スポンサーリンク

パルテノン関係。

みんな、日々いろいろな人と関わるよね?
 
 
それは仕事上の上司や部下、同僚。
取引先。お客様。
 
家族や恋人。
友達、コミュニティの仲間。
 
あるいは師匠や弟子といった関係もあるだろう。
 
 
で、
 
これは個人的な感覚なのだけれど、
上に挙げたような「関係性のアイデンティティ」が
複数ある人であればあるほど、つながりは深くなるように思う。
 
 
たとえば、
 
ふだんは「友達」だけれど、
ある分野においては同じその人が「先生」になり、
また別の分野では、自分が先生で相手が「生徒」になる。
 
そして仕事で迷った時には「コンサル」になり、
あるプロジェクトでは「仕事仲間」になる。といったように。
 
 
そう。
 
1つのアイデンティティ(たとえば「親」とか「恋人」とか)だけでなく、
一人の人間との付き合いの中で、そのシチュエーションによって
複数の「関係の柱」がある。
 
その方が、1本の柱で構成されている関係よりも
壊れにくいなぁ、なんて思うのだけれど、いかがでしょ?
 
 
1本の「柱」が折れたら関係が終わるより、
パルテノン神殿のようにたくさんの「柱」で建っている。
そんな「パルテノン関係」が築けたら、強いなぁと思う。
 
 
 
もちろん、そのパルテノン関係が成立する
前提条件みたいなものもある。
 
それは、
 
1.互いに敬意を持っていること
2.お金がらみがきれいなこと
3.距離感
 
かな?
 
 
人間関係には、敬意が絶対条件だと思っている。
 
仮に師匠/弟子の関係であったとしても
弟子に敬意を払っていなければ、それは「関係」とは呼べない。
 
敬意がマイナスの中でも関係が続くこともあるが、
それで強いパルテノンが築けるか?と言ったら答えはNOだろう。
 
相手が大切にしていることを、大切にする。
仮に自分にはその価値が分からなかったとしても、
「相手にとっては大切なんだ」と理解する。
 
そんな敬意があってこそだよね。
 
 
また、お金がらみも大切だ。
 
現実世界において、金銭的なトラブルを抱えたまま、
あるいは金銭的な禍根を残したまま
パルテノン関係を築くのは、極めて難しいと思う。
 
また、どちらかがどちらかに経済的に依存していたり、
不満を持っている状態では、
なかなかパルテノンは機能しないんじゃないかな、と思う。
 
 
そして、距離感。
 
一人の人間に複数のアイデンティティを見ているのだから、
その人が別の人とも関係があることを認める。
 
だからといって突き放すのではなく、
ほどよい距離感で行ったり来たりしながら、
相手に愛情と感謝を注ぎ続ける。
 
支配もせず、放置もせず、依存もしない。
 
すると、相手との「関係の柱」が
やがて大木のように育ち、どんな風雨が来ても
柱同士が支え合って、倒れなくなる。
 
相手と自分の関係において、
その時々で居心地のいい距離感を取る。
 
もちろんいつも完璧でないにしても、
そんな配慮を取り合えるといいよね。
 
 
 
さてさて。
 
ありがたいことに、私には上記のような
「パルテノン関係」を築いていられる方々がいる。
 
というか、仲の良い人で
「たった1つのアイデンティティ」で関係が続いている人は
あまり思い浮かばない。
 
 
相手にとっても、気持ちの良い
パルテノン関係を育てていければな、と思いますわ。
 
 
あなたにとって、
どんな人が「パルテノン関係」になっていますか?
 
 
ではでは。
 
 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク