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ライフワークをする資格

「好きなことを仕事に」。
 
これは、多くの人が憧れる環境だと思う。
 
 
自分が愛してやまないことをして
お客様に感謝をされ、お金を頂戴する。
 
もちろん、どんなに好きな仕事であっても
大変なことはあるだろうけれど、
 
「与えられた仕事を、ただ黙々とやっている」
 
「生活をしていかなければならないから
 嫌々ながらも、今の仕事をやめられない」
 
というよりは、はるかに恵まれた状況だろう。
 
 
かく言う私も、おかげさまで現在は
自分の好きな仕事をやって、
喜ばれている(はず)なので、幸せ者なのだろう。
 
 
ただ、そんなライフワークを仕事にするためには、
やはり「資格」というか、「代償」というか、
「対価」が必要な気がするんだよね。
 
 
というのは、
 
何かのきっかけで、
 
「やっぱり、私は自分の好き!を仕事にしよう!」
 
「ライフワークをして、お金が手に入るなんて最高!」
 
と、思い切って今の会社とかをやめて
いきなりライフワークを始めても、
十中八九、うまくいかない。
 
 
まぁ、世の中には天才もいるので、
突然うまくいく人もいるだろうけれど、
そういう人は、かなり若い頃から芽が出ていることも多い。
 
 
自分の「好き!」を仕事にしようとすると、
必ずと言っていいほど、
 
「アンタの覚悟、ホンマでっか??」
 
とカミサマか悪魔だかが聞いているんか?
と思うくらい、ことごとく
うまくいかないことが噴出する。
 
 
それでも諦めずに、改善改善を繰り返していると
やっとこさ、うまく行き始めるのだけれど、
それはまるで、
 
「ライフワークで生きるための対価」
 
を支払い終わると、やっとその「資格」が得られるような、
そんな感覚を覚えたりもする。
 
 
その「対価」を支払わずにやろうと思っても難しいし、
仮にうまく行ったとしても、どこかでその「借り」を
返済しなければいけないようなトラブルが起こったりする。
 
 
目の前に立ちふさがる
 
「本気を試す壁」
 
を、自分の「使命感」や「好きという気持ち」だけを頼りに
乗り越えてゆくようなイメージかもしれないね。
 
 
で、
 
その使命感や好きという気持ちが半端だと、
容赦なくその壁は、
 
「はい、ざんね~~ん」
 
と、好きを仕事にするという夢を打ち砕くわけだ。
 
 
ただ、これは「歯を食いしばって努力しろ!」
「イヤなことでも我慢しろ!」
っていう感じじゃない。
 
他の人から見ると、常軌を逸した苦労に
見えるかもしれないけれど、
本人的には、好きだからやっちゃう感じだ。
 
 
  
「ライフワークをする資格」を得るためには、
相応の「対価」が必要。
 
その「対価」は、途方もない時間だったり 
思いもよらぬトラブルだったり、
出会いと別れだったり、いろいろだけど、
 
その「対価」と等価交換して、
「好きを仕事に」という現実を得る資格を得るように思う。
 
 
 
そして。
 
 
その「対価」を支払う方法は、
大きく分けて2種類あるように思う。
 
私の友達たちで、好きを仕事にしている人は
このどちらかの方法で「対価」を支払ってきている。
 
 
その2種類とは、
「一括払い」と「分割払いだ」(笑)
 
 
一括払いタイプは、
 
なんらかのきっかけで、
ビビビッと自分の使命を見つけてしまったり、
あるいは、経済的に完全に追い込まれて
 
「もう、これしかない」
 
という形で、いきなりすべての活動を、
自分のライフワークに捧げてしまったタイプ。
 
 
このタイプの人は、基本的に壮絶だ。
 
 
本人からすれば、
 
「ああ、そういうこともあったよね」
 
という思い出になっているんだけれど、
 
リアルに命を落としそうになったり、
明日の食事も、住む場所もままならなかったり、
大きな裏切りにあったり、ホント大変。
 
 
ギリギリの瀬戸際まで追い詰められて
 
「で、アンタ、ホンマに続けるん?」
 
「このままいくと、アカンことになりまっせ?」
 
と、福耳をした悪魔にののしられながらも、
 
「やる!好きだから!!」
 
と言い続けた人が、一括払いを完了できる。
 
 
 
でもね、この一括払いタイプは
ストーリーとしては面白いけれど、
 
「これ、好きかも~~」
 
くらいの覚悟では、どう考えても無理なので、
個人的には、もう一つのアプローチである
分割払いタイプをお勧めする。
 
 
 
分割払いタイプは、
好きなことをやりつつも、いわゆるライスワークという
お金を得るための仕事もやめない、というタイプ。
 
そこで、コツコツと「対価」を支払ってゆくというタイプだ。
 
 
これは、一括払いタイプよりも
急激な変化とかはない。
 
が、だからと言って楽なワケじゃないけどね。
 
 
すさまじい根気と、「好き」を継続する力が必要だし、
 
「ああ、このままライフワークだけやりたいなー」
 
という誘惑にも、勝ち続けなければならない。
 
 
これはこれで、けっこう大変だろう。
 
 
特に、ライフワークとライスワークを
同時並行することによって
そこに出てくる自分の言動の矛盾に
身を引き裂かれるような辛い思いを体験することにもなる。
 
 
「自分がライフワークで発信していることと、
 私の現実って、違うよね?」
 
「これって、ウソついていることにならないのかな?」
 
 
という自己矛盾を抱えながら「対価」を支払ってゆく。
 
 
分割払いの方が、トータルで見たら、
支払う「対価」は多いんじゃないの?
 
と思うくらいの、ジワジワした対価を支払いながら、
ライフワーク一本で生きていける資格を得る、
というわけだね。
 
 
 
さてさて。
 
 
今回の記事で、何を言いたいのかというと、
 
 
「自分のやりたいことを仕事に決めたら
 超ハッピーハッピー、キャハ!」
 
 
みたいな、ゆるふわなノリで仕事をやめたりすると、
福耳の悪魔が目を細めながら
 
「アンタの好き、ホンマでっか???」
 
と、試しに来るから、気を付けろ!
 
 
という事実です(笑)
 
 
 
もちろん、本当に好きなことなら
どんなことがあっても継続するだろうから
問題ないんだけれど、
 
 
「あの人、自分の好きなことだけやって
 お仕事になって、みんなからチヤホヤされてて
 いいなー」
 
「よし!わたしもやっちゃお!YACCHAO!」
 
 
ていう感じなら、せめて分割払いから始めることを
おススメします。
 
 
ちなみに、私はおそらく「分割払い」を
今も継続しているタイプだと思いますわ。
 
 
ではでは。

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