「私、夢とか、やりたいことってないんですよね」
「どうやれば、自分が心からやりたい事って
みつかるんですか?」
なんて質問されることがある。
その質問への答えは、残念ながら私が答えることは
なかなか難しいんだよね。
だって、
「あなたのやりたいことは、これです!」
なんて、私が提示するわけにもいかないし
そんな風にしちゃいけないとも思う。
また、夢。。。とまで行かなくても
どうしてもやりたい事は、
本人の頭でこねくり出すものではなく、
心や魂から湧き上がってくるものだ。
だから、頭でウンウンうなっていても、
なかなか正体をつかめない性質のものだと思う。
ただ、
先日、とある有名人が、こんな話していたよ、
という話を「また聴き」して、
「自分の大切な夢を確認できる方法」
のヒントをかいま見たような気がするので、
今回はそれをシェアしようと思う。
さてさて。
私が聴いたのは、
とある有名著者さんが言っていたという話。
その著者さんは、かなり影響力を持った人で
人気もある人だ。
その人が、ファンの方から、ある相談を受けた。
その相談とは、
「私も本を書きたいと思っているのですが、
なかなか筆が進まずに、書くことができません。
どうすれば先生みたいに書くことができるのですか?」
という内容だったそうだ。
その相談に対し、有名著者さんは
こう答えたそうだ。
「そう?じゃ、こう考えてみれば?
自分の書いた1文字が、印税になって
○○円になる。
この1文字が○○円。
そう考えると、やる気が起きるよね?」
だとさ。
それを聴いた時、私の心の中に、ある感情が起きた。
それは「殺意」だった。
「はぁ?
文章をつむぐ一文字一文字を
ゼニ勘定してるんじゃねぇっっっっ!!!!」
ってね。
もちろん、そう言う風に考えて
「ただのゼニ儲け商業的著書」
を量産する人がいることを否定はしない。
売れない本は意味がないということも理解している。
また、その話を聴いたからといって、
その発言をした有名人気著者さんの全貌が
分かったつもりもない。
直接お会いしたこともないからね。
ただ、明らかに私の向かおうとしている道とは、
(少なくとも現時点では)違う。
「文章は、書きたいから書いてるんだよ、このやろう!」
「現世のみみっちいゼニのために、
チミチミ発信しているんじゃねぇんだよ」
と、思わず殺意を抱き、その感情に気がついた時、
「ああ、私は本当に何かを書いていたいんだな」
「文章を書くという行為そのものを、
大切だと思っているんだな」
と、あらためて感じ、そして、
「夢、って、
そんなものの近くに在るのかもしれないな」
なんて思い返した次第。
なので、その人気著者さんには感謝こそすれ
憎しみは抱いてません。
ま、直接会った時に、仲良くなれるかわからんけど(笑)
さてさて。
お金大好き、俗世間大好きな私が言っても
あまり説得力はないのかもしれないけれど、
たぶん間違いなく、その人にとっての夢は
「お金以上に価値を感じているもの」
に宿っているように思う。
だから、あえて
「やっていることや、やろうとしていることを
ゼニ勘定してみる」
ということを試すと、いろいろ見えてくるかもしれない。
たとえば、
「子育てって大変ですよね。
でも、赤ちゃんが1回泣くごとに
将来の介護年金がたまっていると考えてみてください。
やる気になるでしょ?」
とか、
「大切な友達、仲間が一人増えるごとに
チャリンチャリンとゼニが入ってくると思えば
今の苦労は吹っ飛びますよね?」
とか、
「歌のレッスン、大変でしょう?
でも、1回息を吸って声を出せば
100円だと思うと、夢が広がるね?」
とか、
「マラソンで走っている時、
ラスト10kmは大変だと思う。
そんな時は、一万円札を思い浮かべてごらん」
とか言われたら、ムカつかねぇ?
「そんなつもりで、やっているんじゃない!」
「なに?その守銭奴的発言?」
と本気で怒るようなことにこそ、
もしかしたらあなたの夢や、本当に大切にしたいことが
つまっているかもしれない。
繰り返し言うけれど、
私はお金が大好きだし、ビジネスにすることは
ある意味「正義」だと思っている部分もある。
価値あることでお金を稼ぐことに
なんの躊躇もないし、
どちらかと言わなくても、ビバ俗世間の人間だ。
ただ、だからこそ。
「今やっている事を、お金に換算すると。。。」
と、自分が大切にやっている行為ひとつひとつに
「○○円」とつけられることに、違和感を通り越して
殺意を覚えるものもある。
お金のために努力するのも大事。
しかし、お金が最高位に在るものでもない。
お金は、単なる道具なんだから。
自分のやっていることに
「値札をつけられる」のがイヤな事。
そんな中に、
「本当にやりたい事」
「夢の片鱗」
は、見え隠れしているのかもしれないよね。
というわけで。
あなたがやっている事で、
「それって、1回やったらナンボだと思えば良いやん」
とケラケラ笑われたら、殺意を覚えること。
そんなデリケートな事の中に、
あなたの大切なことがキラリと
眠っているのかもしれないよね。
ちょっと考えてみても、面白いかもしれないです。
ではでは。