方向に行こうとしているのか?
この3点をバランスよく理解していれば、
「空気を読んでいる」という事になると思う。
(読んだ上で、それを踏まえた行動を
していなかったとしても。笑)
大切なのは【 バランスよく 】というところ。
よくあるのは、「主観だけ」というパターン。
自分の都合、自分の意見、自分のことしか見えていない。
そんな人は、たいていドン引きされて、
「空気読めない」という不名誉な烙印を押されてしまう。
ただ、
「客観視できていれば、空気読めている」
と思っている人もいるかもしれないけれど、
個人的には、それはそれで問題もあると思う。
客観的にだけ見ている人は、
自分の意見が希薄だし、
「この場がうまくいけばいいけれど、
うまく行かなくてもしかたない」
と、冷めたものの見方をしていることも多い。
「やりたいようにやれば?」
「こうすればうまく行くけれど、固執はしない」
という放任は、時に残酷だ。
人間関係ってぇものは、例外だらけだ。
事件は、現場で起こってるんだ!
なので、
その現場からフワフワ浮いた状態で
「私は、分かっている人」
というスタンスを取るのは、実は
「読めているようで読めていない」
ということにもなりかねないので、注意したいところだ。
( ↑ 自戒)
さらに。
「主観もあって、客観も見えてるんなら、
空気読めるでしょ?」
と思いがちだけれど、あとひとつの要素がある、
と、ワタクシ的には思う。
それが「経緯」。
自分の主観的な意見もある。
全体も見えている。
だから、どう考えてもコレが正解!!!!
、、、ってのが間違っていたりもするから
人間関係は面白い。
「この前はダメだったのに、
なんで今回はオッケーなのよ?」
「同じシチュエーションで、
ダメ出しをしたあの人が、同じことやって
うまくいくのはなんで??」
ということの理由は、
「経緯が違う」
「前提が違う」
「方向性が、その時とは異なる」
ということに過ぎない。
なので、
うまく「空気を読む」ためには、
そこに至った経緯が理解していなければ
難しくなるんだろうね。
さてさて。
「空気を読む、ってだけで
こんなにたくさんのこと考えられないですわ」
と思ったアナタ。
大正解だと思う(笑)
「空気を読む」という、人の思いやりに対して
あーだこーだと理屈をつけている私自身が
一番空気を読めていない(笑)
、、、んだけれど、
その上で、もし、
「あれ?なんでドン引きされちゃったの?」
と疑問に思う時には活用できるかもしれないし、
「今、この人は、主観・客観・経緯のうち
どれを読み間違っているのだろう?」
と考えることで、見えてくるシチュエーションも
あるかもしれない。
繰り返すけれど、大切なのはバランス。
自分の意見を押し通すべき時もあるだろうけれど、
そうでない時は、良好な人間関係でありたいものだよね。
ではでは。