先日、とある編集プロダクションの
社長をされている方と飲んで来た。
その方は、とても豪快な突破力と、
明晰な頭脳と、商才にもあふれている人で、
「ぐおお、この人とは
ぜひ友達になりたい！」
と、半ば強引に友達になってきた（笑）
飲んでいる中で、さまざまな情報交換をしたんだけれど、
彼のするどい質問に、何回も
「あれ？けっこう深く考えているつもりが
まだまだやんか、俺」
と気づかされることが非常に多く、その
「喉元にナイフを突きつかれる感」
も、とっても気持ちが良かった。
（別に、そういう趣味があるわけではないが（笑））
その中でも特に面白かったのが、
「なぜ、イグゼロさんは、
トレーダーだけをやらずに、
いろいろやっているんですか？」
という彼の質問から派生していったやりとりだった。
私が株のトレーダーだけでなく、
セミナー講師をしたり、ビジネスをしたり、
ライターをしているのは、なぜなのか？
まぁ、表面的に言えば
「やってみたいから」
という事なんだけれど、そんな答えでは
彼を満足させることはできなかった。
「やってみたい」
のきっかけになるのは何だったのか？
そして、トレーダーでも、それ以外でも
まぁ何とかやっていけているのは、なぜなのか？
そんなことを、多方面から鋭く質問されて
「あれー？
なんでだろー？」
と、自分でも分からなくなった時、
最終的に浮かび上がった答えは、
「出会う人に恵まれていたから」
に他ならなかった。
トレーダーをやっていた時に、
たまたま運よく素晴らしい人たちに出会えて、
そこからセミナー講師の道が開けた。
セミナー講師をやっている中で、
一緒にビジネスを構築していける仲間に出会えた。
そこで、ライティングの技術も磨くことができた。
そんな感じなんだよね。
なので、
「いやー、考えてみると、
完全に運ですねー。ラッキーでした」
と、てへぺろ的に伝えたんだけれど、
そこで彼の質問は終わることがなかった。
彼は、質問を続けた。
「なるほど、じゃあ、なんでその素晴らしい人たちは
イグゼロさんに声をかけたんでしょうね？
素晴らしい人たちは、他の人には声をかけずに、
イグゼロさんに声をかけた。
そして、イグゼロさんは、素晴らしい人の声かけには乗り、
そうでない人の誘いには乗らなかった。
それは、なぜなんでしょうね？」
と。
断っておくけれど、彼は私をいじめたくて
質問攻めにしたわけじゃないし、
飲み会は、終始笑いの絶えない楽しい席だった。
ただ、編集プロダクションの社長という職業もあって、
「なぜ？」
を追求する能力が、突出して素晴らしいのだろうと思う。
私が、その質問に窮していると、
彼はにこやかに、少し話題を変えた。
「ベストセラーになる本って、
人が“運”とか“ラッキー”で片付けるようなことを
体系化して、再現性のある形まで分析したものも多いんですよ。
なぜ、普通の人が手に入れられないラッキーが起きたのか？
なぜ、どん底から這い上がったのか？
なぜ、ブレイクポイントを突破することができたのか？
そんな“運をひも解く”ことができたら、
ベストセラーに近づきますよ」
といって彼は、笑顔で牛肉をほうばった。
それを聞いて、たしかになぁ、と思ったんだよね。
本にまとめてベストセラーにするかどうかは別として
「自分が飛躍したポイント」
「自分が恵まれていたと思えるポイント」
「あのどん底から、なぜ復活することができたのか？」
みたいなことを、しっかり分析できると
その後の自分に、とってもプラスだろうなー、と思う。
ついつい
「仲間に恵まれていたから」
「運がよかった」
と言うところで思考をやめてしまうところを、
もう少し奥まで探究してみる。
もちろん、すべてがロジックで落とし込めるほど
世界は単純にはできていないかもしれない。
でも、そうだとしても、
「自分の幸運をひも解いてみる」
という思考のチャレンジは、
やる甲斐のある内容のように思うけれど
いかがでしょう？
なぜ、幸運に恵まれたのか？
そこに共通項と再現性があるとしたら、何なのか？
どん底を体系化し、ブレイクポイントを分析し、
幸運をひも解く。
そんな思索の旅をしてみると、
思わぬ発見があるかもしれないよね。
私も、自分の恵まれている幸運を
ひも解いてみたいと思います。
ヒントをくださったＹさん
ありがとうございます！
ではでは。