スポンサーリンク

プロジェクトとは、ラーメンである。

先日、即席ラーメンを作りながら
先日かかわったプロジェクトを
思い出していたんだけれど、
 
 
「あー、今まで関わってきたどのプロジェクトも、
 社会にプロデュースされているすべての商品も
 このラーメンそのものだな」
 
 
なんて、あらためて思ったんだよね。
 
 
 
。。。いや、大丈夫。
私はいたって正気だ(と、思う)。
 
 
 
 
プロジェクトとラーメン。
 
 
そこには、どんな共通項があるのか?
今回は、私が思いついた考えをシェアしたいと思う。
 
 
 
 
 
さてさて。
 
 
 
ラーメンって、もっともシンプルに
構成要素を分けるとしたら
 
 
「麺」
 
と、
 
「スープ」
 
に分けられるよね?
 
 
 
もちろん「具」もあるけれど、
具が入っていないラーメンも、
一応ラーメンとは呼べるだろうから、
今回は省略。
 
 
 
 
で、その
 
 
「麺」と「スープ」。
 
 
 
普通は、「麺」は全部食べて、
「スープ」は残す人が多いだろう。
 
 
麺が多すぎる場合は、麺も残す人もいるかもしれないけれど、
 
「スープだけ飲みほして、麺だけのこす」
 
という人は、ほとんどいないと思う。
 
 
 
 
 
で、ここで質問。
 
 
「じゃあ、麺とスープ、
 どちらに、より価値があるの?」
 
 
「のこされるスープより
 全部食べられる麺の方が、より価値があるの?」
 
 
 
というと?
 
 
 
たぶん、答えは難しいと思うんだよね。
 
 
 
 
 
 
麺もスープも、同等に価値がある。
 
 
 
個人的には、スーパーで買える市販の麺も、
業務用のものと、ほとんど遜色ないのに、
 
スーパーで買える市販のスープは、
おいしいラーメン屋さんのスープにはかなわないと思う。
 
 
 
なので、見方によっては、
麺よりスープによってラーメンの味は決まるわけだから、
スープの方が価値が高いとも言えると思うんだよね。
 
 
 
でも、お客さんは「麺」を食べる、という感覚で
ラーメンを食べるだろう。
 
 
 
 
「は?
 今回、プロジェクトの話じゃないの?」
 
と思っているかもしれないので、そろそろ本題。
 
 
 

 
 
 
  
 
さて、
 
 
 
そんな前提の話をしたうえで、
ラーメンの「麺」と「スープ」を、
別のものに変えて考えてみてもらいたい。
 
 
 
 
 
「麺」を
 
お客様に提供する商品やサービスそのもの。
あるいは注目を浴びるアイドルとか選手だとする。
 
 
 
そして「スープ」を
 
商品を提供するためのマーケティングや広告戦略、
技術スタッフのサポートだと置き換えてみる。
 
 
 
 
すると、いろいろと違うものが見えてきたりする。
 
 
 
 
 
 
 
 
お客様は、当たり前の話だけど、
 
「商品そのもの」や「サービスそのもの」
 
を目当てに購入をしていると思っている。
 
 
 
また、
 
「応援するアイドルや選手」
 
のグッズを買ったり、ライブや試合を見に行くのに
お金を支払う。
 
 
 
 
マーケティングや広告にお金を払ったり、
開発費や技術、サポートにお金を払っている
という意識はないだろう。
 
 
  
 
 
 
でも、だからと言って
 
「商品そのもの」「サービスそのもの」
「アイドルそのもの」「選手そのもの」
 
だけに価値があるのか?
 
というと、まったくそんな事はない。
 
 
 
 
 
 
 
お客様が直接求めている
商品、サービス、アイドル、選手といったもの以外に、
 
 
マーケティング、広告、営業、商品開発、
撮影スタッフ、ヘルプデスク、経理、健全な経営など
さまざまな価値がからみあって
 
はじめて「価値」を届け、喜んでもらう事が出来る。
 
 
 
 
これって、ラーメンと同じだと思うんだけれど
話が飛躍しすぎ?(笑)
 
 
 
 
 
 
 
ラーメンも、「麺だけがおいしいけれど、スープは三流」
なんてものは、いただけない。
 
  
 
 
むしろ、
「麺は大したことないけれど、スープが絶品」
のラーメンの方が、まだおいしい。
 
 
 
もちろん、
「麺もスープも、こだわり抜かれている」
ラーメンが最高なのは、言うまでもない。
 
 
 
 
 
 
 
スープが出来る前には、
役目を終えて捨てられるトンコツもあるだろう。
 
 
過程で出てくるアクとの戦いもあるだろう。
 
 
最高の手間ひまかけて作られたスープも、
ラーメンの麺を味わってもらったら、
その半分以上は、お客様に味わわれないかもしれない。
 
 
 
 
でも。
 
 
それでもやはりスープがなかったら
麺はラーメンとして輝けないし、
どのスープと共に味わわれるのかが
その麺の「人生」ならぬ「麺生」を決める。
 
 
(いやぁ、なんて壮大なんだ(笑))
 
 
 
 
 
 
 
 
「麺」としてプロジェクトに携わるのも、
 
「スープ」としてプロジェクトに携わるのも、
 
 
その時にもっともふさわしい関わり方をするのが
良いと思う。
 
 
 
 
 
その上で、
 
自分がもっとも注目を受ける
「商品そのもの」「商品提供のメイン」という
 
「麺」
 
を受け持つのであっても、
 
 
 
ほとんどのお客様には存在を知られることはない
「スタッフの一人」「プロジェクトの1歯車」という 
 
「スープ」
 
を受け持つのであっても、
 
 
 
 
その両方がない限り、けっしてお客様には
価値が届くことはない、欠かすことのできない存在なんだ、
ということを、忘れちゃもったいないなぁ、と思う今日この頃。
 
 
  
 
 
 
 
さてさて。
 
 
 
 
あなたが今やっていることは
ラーメンにたとえると、
「麺」の役?それとも「スープ」の役?
 
 
 
 
それがどちらであっても
 
「最高の一杯」というラーメンをお客様に提供できるよう、
 
お互いにがんばっていきたいよね。
 
 
 
 
あー、またラーメン食べたくなった(笑)
 
 
ではでは。
 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク